■師団直轄無人偵察機隊案
広域師団直轄部隊案として掲載しています部隊、無人偵察機隊、電子隊、について。
二つに分けましたが、統合し、師団情報隊としても良いやもしれません。携帯型飛行体のような携行可能な無人機は旅団が第一線において運用すべきです、特に普通科中隊や戦車中隊などに配備する事も有用でしょう、しかし師団管内を広範に情報収集するには携帯型の無人機では難しく、より高性能な航空機が必要となります。
情報優位は陸上戦闘における最重要要素であり、これは例えば東日本大震災のような大規模災害においても当初、周辺地域情報が全く把握できず、災害派遣に第一線の部隊が非常に苦労した事例がありました。必要な状況下で必要な周辺情報を得て、隷下部隊に提示する、この必要性は非常に大きい。
しかし、MQ-9のような航空機は不要と考えます、こういいますのも師団にこの種の航空機を導入しますと滑走路整備など基地機能域や飛行場確保という煩雑な任務が生じる為です。すると、最も現実的な装備は師団へのスキャンイーグル無人機の導入です、滞空時間が比較的長く、運用に飛行場を必要としません。
海上自衛隊が導入するMQ-8のようなOH-6規模の無人機も理想ではあるのですが、OH-6のように、例えば師団行事等で大阪府南部の八尾市は八尾駐屯地から兵庫県の伊丹空港に程近い千僧駐屯地の模擬戦に無人機が航空管制を越えて展開する、という状況が想像しにくいです。
行事を差し引いても、無人機に関する我が国航空法や、一般的な無人機への理解についても、例えば訓練で三重県明野駐屯地から鈴鹿山脈と琵琶湖を越えて滋賀県の饗庭野演習場に無人で飛行展開する方式が、日常的に展開させる運用は想像しにくく、有人機の規模を有する無人機の陸上運用は例えば国土交通省や総務省消防庁と警察庁の無人機での情報収集体制と連携を採る選択肢が理想やもしれません。
スキャンイーグル、既に陸上自衛隊が運用を開始していますが、師団隷下に置くことで隷下の旅団が必要とする航空情報を航空機動旅団や装甲機動旅団問わず収集するわけです。スキャンイーグルは陸上でも広範囲を情報収集可能ですが、野戦防空能力の高い脅威対象へは分散運用を行う場合、損耗が大きくなる可能性も高いことから、旅団毎に分散運用するのではなく師団として比較的多い装備定数を以て情報収集に当たる事が理想的でしょう。
この種の航空機について、師団直轄の運用を提案する翻案の他に、方面隊が運用する選択肢とだ一線の旅団が運用する選択肢がありますが、方面隊の無人機運用については、もちろん必要性はあるのですが沿岸監視等に限られたものであり、第一線部隊に必要な情報は第一線部隊が確保しなければ、方面隊を通じ戦域情報を得る、という方式では、寸秒で展開する戦域状況の変化に対応できません。
一方、無人機を第一線旅団が、スキャンイーグル程度の装備を運用する方式の検証ですが、携帯式の小型無人機と異なり、スキャンイーグルは飛行高度が高く、国内での運用では航空管制の影響をどうしても受けます。すると、平時では航空管制や有事には前線航空統制との調整を飛行前に受けなければなりません。
この為、飛行計画の作成と他の空中機動部隊との連携などを視野に含めますと、逆に情報処理能力で限界を来してしまい、装甲機動旅団と航空機動旅団の情報優位への手段の相違も表面化、やはりここは師団での運用が妥当と考えます。電子隊については、次回に掲載する事としましょう。
北大路機関:はるなくらま
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
広域師団直轄部隊案として掲載しています部隊、無人偵察機隊、電子隊、について。
二つに分けましたが、統合し、師団情報隊としても良いやもしれません。携帯型飛行体のような携行可能な無人機は旅団が第一線において運用すべきです、特に普通科中隊や戦車中隊などに配備する事も有用でしょう、しかし師団管内を広範に情報収集するには携帯型の無人機では難しく、より高性能な航空機が必要となります。
情報優位は陸上戦闘における最重要要素であり、これは例えば東日本大震災のような大規模災害においても当初、周辺地域情報が全く把握できず、災害派遣に第一線の部隊が非常に苦労した事例がありました。必要な状況下で必要な周辺情報を得て、隷下部隊に提示する、この必要性は非常に大きい。
しかし、MQ-9のような航空機は不要と考えます、こういいますのも師団にこの種の航空機を導入しますと滑走路整備など基地機能域や飛行場確保という煩雑な任務が生じる為です。すると、最も現実的な装備は師団へのスキャンイーグル無人機の導入です、滞空時間が比較的長く、運用に飛行場を必要としません。
海上自衛隊が導入するMQ-8のようなOH-6規模の無人機も理想ではあるのですが、OH-6のように、例えば師団行事等で大阪府南部の八尾市は八尾駐屯地から兵庫県の伊丹空港に程近い千僧駐屯地の模擬戦に無人機が航空管制を越えて展開する、という状況が想像しにくいです。
行事を差し引いても、無人機に関する我が国航空法や、一般的な無人機への理解についても、例えば訓練で三重県明野駐屯地から鈴鹿山脈と琵琶湖を越えて滋賀県の饗庭野演習場に無人で飛行展開する方式が、日常的に展開させる運用は想像しにくく、有人機の規模を有する無人機の陸上運用は例えば国土交通省や総務省消防庁と警察庁の無人機での情報収集体制と連携を採る選択肢が理想やもしれません。
スキャンイーグル、既に陸上自衛隊が運用を開始していますが、師団隷下に置くことで隷下の旅団が必要とする航空情報を航空機動旅団や装甲機動旅団問わず収集するわけです。スキャンイーグルは陸上でも広範囲を情報収集可能ですが、野戦防空能力の高い脅威対象へは分散運用を行う場合、損耗が大きくなる可能性も高いことから、旅団毎に分散運用するのではなく師団として比較的多い装備定数を以て情報収集に当たる事が理想的でしょう。
この種の航空機について、師団直轄の運用を提案する翻案の他に、方面隊が運用する選択肢とだ一線の旅団が運用する選択肢がありますが、方面隊の無人機運用については、もちろん必要性はあるのですが沿岸監視等に限られたものであり、第一線部隊に必要な情報は第一線部隊が確保しなければ、方面隊を通じ戦域情報を得る、という方式では、寸秒で展開する戦域状況の変化に対応できません。
一方、無人機を第一線旅団が、スキャンイーグル程度の装備を運用する方式の検証ですが、携帯式の小型無人機と異なり、スキャンイーグルは飛行高度が高く、国内での運用では航空管制の影響をどうしても受けます。すると、平時では航空管制や有事には前線航空統制との調整を飛行前に受けなければなりません。
この為、飛行計画の作成と他の空中機動部隊との連携などを視野に含めますと、逆に情報処理能力で限界を来してしまい、装甲機動旅団と航空機動旅団の情報優位への手段の相違も表面化、やはりここは師団での運用が妥当と考えます。電子隊については、次回に掲載する事としましょう。
北大路機関:はるなくらま
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