■百里ファントム大編隊
曇天の百里航空祭本番、しかし雨天予報を跳ね返しての飛行展示開始です。として一番の主役は、ブルーファントム、記念塗装機です。
ブルーファントムなのですが、しかし、最初の大編隊で参加するのですよね、すると、大編隊を撮影してそののちに着陸して地上展示位置に戻るまでは、撮影できません。そうなったらばどうするのか、考えるまでもなく地上展示機と滑走路に近い最前列、まだ最前列に余裕がありましたので、ここで撮影しよう、と。ちなみに、この頃になると雨が止んだ。
築城基地航空祭がこの日行われていたようですが、聞けばこの日築城基地はかなり雨脚が強く、天候偵察の結果大編隊などの展示が見送りとなったようです。他方、転じて百里基地は、と言いますと、これはもう幸いというもので飛行展示に支障はないという事で航空祭が始まりました。快晴の青空が理想ですが、予報を考えれば贅沢は言っていられません。
誘導路沿い最前列からの撮影、今回は極力軽量に移動したいというものがありましたので、航空祭の主役、300mmF2.8ISの巨大な白レンズは自宅の防湿庫でお休み、今回の主役はEOS7Dmark2とEF28-300mmISの組み合わせです、300mmF2.8ISに1.4エクステンダーを装着すれば420mm相当の物となりますが、カメラを含む重さは64式小銃並に重い。
EOS7Dmark2とEF28-300mmIS、これはAPS-Cカメラですので焦点距離は大きくなるのですが、300mmでは確かに茨城空港から撮影した限りでは遠かったのです。一方で百里基地の最前列から撮影してみますと、離陸するファントム、低空飛行するファントム、着陸するファントム、300mmでも充分迫力の、凄く良い写真をカメラに収められるのですね。
航空祭の醍醐味といえば、いろいろあると思うのですが、そのひとつにご近所の方との会話を一つ挙げましょう、今回は大きいレンズ、を持っているように見えたのでしょうか、詳しい方と思われたのでしょうか、女性の方に、今飛んだのはパンフレットのどの飛行機ですか、という問いから始まり、近所の家族で足を運ばれた方々や、談笑を楽しめました。
筑波山、百里基地航空祭で撮影し、此処が百里基地の情景だ、と然り分かる背景の情景に思い浮かべるのは予科練の“進路筑波山へ”と挙げられるような筑波山の美しい山容です。祖父が予科練で海軍航空隊へ進んだ関係もあり、当方には筑波山への特別な思い入れがあります、ファントムと筑波山、これを意識してシャッター速度や絞り等を調整、撮影です。
飛行展示を撮影しまして、一番の目玉、特別塗装RF-4の着陸も撮影できました。驚いたのは気流の関係なのでしょうか、ランウェイチェンジがありまして、離陸のハイレートクライムでの筑波山を背景とした写真の構図から着陸を撮ろうとしましたらば、コンバットピッチが逆方向、着陸も逆だと気付き、大急ぎ撮影位置を陣地変換、何とか間に合いました。
美しい筑波山を背景に撮影できる最前列、惜しい気もしましたが、世間話を楽しみましたご婦人へ最前列を譲り、地上展示機へ。驚いたのは、“航空自衛隊が出せる精一杯のF-35”、も驚きましたが、記念塗装として第305飛行隊塗装のファントム、第204飛行隊と第305飛行隊のイーグルが百里基地50周年を祝い、那覇と新田原から駆け付けてくれたこと。
第305飛行隊塗装のファントムは驚きました、整備員の方に聞きますと、良いでしょう、とのこと。ファントムの整備は力仕事で大変ですが、それでも整備しただけしっかりと機能する、列線整備でもやるべき仕事が明確で遣り甲斐がある飛行機、とのことでした。確信です、撮る側乗る側視る側動かす側、やっぱりみんな、ファントムが大好きなのだなあ。
ブルーインパルスの飛行展示が始まる頃に当方は撤収する事としました、ここで最後まで撮影していたらば、石岡駅に何時に到着するのか分かりません、そこで地上展示機を一通り撮影した後、シャトルバスターミナルへ向かう途中、ブルーインパルス飛行展示前で最も混雑する状況の中、最初の撮影位置に戻りましてお別れのご挨拶をしまして、乗り場へ。
シャトルバス乗り場は、それでも50m以上行列がありましたが、これならばバス数台分の行列というべきでしょう、石岡駅行始発バスはまだ運航開始前ですので、乗車開始となれば即座にこの行列は解消するでしょう。なるほど、まだ渋滞が大きくなる前だ。予定では正午からバス運行開始との事でしたが、先行で三台のみ石岡駅へ向かうとの事、幸先良い。
正午前にもかかわらず流石は百里基地航空祭、渋滞が始まっています、もしかしたら、早朝に出て大渋滞に巻き込まれ、基地に入れない渋滞の自動車もいたのかもしれません、しかし、石岡駅へ向かう経路でも若干の渋滞がありました。県内から航空祭へ足を運んだおっさんの話として、まだまだ序の口、最後まで航空祭居たら、いつ帰れるか、わからん。
石岡駅までシャトルバスの所要時間は50分、まあ、新快速で京都から三宮まで、若しくは京都から米原までの所要時間ですが、朝のシャトルバスが石岡駅から百里位置まで二時間かかった、という話を聞きますと、これは本当に幸運でした。常磐線は本数が少ないのですが、特急ひたち号ではなく敢えて常磐線普通列車のグリーン車に乗り、上野まで微睡む。
常磐線普通列車を経て上野から東海道本線普通列車へ、そして横須賀線へ。百里基地から横須賀基地へ転進です。ヘリコプター搭載護衛艦くらま横須賀入港、恐らく除籍を前にした最後の入港です。横須賀駅、そしてヴェルニー公園に到着しますと、既に多くの艦船愛好家がカメラで一通りを撮影し、三脚を準備し夜景撮影の準備をしているところでした。
くらま、は吉浦桟橋に停泊、ヴェルニー公園から一番よく見える岸壁です。横須賀へいま到着しました、と雑談で話しますと、出遅れたなあ、という哀傷の視線を送られましたが、ちなみに百里からの転戦です、というと、おお、百里行ったのですか、遠い所からよくぞ、と。やはり神奈川の横須賀から茨城の百里は遠いのですね、間に東京と千葉がありますし。
アルペジオのストラップをカメラバックに取り付けて撮影している方が居ましたので、少々雑談を、ハルナさんとマヤさんが仲良く函館逗留するクロスラインもなかなか良い、週末にはアルペジオ13巻も発売になるのでちょっとした盛り上がり方です。そうか、大洗から横須賀ですので、ガールズ&パンツァーと蒼き鋼のアルペジオ、連続の聖地巡礼だ。
横須賀では百里で昼食を食べ損ねたので、ハイスクールフリートのミーナちゃんの看板で有名な、しかし昨年今頃にはイオナさんの看板があった事で有名なお店でガッツリのシカゴドックとコーラを頂き、汐入駅前の喫茶店でマスターと写真談笑、ヴェルニー公園の戦艦陸奥主砲砲身前で護衛艦くらま夜景撮影を経て、新横浜から新幹線で帰路に就きました。
百里基地は現在、三個のファントム飛行隊が配備されています。しかし、三沢基地において現在、次期戦闘機F-35飛行隊の編成準備が大車輪で進められています。年度末には臨時F-35飛行隊が創設予定、充足と共に三沢基地からF-2飛行隊が百里基地へ移駐予定となっており、三個のファントム飛行隊体制は長くは続きません、ファントムの聖地、興味深い航空祭でした。
北大路機関:はるな くらま
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
曇天の百里航空祭本番、しかし雨天予報を跳ね返しての飛行展示開始です。として一番の主役は、ブルーファントム、記念塗装機です。
ブルーファントムなのですが、しかし、最初の大編隊で参加するのですよね、すると、大編隊を撮影してそののちに着陸して地上展示位置に戻るまでは、撮影できません。そうなったらばどうするのか、考えるまでもなく地上展示機と滑走路に近い最前列、まだ最前列に余裕がありましたので、ここで撮影しよう、と。ちなみに、この頃になると雨が止んだ。
築城基地航空祭がこの日行われていたようですが、聞けばこの日築城基地はかなり雨脚が強く、天候偵察の結果大編隊などの展示が見送りとなったようです。他方、転じて百里基地は、と言いますと、これはもう幸いというもので飛行展示に支障はないという事で航空祭が始まりました。快晴の青空が理想ですが、予報を考えれば贅沢は言っていられません。
誘導路沿い最前列からの撮影、今回は極力軽量に移動したいというものがありましたので、航空祭の主役、300mmF2.8ISの巨大な白レンズは自宅の防湿庫でお休み、今回の主役はEOS7Dmark2とEF28-300mmISの組み合わせです、300mmF2.8ISに1.4エクステンダーを装着すれば420mm相当の物となりますが、カメラを含む重さは64式小銃並に重い。
EOS7Dmark2とEF28-300mmIS、これはAPS-Cカメラですので焦点距離は大きくなるのですが、300mmでは確かに茨城空港から撮影した限りでは遠かったのです。一方で百里基地の最前列から撮影してみますと、離陸するファントム、低空飛行するファントム、着陸するファントム、300mmでも充分迫力の、凄く良い写真をカメラに収められるのですね。
航空祭の醍醐味といえば、いろいろあると思うのですが、そのひとつにご近所の方との会話を一つ挙げましょう、今回は大きいレンズ、を持っているように見えたのでしょうか、詳しい方と思われたのでしょうか、女性の方に、今飛んだのはパンフレットのどの飛行機ですか、という問いから始まり、近所の家族で足を運ばれた方々や、談笑を楽しめました。
筑波山、百里基地航空祭で撮影し、此処が百里基地の情景だ、と然り分かる背景の情景に思い浮かべるのは予科練の“進路筑波山へ”と挙げられるような筑波山の美しい山容です。祖父が予科練で海軍航空隊へ進んだ関係もあり、当方には筑波山への特別な思い入れがあります、ファントムと筑波山、これを意識してシャッター速度や絞り等を調整、撮影です。
飛行展示を撮影しまして、一番の目玉、特別塗装RF-4の着陸も撮影できました。驚いたのは気流の関係なのでしょうか、ランウェイチェンジがありまして、離陸のハイレートクライムでの筑波山を背景とした写真の構図から着陸を撮ろうとしましたらば、コンバットピッチが逆方向、着陸も逆だと気付き、大急ぎ撮影位置を陣地変換、何とか間に合いました。
美しい筑波山を背景に撮影できる最前列、惜しい気もしましたが、世間話を楽しみましたご婦人へ最前列を譲り、地上展示機へ。驚いたのは、“航空自衛隊が出せる精一杯のF-35”、も驚きましたが、記念塗装として第305飛行隊塗装のファントム、第204飛行隊と第305飛行隊のイーグルが百里基地50周年を祝い、那覇と新田原から駆け付けてくれたこと。
第305飛行隊塗装のファントムは驚きました、整備員の方に聞きますと、良いでしょう、とのこと。ファントムの整備は力仕事で大変ですが、それでも整備しただけしっかりと機能する、列線整備でもやるべき仕事が明確で遣り甲斐がある飛行機、とのことでした。確信です、撮る側乗る側視る側動かす側、やっぱりみんな、ファントムが大好きなのだなあ。
ブルーインパルスの飛行展示が始まる頃に当方は撤収する事としました、ここで最後まで撮影していたらば、石岡駅に何時に到着するのか分かりません、そこで地上展示機を一通り撮影した後、シャトルバスターミナルへ向かう途中、ブルーインパルス飛行展示前で最も混雑する状況の中、最初の撮影位置に戻りましてお別れのご挨拶をしまして、乗り場へ。
シャトルバス乗り場は、それでも50m以上行列がありましたが、これならばバス数台分の行列というべきでしょう、石岡駅行始発バスはまだ運航開始前ですので、乗車開始となれば即座にこの行列は解消するでしょう。なるほど、まだ渋滞が大きくなる前だ。予定では正午からバス運行開始との事でしたが、先行で三台のみ石岡駅へ向かうとの事、幸先良い。
正午前にもかかわらず流石は百里基地航空祭、渋滞が始まっています、もしかしたら、早朝に出て大渋滞に巻き込まれ、基地に入れない渋滞の自動車もいたのかもしれません、しかし、石岡駅へ向かう経路でも若干の渋滞がありました。県内から航空祭へ足を運んだおっさんの話として、まだまだ序の口、最後まで航空祭居たら、いつ帰れるか、わからん。
石岡駅までシャトルバスの所要時間は50分、まあ、新快速で京都から三宮まで、若しくは京都から米原までの所要時間ですが、朝のシャトルバスが石岡駅から百里位置まで二時間かかった、という話を聞きますと、これは本当に幸運でした。常磐線は本数が少ないのですが、特急ひたち号ではなく敢えて常磐線普通列車のグリーン車に乗り、上野まで微睡む。
常磐線普通列車を経て上野から東海道本線普通列車へ、そして横須賀線へ。百里基地から横須賀基地へ転進です。ヘリコプター搭載護衛艦くらま横須賀入港、恐らく除籍を前にした最後の入港です。横須賀駅、そしてヴェルニー公園に到着しますと、既に多くの艦船愛好家がカメラで一通りを撮影し、三脚を準備し夜景撮影の準備をしているところでした。
くらま、は吉浦桟橋に停泊、ヴェルニー公園から一番よく見える岸壁です。横須賀へいま到着しました、と雑談で話しますと、出遅れたなあ、という哀傷の視線を送られましたが、ちなみに百里からの転戦です、というと、おお、百里行ったのですか、遠い所からよくぞ、と。やはり神奈川の横須賀から茨城の百里は遠いのですね、間に東京と千葉がありますし。
アルペジオのストラップをカメラバックに取り付けて撮影している方が居ましたので、少々雑談を、ハルナさんとマヤさんが仲良く函館逗留するクロスラインもなかなか良い、週末にはアルペジオ13巻も発売になるのでちょっとした盛り上がり方です。そうか、大洗から横須賀ですので、ガールズ&パンツァーと蒼き鋼のアルペジオ、連続の聖地巡礼だ。
横須賀では百里で昼食を食べ損ねたので、ハイスクールフリートのミーナちゃんの看板で有名な、しかし昨年今頃にはイオナさんの看板があった事で有名なお店でガッツリのシカゴドックとコーラを頂き、汐入駅前の喫茶店でマスターと写真談笑、ヴェルニー公園の戦艦陸奥主砲砲身前で護衛艦くらま夜景撮影を経て、新横浜から新幹線で帰路に就きました。
百里基地は現在、三個のファントム飛行隊が配備されています。しかし、三沢基地において現在、次期戦闘機F-35飛行隊の編成準備が大車輪で進められています。年度末には臨時F-35飛行隊が創設予定、充足と共に三沢基地からF-2飛行隊が百里基地へ移駐予定となっており、三個のファントム飛行隊体制は長くは続きません、ファントムの聖地、興味深い航空祭でした。
北大路機関:はるな くらま
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