■道北戦争二〇一X想定勃発!
道北戦争二〇一X勃発!、という状況、旭川駐屯地祭の訓練展示がいよいよ本格化しました。第2師団創設63周年旭川駐屯地祭、迫力の機械化部隊が示す北海道防衛の決意を空包により再現したもの、その様子を紹介しましょう。
第2戦車連隊74式戦車が仮設敵部隊に関する偵察隊の情報を受け前進を開始しました。/旭川駐屯地へ足を運び、式典会場までの案内を頂いた際に当惑したのは、初めて足を運ぶ駐屯地棄権行事では往々にしてある事なのですけれども、いったいこの広大な駐屯地の何処から撮影しようか、というものでした、何しろ旭川駐屯地は広く式典会場もまた広い。
第2偵察隊の87式偵察警戒車が敵戦車部隊と離隔を採りつつ拘束部隊として警戒に当たる一方、第2飛行隊のUH-1多用途ヘリコプターからレンジャー部隊の新党準備が進む/駐屯地は北海道旭川市春光町に位置しまして、近傍に近文台演習場があります、そしてこの近文台演習場には蝦夷鹿が生活している程に自然あふれる駐屯地なのですけれども、聞けば広大な駐屯地には野良猫野良犬野良キタキツネまでいるというから広さが分かるもの。
最前線での情報収集に合せ戦術ミサイル部隊が徐々に敵部隊を包囲する、第2対舟艇対戦車隊の96式多目的誘導弾96MPMSが続々と戦闘加入へ向かう。/北海道は広大ですが駐屯地も広大です、旭川駐屯地の駐屯部隊は、師団司令部と司令部付隊、師団隷下第2特科連隊、第26普通科連隊第4中隊、第2後方支援連隊、第2高射特科大隊、第2施設大隊、第2通信大隊、第2飛行隊、第2化学防護隊、第2音楽隊、と並ぶ。
仮設敵部隊がT-74戦車を以て我が拘束部隊と接触を開始した、105mm後継の125mm戦車砲が羽が部隊を狙う/北部方面隊直轄部隊含めれば、北部方面混成団第52普通科連隊第2中隊、北部方面後方支援隊北部方面輸送隊第101輸送業務隊第2端末地業務班北部方面通信群第101基地システム通信大隊第301基地通信中隊、北部方面会計隊第343会計隊、旭川駐屯地業務隊など。
96MPMSが展開、60kgという巨大な威力を持つミサイルを10kmの彼方へ光ファイバー画像誘導方式により正確に投射できるこの装備は相手からは彼方の掩砲所から狙われる事を意味し敵戦車部隊の行動を著しく制約できよう/旭川飛行場が旭川駐屯地に位置していまして、これは第2飛行隊のヘリコプター部隊が展開する飛行場なのですが、この滑走路だけで未舗装ながら800mあり、聞けばこの旭川飛行場は陸軍時代に遡り、旭川空港開港前にはこの地方で唯一の飛行場であった、とのこと。
対戦車部隊の展開と共に高射特科部隊が前進しているのが見える、96MPMSの背後には943式近距離地対空誘導弾により警戒を開始した、自衛隊の防空装備は大戦中の反省から充実しており、空からの脅威へ抜かりはない/第2師団創設記念行事という事で、名寄警備隊区第3普通科連隊長、旭川警備隊区第2特科連隊長、遠軽警備隊区第25普通科連隊長、留萌警備隊区第26普通科連隊長、上富良野警備隊区同第4特科群長、この隷下部隊も駐屯地に勢揃いしていまして、何処から撮るか。
UH-1からのレンジャー投入と共に既に音もなく120mm重迫撃砲RTが布陣を完了しつつある/キタキツネまでいるという駐屯地はなかなか聞きません、いや、東千歳駐屯地はヒグマが入ろうとしたことがあるのだとか、聞けば千僧駐屯地にはネコ、お隣滋賀県の今津駐屯地にもシカくらいは入るようですが、駐屯地祭の行われる会場にキタキツネ、新鮮ですね。
普通科部隊最大の火力である120mm重迫撃砲は高機動車派生重迫牽引車により牽引され即座の展開が可能だが、同時に40kmの長距離打撃力を持つ99式自走榴弾砲の展開も始まる。/北海道の旭川、夜の歓楽街の規模は札幌をしのぐほどということで、北海道内の銘酒を前の晩には頂き、ホッケの刺身というホッケといえば開きしか知らない当方に味の革命をもたらせた北海道、じゃがバターに塩辛という驚きもありましたが、翌日、広さに驚くとは。
戦域優位とは情報優位、OH-1観測ヘリコプターは高度な運動性能を活かし、最前線での情報収集に当たると共に空対空ミサイルを標準装備し相手ヘリコプターを駆逐する事も出来るが、1990年代に250機の調達計画が立てられるも少数調達で終わったことが痛い/しかし、気を付けなければなりません、これだけ広い駐屯地、迷子になったら最後です、キタキツネもいるのですから自販機も無く迷ったまま、仕方なく湧水で渇きを癒せばエキノコックスにやられるかもしれません、冗談はさておき、撮影場所を決めねばならない。
T-74主力戦車とともにBTR-96装甲車を中心とした仮設敵が、我が方の包囲網が完成する前に突破を図る/撮影位置を選定する際に、開場の一般に立ち入る事が出来る場所を探してみますと、飛行場地区を背景に観閲台が設けられていまして、よくよく見てみますと飛行場地区は一般立ち入りできない、が、交通規制先に観閲台の正面左手に装備品展示会場が配置されている。
我が74式戦車が105mm戦車砲を向ける、手前の96MPMSの方が1発当たりの威力は大きいが戦車砲は即座に射撃が可能でマスク敵を直撃し破壊する事が出来る瞬発交戦能力が大きい為、目視できる距離での近接戦闘では戦車の優位性に変わりないが旧式化も進む、しかし、写真の背後に見える90式戦車の配備が北海道では大きく進んだ/大規模な行事と観閲行進の規模は非常に大きく車両も多い、という事は分かるのですけれども、しかし、よくよく見てみますと車両行進が行われるのは観閲台正面の車道のみ、横幅が限られますから第7師団東千歳駐屯地祭のような五列六列横隊の観閲行進はなさそう。
UH-1多用途ヘリコプターが離脱へ向かう、小銃班を空輸可能であるが、斥候小隊のオートバイも輸送可能、また、ミサイルや砲弾の補給など無ければ戦闘が成り立たない補給品の空輸に負傷者の後方搬送、指揮官斥候支援にもあたる不可欠な装備の一つ。/旭川飛行場を背景に車両が通行する、思い出すのは宮城県仙台市若林区霞目、東北方面隊創設記念行事が行われます霞目駐屯地の霞目飛行場でしょうか、東北方面隊創設記念行事の観閲行進規模も凄かった、あの飛行場の滑走路が710mでした、すると撮影適地は、と。
特科部隊の集結も進む、戦車部隊と多用途ヘリコプターの広報では数十kmの砲兵戦闘が始まろうとしている所だ。/壮大な駐屯地祭の巨大な観閲行進ですので、撮影位置には車両を大量に写せる場所を選びたい、EF18-200mmISの広角中望遠ズームを装着したEOS7Dと120-400mmOSレンズを装着したEOS-50Dを器材としていますので、観閲行進を圧縮効果で撮影する事が可能です。
99式自走榴弾砲、52口径155mm榴弾砲を自動装填装置により短時間で大量の砲弾を目標へ叩きこむことが可能な、世界の砲兵部隊が理想とする装備品を具現化したもの/式典会場、冷静に見てゆきますと、観閲行進の経路は車両待機位置まで進む時途上に若干の湾曲線形がある、スタンド席は招待客専用という事で使えません、そしてその周辺も撮影場所としては不適、でも湾曲線形、静岡県駒門駐屯地の会場に似ている、という印象か。
UH-1の離脱、ヘリコプターは防空火器の前に非常に大きな脆弱性を有するため、単体で超越前進するという運用は今日では非現実的で、陸上部隊と協同が不可欠というもの。/湾曲線形の中ほどから見ますと、観閲行進を待機位置から観閲台正面を通り間近によるまで、一手に撮影できるものでして、何か応急の櫓のようなものが配置されているのが気になりますが、ここならばいい写真を撮影できるでしょう、観閲台正面からはかなり遠いが。
特科部隊が射撃位置へ展開する、87式自走高射機関砲が対空レーダ装置と連携し特科部隊を航空攻撃から防護しているところ。/この撮影位置、湾曲線形を活かした撮影位置はある意味正解でしたが、式典と訓示に祝辞と祝電披露を完了し、観閲行進準備の号令がかかると共に、気付きました、この櫓、師団広報の撮影用だったのですね、即ち櫓周辺は師団広報と通信大隊写真班が展開するという。
砲兵戦とは現代では火力の投射以前に敵砲兵部隊を叩き潰す対砲兵戦からはじまる、この年最後の参加となった75式自走榴弾砲は日本が初めて完成させた自走装填装置搭載の155mm榴弾砲だ。/陣地変換です、猶予はありません、師団広報と写真班の方々は直前に展開してきますが、この位置では後塵を拝するといいますが、広報の人たちが目の前に立ち、お仕事をするという意味ですので、此処に居ては当方は撮影できない、陣地変換し次の撮影地へ移動する。
87式自走高射機関砲は当初150両程度が全国の師団高射特科大隊へ配備される構想でしたが、第2師団と第7師団へ配備されたところで生産終了、戦車連隊の直掩防空戦用装備となってしまった。/考えれば当然ですよねえ、意味もなく櫓を組むことはありません、櫓を視れば撮影用と気づくべきでした、第1師団や第3師団はスタンド席に広報の方が撮影位置をとりますが、第2師団は違ったのか、と。しかし、此処、一般観覧者に一番邪魔にならない場所ですね。
敵機械化部隊が我が96MPMSの防御戦闘を突破し、更に前進を開始しようとしている、切迫した状況となってきます。/陣地変換ですが、簡単です、櫓が邪魔ならば櫓の前に出れば良い、櫓は高く当方一人展開しても広報の方の邪魔にはなりませんし、当方の背後には櫓がありますので、他の観覧者の方の邪魔にもならない、そして何よりここまで隅っこぐらし的な位置には、人が少ない。
75式自走榴弾砲が射撃を開始する、旧日本軍では固定陣地からの砲兵運用が対砲兵戦において容易に破砕されたものの、単に火力で凌駕されたとの誤解が払拭されず、近代敵砲兵戦への対応能力に後れを取った、陸上自衛隊では1効力射毎の陣地変換により、敵の反撃を回避する。/観閲行進、大迫力でした、土煙を巻き上げながら堂々の機械化部隊、機械化普通科部隊に自走特科部隊と戦車連隊に施設も通信も装甲化され支援装備も新鋭最新鋭並ぶ、地元の精鋭、千僧第3師団にもこれくらいの装備があればもう北朝鮮も中国も怖くないよなあ、と。
99式自走榴弾砲も射撃を開始する、我が防衛線を突破しようとする敵という状況、強力な打撃力を敵砲兵部隊や第一線部隊へ送り込むべく射撃を行うべく155mm砲身を槍衾の如く構える様子は勇壮そのもの。/素晴らしい観閲行進を撮影する事が出来たのですが、これで素晴らしかった、よかった、帰ろう、とはなりません、観閲行進の次には訓練展示が始まるのですから、この訓練展示を撮影しなければなりませんが、どう考えてもこの通路で撮影できるものはありませんね。
第2特科連隊の突撃破砕射撃の前に敵機械化部隊の攻撃前進も停止せざるを得ない。/陣地変換、陣地とは返還するためにあるので動かなければなりませんが、当方は単独で展開しているので予備陣地の確保などありません、とりあえず、訓練展示を撮影できる場所に移動しなければなりません、そしてそれは既に満員の式典会場に移動する事を意味する。
90式戦車の戦闘加入、師団は第2戦車連隊の90式戦車を増強へ派遣、第3普通科連隊の96式装輪装甲車とともに機動打撃部隊を編成し攻撃前進へ向かう。/訓練展示は観閲台の師団長と来賓に一番よく見える位置にて実施されますので、移動するのですが、悲しい事に当方、脚立は持ってきていません、ポケットに入る超小型折畳椅子のみ、ですので、そこから満員の会場を手の伸ばせる限り伸ばしたカメラにて撮影します。
訓練展示の全景、非常に広い旭川駐屯地の全てを使った訓練展示、どの方向にカメラを向けても道北戦争二〇一Xという空包の戦闘が広がっている、しかし、訓練展示はまだまだこれからだ。/訓練展示は動きがある展示となっていますから、後ろの方からでも前の人の林立する頭越しの隙間から撮影すればなんとかなります、こうして満員の会場に陣地変換し、どうにかこうにか迫力のある訓練展示を勘に頼って撮影、仕上がりのまあ良いものを紹介しました。
北大路機関:はるな くらま
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道北戦争二〇一X勃発!、という状況、旭川駐屯地祭の訓練展示がいよいよ本格化しました。第2師団創設63周年旭川駐屯地祭、迫力の機械化部隊が示す北海道防衛の決意を空包により再現したもの、その様子を紹介しましょう。
第2戦車連隊74式戦車が仮設敵部隊に関する偵察隊の情報を受け前進を開始しました。/旭川駐屯地へ足を運び、式典会場までの案内を頂いた際に当惑したのは、初めて足を運ぶ駐屯地棄権行事では往々にしてある事なのですけれども、いったいこの広大な駐屯地の何処から撮影しようか、というものでした、何しろ旭川駐屯地は広く式典会場もまた広い。
第2偵察隊の87式偵察警戒車が敵戦車部隊と離隔を採りつつ拘束部隊として警戒に当たる一方、第2飛行隊のUH-1多用途ヘリコプターからレンジャー部隊の新党準備が進む/駐屯地は北海道旭川市春光町に位置しまして、近傍に近文台演習場があります、そしてこの近文台演習場には蝦夷鹿が生活している程に自然あふれる駐屯地なのですけれども、聞けば広大な駐屯地には野良猫野良犬野良キタキツネまでいるというから広さが分かるもの。
最前線での情報収集に合せ戦術ミサイル部隊が徐々に敵部隊を包囲する、第2対舟艇対戦車隊の96式多目的誘導弾96MPMSが続々と戦闘加入へ向かう。/北海道は広大ですが駐屯地も広大です、旭川駐屯地の駐屯部隊は、師団司令部と司令部付隊、師団隷下第2特科連隊、第26普通科連隊第4中隊、第2後方支援連隊、第2高射特科大隊、第2施設大隊、第2通信大隊、第2飛行隊、第2化学防護隊、第2音楽隊、と並ぶ。
仮設敵部隊がT-74戦車を以て我が拘束部隊と接触を開始した、105mm後継の125mm戦車砲が羽が部隊を狙う/北部方面隊直轄部隊含めれば、北部方面混成団第52普通科連隊第2中隊、北部方面後方支援隊北部方面輸送隊第101輸送業務隊第2端末地業務班北部方面通信群第101基地システム通信大隊第301基地通信中隊、北部方面会計隊第343会計隊、旭川駐屯地業務隊など。
96MPMSが展開、60kgという巨大な威力を持つミサイルを10kmの彼方へ光ファイバー画像誘導方式により正確に投射できるこの装備は相手からは彼方の掩砲所から狙われる事を意味し敵戦車部隊の行動を著しく制約できよう/旭川飛行場が旭川駐屯地に位置していまして、これは第2飛行隊のヘリコプター部隊が展開する飛行場なのですが、この滑走路だけで未舗装ながら800mあり、聞けばこの旭川飛行場は陸軍時代に遡り、旭川空港開港前にはこの地方で唯一の飛行場であった、とのこと。
対戦車部隊の展開と共に高射特科部隊が前進しているのが見える、96MPMSの背後には943式近距離地対空誘導弾により警戒を開始した、自衛隊の防空装備は大戦中の反省から充実しており、空からの脅威へ抜かりはない/第2師団創設記念行事という事で、名寄警備隊区第3普通科連隊長、旭川警備隊区第2特科連隊長、遠軽警備隊区第25普通科連隊長、留萌警備隊区第26普通科連隊長、上富良野警備隊区同第4特科群長、この隷下部隊も駐屯地に勢揃いしていまして、何処から撮るか。
UH-1からのレンジャー投入と共に既に音もなく120mm重迫撃砲RTが布陣を完了しつつある/キタキツネまでいるという駐屯地はなかなか聞きません、いや、東千歳駐屯地はヒグマが入ろうとしたことがあるのだとか、聞けば千僧駐屯地にはネコ、お隣滋賀県の今津駐屯地にもシカくらいは入るようですが、駐屯地祭の行われる会場にキタキツネ、新鮮ですね。
普通科部隊最大の火力である120mm重迫撃砲は高機動車派生重迫牽引車により牽引され即座の展開が可能だが、同時に40kmの長距離打撃力を持つ99式自走榴弾砲の展開も始まる。/北海道の旭川、夜の歓楽街の規模は札幌をしのぐほどということで、北海道内の銘酒を前の晩には頂き、ホッケの刺身というホッケといえば開きしか知らない当方に味の革命をもたらせた北海道、じゃがバターに塩辛という驚きもありましたが、翌日、広さに驚くとは。
戦域優位とは情報優位、OH-1観測ヘリコプターは高度な運動性能を活かし、最前線での情報収集に当たると共に空対空ミサイルを標準装備し相手ヘリコプターを駆逐する事も出来るが、1990年代に250機の調達計画が立てられるも少数調達で終わったことが痛い/しかし、気を付けなければなりません、これだけ広い駐屯地、迷子になったら最後です、キタキツネもいるのですから自販機も無く迷ったまま、仕方なく湧水で渇きを癒せばエキノコックスにやられるかもしれません、冗談はさておき、撮影場所を決めねばならない。
T-74主力戦車とともにBTR-96装甲車を中心とした仮設敵が、我が方の包囲網が完成する前に突破を図る/撮影位置を選定する際に、開場の一般に立ち入る事が出来る場所を探してみますと、飛行場地区を背景に観閲台が設けられていまして、よくよく見てみますと飛行場地区は一般立ち入りできない、が、交通規制先に観閲台の正面左手に装備品展示会場が配置されている。
我が74式戦車が105mm戦車砲を向ける、手前の96MPMSの方が1発当たりの威力は大きいが戦車砲は即座に射撃が可能でマスク敵を直撃し破壊する事が出来る瞬発交戦能力が大きい為、目視できる距離での近接戦闘では戦車の優位性に変わりないが旧式化も進む、しかし、写真の背後に見える90式戦車の配備が北海道では大きく進んだ/大規模な行事と観閲行進の規模は非常に大きく車両も多い、という事は分かるのですけれども、しかし、よくよく見てみますと車両行進が行われるのは観閲台正面の車道のみ、横幅が限られますから第7師団東千歳駐屯地祭のような五列六列横隊の観閲行進はなさそう。
UH-1多用途ヘリコプターが離脱へ向かう、小銃班を空輸可能であるが、斥候小隊のオートバイも輸送可能、また、ミサイルや砲弾の補給など無ければ戦闘が成り立たない補給品の空輸に負傷者の後方搬送、指揮官斥候支援にもあたる不可欠な装備の一つ。/旭川飛行場を背景に車両が通行する、思い出すのは宮城県仙台市若林区霞目、東北方面隊創設記念行事が行われます霞目駐屯地の霞目飛行場でしょうか、東北方面隊創設記念行事の観閲行進規模も凄かった、あの飛行場の滑走路が710mでした、すると撮影適地は、と。
特科部隊の集結も進む、戦車部隊と多用途ヘリコプターの広報では数十kmの砲兵戦闘が始まろうとしている所だ。/壮大な駐屯地祭の巨大な観閲行進ですので、撮影位置には車両を大量に写せる場所を選びたい、EF18-200mmISの広角中望遠ズームを装着したEOS7Dと120-400mmOSレンズを装着したEOS-50Dを器材としていますので、観閲行進を圧縮効果で撮影する事が可能です。
99式自走榴弾砲、52口径155mm榴弾砲を自動装填装置により短時間で大量の砲弾を目標へ叩きこむことが可能な、世界の砲兵部隊が理想とする装備品を具現化したもの/式典会場、冷静に見てゆきますと、観閲行進の経路は車両待機位置まで進む時途上に若干の湾曲線形がある、スタンド席は招待客専用という事で使えません、そしてその周辺も撮影場所としては不適、でも湾曲線形、静岡県駒門駐屯地の会場に似ている、という印象か。
UH-1の離脱、ヘリコプターは防空火器の前に非常に大きな脆弱性を有するため、単体で超越前進するという運用は今日では非現実的で、陸上部隊と協同が不可欠というもの。/湾曲線形の中ほどから見ますと、観閲行進を待機位置から観閲台正面を通り間近によるまで、一手に撮影できるものでして、何か応急の櫓のようなものが配置されているのが気になりますが、ここならばいい写真を撮影できるでしょう、観閲台正面からはかなり遠いが。
特科部隊が射撃位置へ展開する、87式自走高射機関砲が対空レーダ装置と連携し特科部隊を航空攻撃から防護しているところ。/この撮影位置、湾曲線形を活かした撮影位置はある意味正解でしたが、式典と訓示に祝辞と祝電披露を完了し、観閲行進準備の号令がかかると共に、気付きました、この櫓、師団広報の撮影用だったのですね、即ち櫓周辺は師団広報と通信大隊写真班が展開するという。
砲兵戦とは現代では火力の投射以前に敵砲兵部隊を叩き潰す対砲兵戦からはじまる、この年最後の参加となった75式自走榴弾砲は日本が初めて完成させた自走装填装置搭載の155mm榴弾砲だ。/陣地変換です、猶予はありません、師団広報と写真班の方々は直前に展開してきますが、この位置では後塵を拝するといいますが、広報の人たちが目の前に立ち、お仕事をするという意味ですので、此処に居ては当方は撮影できない、陣地変換し次の撮影地へ移動する。
87式自走高射機関砲は当初150両程度が全国の師団高射特科大隊へ配備される構想でしたが、第2師団と第7師団へ配備されたところで生産終了、戦車連隊の直掩防空戦用装備となってしまった。/考えれば当然ですよねえ、意味もなく櫓を組むことはありません、櫓を視れば撮影用と気づくべきでした、第1師団や第3師団はスタンド席に広報の方が撮影位置をとりますが、第2師団は違ったのか、と。しかし、此処、一般観覧者に一番邪魔にならない場所ですね。
敵機械化部隊が我が96MPMSの防御戦闘を突破し、更に前進を開始しようとしている、切迫した状況となってきます。/陣地変換ですが、簡単です、櫓が邪魔ならば櫓の前に出れば良い、櫓は高く当方一人展開しても広報の方の邪魔にはなりませんし、当方の背後には櫓がありますので、他の観覧者の方の邪魔にもならない、そして何よりここまで隅っこぐらし的な位置には、人が少ない。
75式自走榴弾砲が射撃を開始する、旧日本軍では固定陣地からの砲兵運用が対砲兵戦において容易に破砕されたものの、単に火力で凌駕されたとの誤解が払拭されず、近代敵砲兵戦への対応能力に後れを取った、陸上自衛隊では1効力射毎の陣地変換により、敵の反撃を回避する。/観閲行進、大迫力でした、土煙を巻き上げながら堂々の機械化部隊、機械化普通科部隊に自走特科部隊と戦車連隊に施設も通信も装甲化され支援装備も新鋭最新鋭並ぶ、地元の精鋭、千僧第3師団にもこれくらいの装備があればもう北朝鮮も中国も怖くないよなあ、と。
99式自走榴弾砲も射撃を開始する、我が防衛線を突破しようとする敵という状況、強力な打撃力を敵砲兵部隊や第一線部隊へ送り込むべく射撃を行うべく155mm砲身を槍衾の如く構える様子は勇壮そのもの。/素晴らしい観閲行進を撮影する事が出来たのですが、これで素晴らしかった、よかった、帰ろう、とはなりません、観閲行進の次には訓練展示が始まるのですから、この訓練展示を撮影しなければなりませんが、どう考えてもこの通路で撮影できるものはありませんね。
第2特科連隊の突撃破砕射撃の前に敵機械化部隊の攻撃前進も停止せざるを得ない。/陣地変換、陣地とは返還するためにあるので動かなければなりませんが、当方は単独で展開しているので予備陣地の確保などありません、とりあえず、訓練展示を撮影できる場所に移動しなければなりません、そしてそれは既に満員の式典会場に移動する事を意味する。
90式戦車の戦闘加入、師団は第2戦車連隊の90式戦車を増強へ派遣、第3普通科連隊の96式装輪装甲車とともに機動打撃部隊を編成し攻撃前進へ向かう。/訓練展示は観閲台の師団長と来賓に一番よく見える位置にて実施されますので、移動するのですが、悲しい事に当方、脚立は持ってきていません、ポケットに入る超小型折畳椅子のみ、ですので、そこから満員の会場を手の伸ばせる限り伸ばしたカメラにて撮影します。
訓練展示の全景、非常に広い旭川駐屯地の全てを使った訓練展示、どの方向にカメラを向けても道北戦争二〇一Xという空包の戦闘が広がっている、しかし、訓練展示はまだまだこれからだ。/訓練展示は動きがある展示となっていますから、後ろの方からでも前の人の林立する頭越しの隙間から撮影すればなんとかなります、こうして満員の会場に陣地変換し、どうにかこうにか迫力のある訓練展示を勘に頼って撮影、仕上がりのまあ良いものを紹介しました。
北大路機関:はるな くらま
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)