北大路機関

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【EOS-M3撮影速報】富士学校・富士教導団創設63周年記念富士駐屯地祭(2017-07-09)

2017-07-10 22:19:48 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■富士学校創設63周年記念祭
 富士学校創設63周年記念富士駐屯地祭、EOS-M3による撮影速報です。

 富士学校創設63周年記念富士駐屯地祭、日曜日に行ってまいりました。富士山を望見する御殿場、そこから更に富士の山麓を進みますと、標高は900mを越え、小山町へと進みます。ここは須走、富士山信仰の重要な登山口、須走浅間神社と富士山須走口があります。

 陸上自衛隊富士駐屯地はここ小山町に富士学校を置き、普通科、特科、機甲科の幹部教育及び専門研究と新装備評価や戦術研究を行う自衛隊の教育機関として創設されました。本年はその開庁63周年記念となります。日本でいちばん戦車が多い学祭、といえるでしょう。

 須走、本年は須走浅間神社の参道にある旅館を利用しました。例年は御殿場市内のホテルを利用するのですが、御殿場が一杯の場合でも須走には余裕がある場合が稀にあるといい、御殿場駅前で天麩羅と一杯やり、そのまま路線バスの旅25分、須走へ前日に前進しました。

 富士山信仰の聖地の一つという事もあり、実のところ夜に須走の街並みを散策し、赤提灯で一杯やりましたが、成程富士学校指定旅館始め宿泊施設が多い事に驚かされました。御殿場にも多いですが、須走の宿の密度は、成程、来年からはここの宿泊もいいでしょう。

 富士総合火力演習を担当する富士学校富士教導団は、全国部隊に先立ち各種装備と戦術の研究を行うとあり、その機械化装備は戦車教導隊に偵察教導隊と普通科教導連隊に特科教導隊と教育支援施設隊、各種装甲車両と火砲に戦車が数的にも質的にも充実しています。

 教導団の装備は関東一円で最大、観閲行進の規模は、東千歳、霞目、旭川、北熊本、北千歳、富士、という規模で、機械ア部隊の観閲行進はかの総理大臣臨席の中央観閲式にも準じる規模、故に富士駐屯地祭は開門前の来場者行列が凄いことでも知られる駐屯地の一つ。

 戦車は大人気、という印象で今年は駐屯地まで徒歩10分の好立地に宿泊した関係から若干油断し、旅館の美味しい朝食に舌鼓を打った後、なんと駐車場まで伸び伸びになった行列に驚かされつつ、しかし順調に行列が進み、無事観閲行進を俯瞰できる立地が確保できた。

 10式戦車、90式戦車、74式戦車、軽装甲機動車、89式装甲戦闘車、96式装備車輪装甲車、高機動車、中距離多目的誘導弾、96式多目的誘導弾、87式偵察警戒車、82式指揮通信車、FH-70榴弾砲、99式自走榴弾砲、12式地対艦誘導弾、203mmHSP,MLRS,続々と来る。

 16式機動戦闘車の観閲行進参加は本年もありません、試作車のみ装備品展示となりました。最新装備と云えば大きなものは無く、他方当方は新装備、シャッターレリーズアタッチメントをEOS-M3に装着し一眼レフEOS-7Dと併用、新しい運用法を確立でてきています。

 観閲行進、砂塵を巻き上げての情景は迫力満点という印象を強く突き付けますが、実際のところ今年度は少々観閲行進前の散水が足りなかったようで、戦車が一両進む、装甲車が一両する無と共に濛々砂煙が舞い上がり後塵を拝するという文字通りの状態になり迫力だ。

 戦闘訓練展示は昨年度、熊本地震を受け中止されていましたが、今年度は大々的に実施され、99式自走榴弾砲も久々に参加、92式地雷原処理ローラ装着の90式戦車や施設作業車も登場、想定が複雑で二転三転や苦戦に激戦と戦車戦、見応えあるものとなっていました。

 装備品展示は本年、実施されないとの事でしたが12式地対艦誘導弾システムと16式機動戦闘車が資料館前で展示、ただ、模擬売店も今年行われないと広報されていまして、その通りとなったのは少々残念、目玉装備品を重点的に展示していたのはありがたい配慮です。

北大路機関:はるな くらま
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