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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和四年度十月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2022.10.08-2022.10.10)

2022-10-07 20:11:16 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 秋というよりも初冬のような寒さが心地よいというよりも驚かされる今日この頃ではありますが、今週末の自衛隊関連行事について。

 出雲駐屯地創設69周年記念行事が本日から三日間にわたり行われています。明日土曜日と日曜日にも行われますので興味がおありの方は是非どうぞ。出雲駐屯地は第13偵察隊の駐屯地で、駐屯部隊の規模はそれほど大きくはないのですが、日本海沿岸、対岸に北朝鮮をにらむ部隊ということで重責を担い、また地元を重視し行事も凄い手の込んだ規模という。

 第13偵察隊ですが、規模は増強中隊、本日はすでに終了していて申し訳ないのですがイオンモール出雲にて1800時からミニコンサートが行われていました、そして明日土曜日には市中パレードが、1000時から1100時まで、くにびき中央通りを出雲駅に向け開催されます、市中パレードに先立ち、0930時からは音楽演奏も行われ、また装備品展示も行われる。

 出雲駐屯地祭として一般公開は日曜日に予定、0900時から1330時まで予定されています。ただ、観閲行進は市中パレードとして土曜日に行われますから、日曜日には訓練展示としてオートバイドリル、そして駐屯地での体験試乗や装備品展示が予定されています。なお、土曜日の市中パレードでは出雲市役所駐車場が臨時駐車場となりますのでご留意ください。

 福島駐屯地創設69周年記念行事が10月8日土曜日に挙行されます、こちらは事前申し込みなどは不要の行事とのこと。福島駐屯地は福島市荒井字原宿にあります駐屯地で、第6師団隷下の第44普通科連隊と東北方面隊第2施設団隷下の第11施設群などが駐屯しています。第6師団は即応機動師団改編により戦車大隊が廃止、ある意味いま風の行事だ。

 阪神基地オータムフェスタ2022が8日土曜日に行われるとのことで、ただしこちらは10月3日までの事前申し込みが必要でありまして、さらに年齢制限として募集対象者に限定した一般公開が行われます。阪神基地なのdすが、神戸市東灘区にあります呉地方隊隷下の艦艇基地でして、阪神基地隊とともに第42掃海隊の掃海艇2隻が配備されています。

 阪神基地、護衛艦などの接岸も可能な埠頭が整備されていまして、一般公開では飛行艇の発着が行われたこともあります。大きな基地ではないのですが紀伊水道などへの機雷敷設に備え大阪港と神戸港という重要港湾の防備を担当するとともにその隷下には由良基地分遣隊と仮屋磁気測定所なども置かれています、ただ、公開は制限があるのは残念ですね。

 川崎みなとまつり掃海艇えのしま一般公開が8日と9日に行われます。川崎みなとまつり、今回で第49回という行事で、ステージイベントとバザールコーナーに縁日コーナーなどが川崎マリエンと東扇島東公園において行われ、特設ドッグランというワンコさんのイベントも行われます。なお、主催は川崎港振興協会と川崎市港湾局によるものとなっている。

 新潟分屯基地開庁60周年記念航空祭、こちらは事前申し込みが必要で応募期間は9月20日とのことですが、行事は9日日曜日に行われるとのこと。新潟空港に隣接している航空自衛隊入間基地の分屯基地で、新潟救難隊のUH-60救難ヘリコプター及びU-125A救難機が配備されています、ブルーインパルスジュニアの展示も行われるという行事です。

 事前応募が必要な行事がまだまだ多く、これは致し方ないことなのですが行事紹介としましては、行こうにも行けない行事というご指摘がありました、実際問題、応募日程の方を紹介しようとも考えたのですが、週末の記事掲載に対して応募締め切りは必ずしも週末ではなく、行事紹介記事の作成と掲載方法になやむことろですが、ご容赦のほどを願います。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・10月8日:福島駐屯地創設69周年記念行事
・10月9日:新潟分屯基地開庁60周年記念航空祭
・10月8日:阪神基地オータムフェスタ2022
・10月8日-9日:出雲駐屯地創設69周年記念行事

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ノルドストリーム破壊工作受け警戒強める欧州各国,デンマーク・ノルウェー天然ガス掘削施設上空に不審無人機

2022-10-07 07:01:04 | 国際・政治
■臨時情報-バルト海情勢
 日本は天然ガスなどのロシア産エネルギーへの依存度は欧州各国ほど高くはありませんが、もし高めていたならば欧州の様に大変な事になっていたでしょう。

 バルト海の天然ガス掘削リグ付近において所属不明の小型無人航空機が頻繁に飛来し、各国は警戒を強化しています。所属不明とはいうものの、ロシア軍の破壊工作が疑われる事案が、海底天然ガスパイプラインノルドストリームにおいて発生しており、次の段階としてノルウェーやデンマークなどの天然ガス掘削リグが攻撃される危惧が、あるためです。

 ノルドストリーム爆破。懸念されているのは先月下旬に相次ぎ発生したバルト海でのノルドストリーム天然ガスパイプラインの爆発です。爆発は四カ所で発生し、デンマークとスウェーデン当局によれば爆破は事故ではなく水中爆発、数百kg相当の爆発物により発生したとしており、両国はマグニチュード2.1から2.3の爆発衝撃波を検知したとしている。

 デンマークの北海天然ガス掘削リグ付近に無許可の小型無人航空機が飛行しているとデンマーク警察へ通報があったのは10月4日、デンマーク警察によれば先週末から所属不明の小型無人航空機目撃の通報が複数回あったことを発表しています。このリグはフランスのトタルエナジーズ社が操業するハルフダンBとロアガス田とのことでした。その位置は。

 小型無人航空機、問題なのはトタルエナジーズの掘削リグはデンマーク西岸沖200kmのデンマークEEZ排他的経済水域内にあり、この200kmという距離は市販無人航空機では厳しい距離にあるということです。そしてもう一つ問題は同様の無人航空機がノルウェーの天然ガス掘削施設付近でも目撃されており、何処の所属か、この意図がつかめない点です。

 ロシア軍ウクライナ侵攻にたいしての日欧米豪などの経済制裁へ、ロシアは報復として天然ガス供給の制限を行い、完全停止を示唆するとともに事故との言い分での遮断も幾度か実施しています。欧州の冬は厳しく、気候変動対策から欧州各国が石炭など化石燃料を制限し、また事故対策から脱原発を進めロシア製天然ガスへ転換していました。その理由は。

 天然ガスは主成分がメタンガス、メタンガスは二酸化炭素の25倍もの温室効果ガスであり、これが大気中に自然放出されるよりも燃焼させ二酸化炭素へ変換させたほうが気候変動対策には良いとして、それならばなにも掘削しなければよいのではないかとの反論はさておき、欧州ではクリーンエネルギーとして認識され、使用が拡大していた最中の有事という。

 ロシアからの天然ガス、欧州は気候変動対策もふくめ安価なロシア製天然ガスに大幅に依存した上で、今回の経済制裁への報復措置としての天然ガス供給制限が、厳しい冬季に行われようとしているため、代替エネルギーの確保に必死となっています。昨今太陽光パネルの価格高騰もドイツなどが国運を掛け買い集めているのは原因の一つという実情がある。

 ノルウェーの天然ガス、ロシアからの供給遮断という懸念を前に欧州最大の天然ガス供給はノルウェーの掘削する天然ガスです。このほかにギリシャなどがエーゲ海で掘削していますし、イタリアなどでも掘削は可能なのですが、掘削総量ではノルウェーに依存するところが大きいのです。無人機は破壊工作の為の情報収集ではないか、各国は警戒を強めています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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