■飛行展示最終段階
茨城県の百里基地は遠い基地と素晴らしい飛行展示のプログラム故に撮影にも力が入ってしまうものです。
百里基地航空祭もいよいよ大詰めとなってきました。救難飛行展示、その先に行う戦闘機機動飛行でいよいよ大団円です。この航空祭、百里基地は遠い、この印象がありましたのでなかなかに歩み進める機会がなく、ようするに初めての百里基地、だったわけですね。
救難以降展示はUH-60J救難ヘリコプターからの航空救難員の降下とともに開始されヘリコプターを現場まで誘導したU-125救難機が上空を旋回するとともに展示を進めてゆきます。この様子はかなり遠景からみることができますから、この間にいろいろと歩いてみた。
UH-60J救難ヘリコプターは後継機として同じUH-60J救難ヘリコプターが三菱重厚にてライセンス生産が行われることとなっていまして、小牧には一時期、退役したUH-60が並んだ、これを再生機として多用途ヘリコプターへ転用できたらなあ、とは思ったものです。
ファントムとブラックホーク、今考えれば貴重な一こまですが、隣にJ/TSC-701移動管制塔がみえていましたので、そちらを優先して撮影します。有事の際に野戦飛行場で航空管制を行うべくUHFとVHF対空無線機や多重無線装置とともに管制システムを展開します。
J/TSC-701移動管制塔はすべての航空祭で展示されるものではなく移動管制隊にしか装備されていない貴重な装備ですので、百里基地以外では逆に中々みることができない装備ともなっています。移動管制隊は前年の東日本大震災にも松島基地へ前進、任務に当たった。
VADS高射機関砲などは、後継装備の議論こそありましたが、こんなにはやく廃止されるとは思わず、もう少し撮影しておけば良かった、と考えるものです。ただ、ミサイルや誘導爆弾全盛の時代にあっても、無人機攻撃などから基地を防護するには必須の装備と思う。
航空祭を撮影するには、なにしろ行くことが主な目的ではなく航空祭を撮影することが目的なのです、よい撮影位置を確保したいものですが、飛行展示に注力しすぎて戦闘機の写真ばかり撮影しますと、柵のまわりで予行でも撮ったのか、といわれてしまうでしょう。
最前列で撮影したいものだけれども、最前列だけでよいのか、適宜移動しつつ、これだけは最前列を確保して撮影したいものだよね、という状況とを併せてプログラムと撮影位置を並べて検討、しかし歩き回って撮影する時間帯、抑えておくべき被写体とを考えて撮る。
航空祭といいますと、京都からみた場合で一番近い基地は戦闘機部隊で小松基地、評価試験部隊で岐阜基地、ヘリコプター部隊だと八尾駐屯地、こう広がっています。ただ、小松基地ですと特急サンダーバード始発でも航空祭に当日朝展開するのは少々厳しい立地です。
航空祭の空白期間がCOVID-19新型コロナウィルス感染症の感染拡大抑止施策により三年間にもおよんだために、ちょっと航空祭の展開計画のあり方というものを考えてゆかなければなりません。全国旅行支援という政府施策が行われているのですが、その後どうなる。
COVID-19の初期の感染抑制は失敗しましたので世界中を蹂躙することとなり、すくなくとも600万ほど世界中でなくなったという事ですが、統計をしっかり取っていない地域もあるために実際の被害はもっと大きく、これは今後の疫学研究者の研究を見守りたい。
疾病云々というものはあるのですが、結論だけいうならば2020年初頭に二本へ上陸したCOVID-19は2022年、致命的な変異株こそでていませんが、まだまだ留意すべきリスクという段階ではある、故に旅行というようなものは一種特別な認識をもたなければ、という。
F-15戦闘機の離陸、いよいよこの百里航空祭最後の飛行展示である戦闘機の機動飛行が開始されました、先程のF-4戦闘機よりもエンジン出力も遥かに高い、世代の一つ現代に近づいた戦闘機の機動飛行、イーグルは猛禽の名を冠するに相応しい機動飛行が開始される。
イーグルの上昇性能はファントムよりも、とは考えるのですが、航空祭ではむしろ機動飛行の際にヴェイパーという空気中の水分が一瞬にして雲の様に曳く瞬間という構図が、もちろんファントムでも起こるのですが、このあたりが機動力の違いを見せつけるという。
機動飛行は航空祭の一つの醍醐味なのですが、なにしろこれは平時に基地ではなく海上の訓練空域で広がる情景の一部を再現している、航空祭というものは、いいものですよね。本日は浜松基地でエアフェスタはままつ2022が3年ぶりに挙行されているところですが。
航空祭、困るのは少なくないホテルが廃業していますし、路線バスは三年間にわたる移動自粛と移動の抑制により影響を、いや鉄道事業者さえ影響は多大という状況です。航空祭に向かうには、始発で十分間に合うのか、無理ならば基地近くに宿泊を、となるのだ。
予算は上限がありますので、やたら高級なホテルは避けたいところですし、旅客機を利用しなければならない状況では割引のきく旅割などがどの程度現実的に確保できるのか、旅客機が安価でもホテルがすごい値段となっていては、という、均衡をつけるのは難しい。
航空祭一つに行くとしましても、無制限に毎週九州だ北海道や東北と沖縄だ、と計画することは難しいものですから、なにを撮影の主題とするのか、最新鋭の装備なのか廃止まもなくという装備があるのか、部隊改編なのか基地の建物なのか、ここを軸点としたいもの。
予行を土曜日に行うならばその撮影を考えたいものですが、そもそも利用する宿泊先と基地の移動、またできるならば別の観光で知見を広げたいと思うものですし、どう行った美味しいものがあるのか、ということも考えておく必要がある、が、なにより当日の行動だ。
航空祭は基地から撮影するときにすべて逆光で飛行機は真っ黒、というものではいかにも不甲斐ないものです、しかし、そういった場合には滑走路の反対側へ行けばよい、けれども、滑走路の反対側が原生林の羆注意とか、東シナ海の鮫注意では、撮影できません。
順光の撮影位置を確保するには、基地から移動できるのか、それとも別の経路があるのか、路線バスやタクシーにもちろんシャトルバスから徒歩まで、すべて選択肢に含めて調べる必要があります、こんなものは何度もその基地の航空祭へ通えば自然とわかるのだが。
地図や航空専門誌はじめいろいろと当日の計画を形作るというてもありますし、しかし慣れてしまえば当日に直感で、よし今日の行動計画は、と臨機応変に切り替えられるようにもなるのですが。これこそは勘ですか、ある程度経験というものが必要となるものです。
2020年と2021年と2022年、もちろん2020年は1月までは自衛隊行事がおこなわれていましたし2022年も4月から行事再開は本格化しているのですが、しかしこの航空祭も展示訓練も師団祭もない空白期間は短いとはいえないのだよなあ、こうも考えてしまうのです。
百里基地も変りました、いやこの航空祭の後にF-15飛行隊が南西防空強化へ新田原基地のF-4EJ改と交代し、2020年末にはファントムが退役、F-2戦闘機の百里基地となっています、さてさて、話題は兎も角、また機動飛行の最中のイーグルが戻ってくるようですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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茨城県の百里基地は遠い基地と素晴らしい飛行展示のプログラム故に撮影にも力が入ってしまうものです。
百里基地航空祭もいよいよ大詰めとなってきました。救難飛行展示、その先に行う戦闘機機動飛行でいよいよ大団円です。この航空祭、百里基地は遠い、この印象がありましたのでなかなかに歩み進める機会がなく、ようするに初めての百里基地、だったわけですね。
救難以降展示はUH-60J救難ヘリコプターからの航空救難員の降下とともに開始されヘリコプターを現場まで誘導したU-125救難機が上空を旋回するとともに展示を進めてゆきます。この様子はかなり遠景からみることができますから、この間にいろいろと歩いてみた。
UH-60J救難ヘリコプターは後継機として同じUH-60J救難ヘリコプターが三菱重厚にてライセンス生産が行われることとなっていまして、小牧には一時期、退役したUH-60が並んだ、これを再生機として多用途ヘリコプターへ転用できたらなあ、とは思ったものです。
ファントムとブラックホーク、今考えれば貴重な一こまですが、隣にJ/TSC-701移動管制塔がみえていましたので、そちらを優先して撮影します。有事の際に野戦飛行場で航空管制を行うべくUHFとVHF対空無線機や多重無線装置とともに管制システムを展開します。
J/TSC-701移動管制塔はすべての航空祭で展示されるものではなく移動管制隊にしか装備されていない貴重な装備ですので、百里基地以外では逆に中々みることができない装備ともなっています。移動管制隊は前年の東日本大震災にも松島基地へ前進、任務に当たった。
VADS高射機関砲などは、後継装備の議論こそありましたが、こんなにはやく廃止されるとは思わず、もう少し撮影しておけば良かった、と考えるものです。ただ、ミサイルや誘導爆弾全盛の時代にあっても、無人機攻撃などから基地を防護するには必須の装備と思う。
航空祭を撮影するには、なにしろ行くことが主な目的ではなく航空祭を撮影することが目的なのです、よい撮影位置を確保したいものですが、飛行展示に注力しすぎて戦闘機の写真ばかり撮影しますと、柵のまわりで予行でも撮ったのか、といわれてしまうでしょう。
最前列で撮影したいものだけれども、最前列だけでよいのか、適宜移動しつつ、これだけは最前列を確保して撮影したいものだよね、という状況とを併せてプログラムと撮影位置を並べて検討、しかし歩き回って撮影する時間帯、抑えておくべき被写体とを考えて撮る。
航空祭といいますと、京都からみた場合で一番近い基地は戦闘機部隊で小松基地、評価試験部隊で岐阜基地、ヘリコプター部隊だと八尾駐屯地、こう広がっています。ただ、小松基地ですと特急サンダーバード始発でも航空祭に当日朝展開するのは少々厳しい立地です。
航空祭の空白期間がCOVID-19新型コロナウィルス感染症の感染拡大抑止施策により三年間にもおよんだために、ちょっと航空祭の展開計画のあり方というものを考えてゆかなければなりません。全国旅行支援という政府施策が行われているのですが、その後どうなる。
COVID-19の初期の感染抑制は失敗しましたので世界中を蹂躙することとなり、すくなくとも600万ほど世界中でなくなったという事ですが、統計をしっかり取っていない地域もあるために実際の被害はもっと大きく、これは今後の疫学研究者の研究を見守りたい。
疾病云々というものはあるのですが、結論だけいうならば2020年初頭に二本へ上陸したCOVID-19は2022年、致命的な変異株こそでていませんが、まだまだ留意すべきリスクという段階ではある、故に旅行というようなものは一種特別な認識をもたなければ、という。
F-15戦闘機の離陸、いよいよこの百里航空祭最後の飛行展示である戦闘機の機動飛行が開始されました、先程のF-4戦闘機よりもエンジン出力も遥かに高い、世代の一つ現代に近づいた戦闘機の機動飛行、イーグルは猛禽の名を冠するに相応しい機動飛行が開始される。
イーグルの上昇性能はファントムよりも、とは考えるのですが、航空祭ではむしろ機動飛行の際にヴェイパーという空気中の水分が一瞬にして雲の様に曳く瞬間という構図が、もちろんファントムでも起こるのですが、このあたりが機動力の違いを見せつけるという。
機動飛行は航空祭の一つの醍醐味なのですが、なにしろこれは平時に基地ではなく海上の訓練空域で広がる情景の一部を再現している、航空祭というものは、いいものですよね。本日は浜松基地でエアフェスタはままつ2022が3年ぶりに挙行されているところですが。
航空祭、困るのは少なくないホテルが廃業していますし、路線バスは三年間にわたる移動自粛と移動の抑制により影響を、いや鉄道事業者さえ影響は多大という状況です。航空祭に向かうには、始発で十分間に合うのか、無理ならば基地近くに宿泊を、となるのだ。
予算は上限がありますので、やたら高級なホテルは避けたいところですし、旅客機を利用しなければならない状況では割引のきく旅割などがどの程度現実的に確保できるのか、旅客機が安価でもホテルがすごい値段となっていては、という、均衡をつけるのは難しい。
航空祭一つに行くとしましても、無制限に毎週九州だ北海道や東北と沖縄だ、と計画することは難しいものですから、なにを撮影の主題とするのか、最新鋭の装備なのか廃止まもなくという装備があるのか、部隊改編なのか基地の建物なのか、ここを軸点としたいもの。
予行を土曜日に行うならばその撮影を考えたいものですが、そもそも利用する宿泊先と基地の移動、またできるならば別の観光で知見を広げたいと思うものですし、どう行った美味しいものがあるのか、ということも考えておく必要がある、が、なにより当日の行動だ。
航空祭は基地から撮影するときにすべて逆光で飛行機は真っ黒、というものではいかにも不甲斐ないものです、しかし、そういった場合には滑走路の反対側へ行けばよい、けれども、滑走路の反対側が原生林の羆注意とか、東シナ海の鮫注意では、撮影できません。
順光の撮影位置を確保するには、基地から移動できるのか、それとも別の経路があるのか、路線バスやタクシーにもちろんシャトルバスから徒歩まで、すべて選択肢に含めて調べる必要があります、こんなものは何度もその基地の航空祭へ通えば自然とわかるのだが。
地図や航空専門誌はじめいろいろと当日の計画を形作るというてもありますし、しかし慣れてしまえば当日に直感で、よし今日の行動計画は、と臨機応変に切り替えられるようにもなるのですが。これこそは勘ですか、ある程度経験というものが必要となるものです。
2020年と2021年と2022年、もちろん2020年は1月までは自衛隊行事がおこなわれていましたし2022年も4月から行事再開は本格化しているのですが、しかしこの航空祭も展示訓練も師団祭もない空白期間は短いとはいえないのだよなあ、こうも考えてしまうのです。
百里基地も変りました、いやこの航空祭の後にF-15飛行隊が南西防空強化へ新田原基地のF-4EJ改と交代し、2020年末にはファントムが退役、F-2戦闘機の百里基地となっています、さてさて、話題は兎も角、また機動飛行の最中のイーグルが戻ってくるようですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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