■技術がものいう航空祭
航空祭の再開が徐々に事前応募制や抽選という形で本格化するところですが同時に撮影の技巧というものを考えなければならないところですね。

ファントム緊急発進展示、J-79エンジン双発のファントムは古い戦闘機ではあるのですが力強い飛行展示を誇示してくれました。もっとも逆光の時間帯となりましたので、飛行している角度と望遠レンズの400mmズームを目一杯使って工夫して撮影するのですがね。

百里基地、航空祭に展開する際には地図で基地の滑走路の方向と一般公開される区域を調べまして、午前中と午後、どの時間帯が逆光なのかという点と一般公開区画が逆行の場合の撮影位置などを調べます、そして持って行くカメラ器材を選定するというのが準備です。

航空祭を撮影する機材というものは年々進化しているのですが、この百里基地航空祭を撮影した十年前はSIGMA120-400mmを愛用していました。SIGMA-120-400mmは友人になぜ150-500mmにしなかったのかと問われることも多かったのですが、実のところ事情が。

このレンズは予算的にCANONのEF-100-400mmISを調達するにはちょっと高いかな、と思った頃の暫定的なレンズでしたので、500mmになれてしまうとCANONの500mmは急に価格帯が凄いことになるから、という認識があったため、まず入手できるものから。

400mmで、120-400mmで慣れておけば100-400mmに乗り換えた際混乱もないだろう、という機種選定になったのですね。多くの友人がSIGMAの50-500mmを愛用しているところをみますと、CANON純正というのは発想として古いのかな、と思ったところでも。

バズーカと呼ぶには少々大きさが足りないと思われるかもしれませんが、単焦点の方を先に揃えておこうという気持ちになりまして、その後になぜか300mmF2.8とかいう重いレンズに手を出しまして、さて。大きいレンズで、カメラに装着すると重さは64式小銃なみ。

300mmF2.8使ってみますと、描写力が凄いが一瞬焦点を間違えれば誤差が一瞬で写真に仕上がる程に、つまり技術相応の結果が出るという程の性能で、やはり純正だよね、と28-300mmや、そして念願の、購入してから数ヶ月後にCOVID-19がやってきたのですが。

EF100-400mmIS2をそんな撮影出来なくなる日々が近いとも知らずに導入したのでした。白レンズ、まじめに撮影している方にはEF100-400mmISとEF100-400mmIS2とを比較しますと、2のほうの性能向上は凄いもので一部は単焦点レンズ並、というお話を頂く。

戦闘機や展示訓練など遠いう被写体と使い分けよう、そこでいまは300mmF2.8は明るいレンズということで、ならば多少暗くなっても良いはずという意味不明の認識から2倍のテレコンバータを装着して実質600mmレンズとして戦闘機等へ活用しているところです。

CANON70-300mm、ここ最近は温故知新、というわけではないのですが航空祭が全くない時節に一つ変なレンズに手を出してみました。いや思い返せば70-300という焦点距離はおなじみといいますか、多くの方に75-300mmか70-300mm、この望遠は馴染みでしょう。

もちろんこの70-300mmはもともともっているものなのですけれども、いわゆるふつうの70-300mmというものではなくDOレンズ、Diffractive Opticsレンズという、CANONが一時期注力していたレンズです、色収差をおさえるという特性があるそうなのですが。

DOレンズ、なによりも注目するのは小型という。要するに超小型の望遠レンズです。カメラレンズには便利ズームと呼ばれる焦点距離の倍率が凄いものがあまた開発されているのですが、望遠ができる広角レンズで素早い戦闘機を撮影しますと限界があるのでしょう。

戦闘機が急に飛来してきたという様な場合に使うと、まあそれでも昔岩国でそれなりに撮影出来たものですから感動したものですけれども、一般論として限界があるという。広角も可能な望遠レンズで撮影しましても、やはり広角側では限界、こういう視点があります。

日常出撮影するにはやはり広角レンズのほうが使用頻度が高いものですから主力は広角を持ち歩くのですけれども、望遠が必要、こういう際に威力を発揮するのが、普段でも持ち歩くことができるコンパクトな望遠レンズです、いろいろいわれるDOレンズではある。

逆光の環境では緑色のゴーストがでてしまう、という点が筆頭なのですけれども、しかし、持ち歩ける望遠レンズが手元にあって普段使いしているのと、逆に望遠レンズ、例えば高性能請け合いのEF100-400mmをカメラバックに収めていることで重さが疲労感に繋がる。

撮影に際して疲労というものは無理をしても後で、無理しないようしますと高度ぷ計画に影響します、この分水嶺を考えて選択するもの。70-300mmDOレンズ、これは手元に置きますと18-200mmISレンズよりも小型というのは認識していましたが吃驚というところ。

15-85mmISレンズくらいの大きさでして、カメラバックの本来ならばコンパクトデジタルカメラを収容していたポケットにそのまま入ったのですね、これまでは一応ねんのために望遠レンズももってゆこう、という状況で用いるカメラバックは大きなものとなっていた。

この70-300mmDOならば、小型カメラバッグにすべて収まるのです、いや、これは革新的といえるかもしれない。DOレンズのコンパクトさ、そして望遠レンズ、広角レンズが望遠の焦点距離に対応しているというものではなくれっきとした望遠レンズですので、強い。

航空機の機動に対しても十分追随するのです、そしてコンパクトというのはもう一つの利点を生むという、それは旅行の際の、です。旅行も日帰りならば気楽というものですが、一泊二泊となると当然着替えその他の荷物をカメラバッグに詰め込まなければなりません。

するとカメラバックは大きく、そして大きなカメラバッグは重くなる、その中で散策する地元を巡る、となりますと一部の荷物をホテルに預けるか駅のコインロッカーに、となります、これはいわずもがな荷物を回収にホテルに戻るか朝一番目に利用した駅まで戻るか。

荷物に縛られる状況が生まれてくるのですね、これがDOレンズを使いますと、要するに着替えを望遠レンズの収容区画に収めても、残った余剰の空間に70-300mmを収容できる、ということ。この70-300mmという焦点距離も、他のレンズと競合しないともいえる。

70-300mm、考えてみれば18-200mmでも15-85mmでも、焦点距離に間隙のないカバーが可能となっています。このDOレンズの70-300mmはそれほど新しいものではないのですけれども、遅ればせながら使ってみて威力と性能に驚いた、というところでしょうかね。

自衛隊関連行事は徐々に再開されていまして、春の千僧駐屯地第3師団祭、初夏の大久保駐屯地第4施設団祭、先日行われた秋の伊丹駐屯地中部方面隊創設記念行事、自由に入場できる行事でした。ただ、再開されますと撮影技術や準備など、確認する事が実に多い。

航空祭は部分的に再開、まだまだ入場制限という航空祭ばかりですが、技術的なものや会場の位置確保に撮影機材の選定と防水準備など、これは撮影が毎週あった際の慣熟が続いては居ないという事に気付かされると共に、努力と研究は継続が必要だ、と感じるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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航空祭の再開が徐々に事前応募制や抽選という形で本格化するところですが同時に撮影の技巧というものを考えなければならないところですね。

ファントム緊急発進展示、J-79エンジン双発のファントムは古い戦闘機ではあるのですが力強い飛行展示を誇示してくれました。もっとも逆光の時間帯となりましたので、飛行している角度と望遠レンズの400mmズームを目一杯使って工夫して撮影するのですがね。

百里基地、航空祭に展開する際には地図で基地の滑走路の方向と一般公開される区域を調べまして、午前中と午後、どの時間帯が逆光なのかという点と一般公開区画が逆行の場合の撮影位置などを調べます、そして持って行くカメラ器材を選定するというのが準備です。

航空祭を撮影する機材というものは年々進化しているのですが、この百里基地航空祭を撮影した十年前はSIGMA120-400mmを愛用していました。SIGMA-120-400mmは友人になぜ150-500mmにしなかったのかと問われることも多かったのですが、実のところ事情が。

このレンズは予算的にCANONのEF-100-400mmISを調達するにはちょっと高いかな、と思った頃の暫定的なレンズでしたので、500mmになれてしまうとCANONの500mmは急に価格帯が凄いことになるから、という認識があったため、まず入手できるものから。

400mmで、120-400mmで慣れておけば100-400mmに乗り換えた際混乱もないだろう、という機種選定になったのですね。多くの友人がSIGMAの50-500mmを愛用しているところをみますと、CANON純正というのは発想として古いのかな、と思ったところでも。

バズーカと呼ぶには少々大きさが足りないと思われるかもしれませんが、単焦点の方を先に揃えておこうという気持ちになりまして、その後になぜか300mmF2.8とかいう重いレンズに手を出しまして、さて。大きいレンズで、カメラに装着すると重さは64式小銃なみ。

300mmF2.8使ってみますと、描写力が凄いが一瞬焦点を間違えれば誤差が一瞬で写真に仕上がる程に、つまり技術相応の結果が出るという程の性能で、やはり純正だよね、と28-300mmや、そして念願の、購入してから数ヶ月後にCOVID-19がやってきたのですが。

EF100-400mmIS2をそんな撮影出来なくなる日々が近いとも知らずに導入したのでした。白レンズ、まじめに撮影している方にはEF100-400mmISとEF100-400mmIS2とを比較しますと、2のほうの性能向上は凄いもので一部は単焦点レンズ並、というお話を頂く。

戦闘機や展示訓練など遠いう被写体と使い分けよう、そこでいまは300mmF2.8は明るいレンズということで、ならば多少暗くなっても良いはずという意味不明の認識から2倍のテレコンバータを装着して実質600mmレンズとして戦闘機等へ活用しているところです。

CANON70-300mm、ここ最近は温故知新、というわけではないのですが航空祭が全くない時節に一つ変なレンズに手を出してみました。いや思い返せば70-300という焦点距離はおなじみといいますか、多くの方に75-300mmか70-300mm、この望遠は馴染みでしょう。

もちろんこの70-300mmはもともともっているものなのですけれども、いわゆるふつうの70-300mmというものではなくDOレンズ、Diffractive Opticsレンズという、CANONが一時期注力していたレンズです、色収差をおさえるという特性があるそうなのですが。

DOレンズ、なによりも注目するのは小型という。要するに超小型の望遠レンズです。カメラレンズには便利ズームと呼ばれる焦点距離の倍率が凄いものがあまた開発されているのですが、望遠ができる広角レンズで素早い戦闘機を撮影しますと限界があるのでしょう。

戦闘機が急に飛来してきたという様な場合に使うと、まあそれでも昔岩国でそれなりに撮影出来たものですから感動したものですけれども、一般論として限界があるという。広角も可能な望遠レンズで撮影しましても、やはり広角側では限界、こういう視点があります。

日常出撮影するにはやはり広角レンズのほうが使用頻度が高いものですから主力は広角を持ち歩くのですけれども、望遠が必要、こういう際に威力を発揮するのが、普段でも持ち歩くことができるコンパクトな望遠レンズです、いろいろいわれるDOレンズではある。

逆光の環境では緑色のゴーストがでてしまう、という点が筆頭なのですけれども、しかし、持ち歩ける望遠レンズが手元にあって普段使いしているのと、逆に望遠レンズ、例えば高性能請け合いのEF100-400mmをカメラバックに収めていることで重さが疲労感に繋がる。

撮影に際して疲労というものは無理をしても後で、無理しないようしますと高度ぷ計画に影響します、この分水嶺を考えて選択するもの。70-300mmDOレンズ、これは手元に置きますと18-200mmISレンズよりも小型というのは認識していましたが吃驚というところ。

15-85mmISレンズくらいの大きさでして、カメラバックの本来ならばコンパクトデジタルカメラを収容していたポケットにそのまま入ったのですね、これまでは一応ねんのために望遠レンズももってゆこう、という状況で用いるカメラバックは大きなものとなっていた。

この70-300mmDOならば、小型カメラバッグにすべて収まるのです、いや、これは革新的といえるかもしれない。DOレンズのコンパクトさ、そして望遠レンズ、広角レンズが望遠の焦点距離に対応しているというものではなくれっきとした望遠レンズですので、強い。

航空機の機動に対しても十分追随するのです、そしてコンパクトというのはもう一つの利点を生むという、それは旅行の際の、です。旅行も日帰りならば気楽というものですが、一泊二泊となると当然着替えその他の荷物をカメラバッグに詰め込まなければなりません。

するとカメラバックは大きく、そして大きなカメラバッグは重くなる、その中で散策する地元を巡る、となりますと一部の荷物をホテルに預けるか駅のコインロッカーに、となります、これはいわずもがな荷物を回収にホテルに戻るか朝一番目に利用した駅まで戻るか。

荷物に縛られる状況が生まれてくるのですね、これがDOレンズを使いますと、要するに着替えを望遠レンズの収容区画に収めても、残った余剰の空間に70-300mmを収容できる、ということ。この70-300mmという焦点距離も、他のレンズと競合しないともいえる。

70-300mm、考えてみれば18-200mmでも15-85mmでも、焦点距離に間隙のないカバーが可能となっています。このDOレンズの70-300mmはそれほど新しいものではないのですけれども、遅ればせながら使ってみて威力と性能に驚いた、というところでしょうかね。

自衛隊関連行事は徐々に再開されていまして、春の千僧駐屯地第3師団祭、初夏の大久保駐屯地第4施設団祭、先日行われた秋の伊丹駐屯地中部方面隊創設記念行事、自由に入場できる行事でした。ただ、再開されますと撮影技術や準備など、確認する事が実に多い。

航空祭は部分的に再開、まだまだ入場制限という航空祭ばかりですが、技術的なものや会場の位置確保に撮影機材の選定と防水準備など、これは撮影が毎週あった際の慣熟が続いては居ないという事に気付かされると共に、努力と研究は継続が必要だ、と感じるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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