北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【7D特報】エアフェスタ浜松-浜松基地航空祭2018の思い出話,富士山望む青空の一大航空祭(2018-11-25)

2022-10-22 20:18:50 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■浜松航空祭は富士と青空と
 明日は浜松航空祭ということで思い出話的に思いついたことをつらつらと記してゆきましょう、よかったらお付き合いいただければ幸い。

 第1航空団のT-4練習機大編隊が名物と云う浜松基地航空祭、見上げる大編隊は広報館の広場から撮影したところで、ここは滑走路の向こうに富士山が見えるという。この写真は2018年11月25日の浜松基地エアフェスタ浜松の情景です、明日は三年ぶりの航空祭だ。

 VADS高射機関砲もF-4ファントムもこの三年間で廃止されてしまいました、航空機はE-2Dが増えてMU-680という新顔も増えています、三年間と云うのはそんなに変わってしまうもの、防衛力も強化されているといえるのですが、T-4練習機後継機はどうなるのか。

 浜松基地航空祭、E-767早期警戒管制機の機動飛行はここ浜松でなければみられないものでして、自衛隊が装備するもっとも高価な航空機として1995年から導入が開始された虎の子の航空機、虎の子なのですがかなりの機動飛行、見上げつつなにか冷や冷やしますね。

 航空祭を撮影するのに、どこから撮影するかというのは毎年毎回に迷ったものでした、基地は逆光なのです、けれども航空自衛隊広報館からですと、滑走路の航空祭会場から反対にあるのですが、ほぼほぼ順光の青空を背景に撮影することができるという良い場所です。

 しかし、航空機を撮影するのか航空祭を撮影するのか、という。航空機だけならばどうとでもなるのですが航空祭という行事を撮影するとなりますと、美しい飛行展示の順光写真だけではなく会場の活況を概況記録しなければなりません、地上展示も撮影したいもの。

 航空祭プログラムと移動時間を考えまして、撮影を順光の環境にて写真に記録したい飛行展示と、会場から撮影する際の飛行展示とを考えまして、なにしろ移動時間がそれなりに長時間を要しますので慎重にみてゆく。これも航空祭の楽しみといえば楽しみなのですが。

 浜松基地航空祭、日曜日に三年ぶりの実施となります。当初は事前応募制となっていましたが、基地HPによれば事前応募とスマートフォンで認証方式を想定したものの、スマートフォンを持たない入場者に対応することが難しいとして当日登録制を併用するとのこと。

 COVID-19新型コロナウィルス感染症、まだまだ影響を残しているもので航空祭の再開の一方、これは別の行事を実施した司令部広報の方の話、結局行事を再開して感染が拡大してしまうとメディアに叩かれるのは自衛隊、こういう現実があるそうで浜松も例外でない。

 エアフェスタでの当日登録は手荷物検査にて書類に書き込むという、なにか舞鶴基地の岸壁一般公開の際に行う手続きのようなものなのですが、どのていど行列に時間がかかるのかは不明だ。基地HPを確認していただくとわかるのですが、交通手段で入場口もちがう。

 浜松駅、基本的に基地へむかう交通手段はこの東海道本線と東海道新幹線の拠点駅である浜松駅から向かうのですが、シャトルバスを利用するのも確実なのですが、遠鉄線で曳馬駅まで前進し基地へ向かうという選択肢がありますし、路線バスという選択肢もあります。

 シャトルバスの行列がすごいことになりますから、浜松駅までロードレーサーを持ち込んで駅で組み立て颯爽と自転車移動したこともありました。意外と快適だったのですが、もう一つ、浜松駅からタクシーという選択肢もあるという、これ早い時間帯ならば最速やも。

 航空祭へタクシーで、浜松基地の航空祭会場は逆光です。そこで広報館という滑走路の向こうが和平どうするのですが、移動手段がタクシーか徒歩とシャトルバスの併用となる、そこで困るのは渋滞なのですよね。基地周辺道路は渋滞、するとタクシーは不確定要素が。

 基地から広報館まで3000円以上かかったこともありまして、実際の距離をみますとそんなに高いのか、とおおわれるかもしれませんが、渋滞にはまるとまったく前進できず、メーターだけがどんどんとお値段が鰻のぼりとなってゆく、浜松だけに鰻のぼり、という。

 渋滞するくらいならば徒歩で、広報館から浜松基地司令部のある旧南基地へ歩いたのですが、これはこれで時間がかかりました。タクシーは航空祭会場から北側を時計回りに道路があるのですけれど、徒歩は南側を時計回りに向かう、が、キャベツ畑がひろがるばかり。

 時間がかかりましたが、仕方ないとおもいつつ、それにしても遠いものでした。撮影機材が重かったならば難しいかもしれませんが、この撮影はまさにその移動を経て撮影しましたので、苦労に見合った仕上がりにはなる。さて今年行かれる皆様は、どうしますか、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-舞鶴,海軍グルメ原点のビーフシチューとドライカレーを巡る

2022-10-22 14:44:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 総監部の街舞鶴は西舞鶴駅と東舞鶴駅の駅前と風情が城下町と軍港都市でまったく個性を別々としているのが面白い。

 友人が舞鶴に旅行へ行くと聞きまして、舞鶴というならば外せないだろう、というお店を紹介しました。ここは良い、西舞鶴に一泊する際にはよく通ったものですが昨年探訪の際にはご主人が調子が良くないとかでご子息が頑張っている、臨時休業の看板の前で聞く。

 西舞鶴駅前、基地のある東舞鶴よりも観光地、海の方へ歩み進めますと直ぐのところに、これぞ駅前繁華街、というようなお店が並ぶところがりまして、ビールか寿司かそれとも海軍グルメか、焼肉も旨いが中華も舞鶴駅前は光ってるんだ、と迷宮が広がるものでした。

 榛名さんの総監部グルメ日誌、お気づきかと思いますが“赤城さんの鎮守府食べある紀行”という有名な同人誌シリーズがありまして、いや一部基地周辺のご飯なら任せろ、と北大路機関も始めたのですが、誌上でここフォレストが紹介、一時期行列が出来ていました。

 赤城さんの鎮守府食べある紀行影響力って凄いなあ、はるなさんを20世紀から名乗っている当方としても頑張りたいところですが、先ず宵の口の空腹にはビールという、逆効果だろうと思われるかもしれませんが食事の注文と共に先ず最初には麦酒で口を湿らせます。

 ビールとともに。さて冒頭に記したとおりなのですが、友人に、フォレストはいいぞ、こう紹介したのですが、どうもフードトラックの方に切り替わったみたいよ、との情報、つまりこのお店がもう、という衝撃の話題を振られたのですね。最近は東舞鶴泊まりが多い。

 ピスタチオがタパスのようについてきましたがお楽しみの料理を待つ。殻つきのピスタチオは、風味も歯応えもさることながらなめらかな殻の曲線の指さわりを片手に文庫本の小説の展開を巡り、そして一時はグラスを口に運ぶ、この水まわしで待つ時間さえ、愉しむ。

 シーザーサラダは、お酒を呑む際に自分は体に良い事をしているのだとビタミン信仰の一つといえる定番の肴です、野菜の歯応えと甘さに苦味に香りと複雑なもののなかにひとかけのベーコンがしょっぱい酸っぱい濃厚なドレッシングとともに踊っている、そして待つ。

 フォレストはフードトラックに切替えているらしいね、この衝撃の話題ですが、ああ思えば赤レンガパークでフードトラックを視ていたなあという素朴な記憶をも出だしつつ。ううむ、もっと西舞鶴に泊まっていたらなあ、定宿一つがアパホテルに代えられていました。

 ビーフシチュー、ここの名物はこのシチューだった、必ず注文していました、お酒と凄く合うのですよ、これぞ海軍グルメ、そう肉じゃがの原点です。かの東郷平八郎大将が舞鶴鎮守府長官時代、イギリス留学時を懐かしんで所望したものを、頑張ったのが肉じゃがだ。

 肉じゃがは、なにしろ赤ワインも簡単に入手できない日本海沿いの舞鶴、デミグラスソースを一から創る時間も惜しいので醤油とみりんと牛肉におじゃがで完成させたのが肉じゃが、しかし東郷平八郎提督が本当に食べたかったのは、こちらだ。コクも旨みも絶品です。

 ワイルドターキー、バーボンではイギリスの雰囲気が出せないものですからスコッチにするべきかともちょっとだけ自分のセンスの低さを反省したのですが、バーボンとテネシーウィスキーで米英連合にて晩酌を進める、そしてジャックダニエルを懲りもせずに、呑む。

 〆は和風に納豆ごはんですか、と云った友人は先日大事な時にカメラが故障したという。ドライカレー、元々イギリスのパブで食されていたものが始りといいまして、海軍カレーとは若干方向性が違うのですが、要するにフォレストは海軍グルメの原型と出会えるのだ。

 ドライカレーで〆るとともに、今思い返すのは現在店舗営業からフードトラックのキッチンカー方式に切り替わって赤レンガパークにて営業しているということ。平日の営業とも土曜日日曜日は別のところで営業しているとも、ちょっと出会いが難しくはなっているか。

 赤レンガパークへのフードトラック営業、考え方を変えてみましょう、美味しいビーフシチューやドライカレーと云う海軍グルメの原点を、護衛艦の見える場所で食べたいものだと西舞鶴駅前で溜息つかれていた方の理想の環境で頂けるように、なったのかもしれない。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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ロシア軍はウクライナ占領地に大規模な陣地構築-現代のジークフリートライン,ドラゴンの歯にダマスカスの胸壁

2022-10-22 07:00:24 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 現在のウクライナ情勢の推移をみますと一旦ロシアが戦端を開けば合理性抜きに長期化する、ロシアに隣接する北海道の防衛を考えなければならない。

 ドラゴンの歯にダマスカスの胸壁、ロシア軍はウクライナにおいて陣地構築を大規模に進めています、これは冬季を越えて長期的な戦闘を考慮しているのかもしれません。先日からNHK報道などでも映像がでているものですのでご覧の方も多いと思いますが、ロシア軍はウクライナ占領地に長大な塹壕を掘り、そして対戦車障害物や防護施設など構築中です。

 ダマスカスの胸壁というのは競合地域、つまり敵の最前線と防衛施設の中間地域に土塁のような高さ2m前後の短い堤防を複数構築、これは2011年からのシリア内戦において戦車の防護施設として活用された方式です、敵が攻勢にでた際に戦車部隊を展開させ、こちらがわの防護壁として用いる、戦車は胸壁を盾に動きながら射撃、防戦するというものだ。

 掩砲所のような戦車の車体を埋めて砲塔の一部だけ曝し射撃する方式は、対戦車ミサイルや命中精度の高い第三世代戦車の火器管制装置により簡単に無力化される事は30年以上前の湾岸戦争で証明されています、故に胸壁を築いて、これを盾に動き回りながら射撃するという方式、シリア内戦戦訓では一定程度対戦車ミサイルの攻撃を防ぐ効果があった、と。

 ドラゴンの歯というのは、要するにテトラポットのようなコンクリート製障害物です、一定以上の大きさならば戦車を防げるとされる、ただ工兵に簡単に破壊されるので戦車を足止めする効果しかないものですが、時間を稼ぐことが目的です、これを一列に並べるとドラゴンの歯が並んでいるように見えるのでこう名付けられました。古典的なものではある。

 ジークフリートラインという第二次世界大戦中のドイツの防衛線に構築されたのを、当時の連合軍の兵士たちがドラゴンの歯、と名付けたものです。ロシア軍が公開した映像では、一本の線のように延々とドラゴンの歯、その真後ろに塹壕が並んでいて徹底抗戦のかまえというようにみえます。これはロシア軍の決意の現れといえる。もっとも決意だけとも。

 単線防御、一つだけ気になったのは塹壕線は一本の線のように延々と延びていましたが、一本だけでした、これを単線防御といいまして、要するに一本ですと突破された際に総崩れとなるために、戦術上の禁忌とされているのですが、なにか意図があるのか、指揮官の計画が稚拙なのか、これから造るのか、工兵が既に足りていないのか。色々考えられるが。

 バーレブラインという1960年代後半から1973年にかけてイスラエル軍が1967年の第三次中東戦争にて併合したシナイ半島に同様の要塞線のようなものを構築しました、もっとも、イスラエルは人口が少なく、その長い防衛戦に充分な兵力を張り付けることができず、1973年にエジプト軍が侵攻を開始しますと呆気なく総崩れとなりました厳しい戦訓はある。

 ロシア軍、動員により予備役兵の数も一応揃い、これだけの陣地を構築しているという事は長期戦を覚悟しているのでしょう、まもなく冬が訪れますが、相当の戦車を破壊されたために再度雪原を利用して戦車部隊による大規模侵攻を行うには時間がかかります、すると越冬し、一年二年と年単位でのウクライナとの戦闘を想定しているのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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