北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和四年度十月期十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2022.10.29-2022.11.03)

2022-10-28 20:00:55 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 自衛隊国際観艦式フリートウィークがいよいよ本格的に始まります。

 自衛隊国際観艦式フリートウィークがいよいよ今週末から本格化します。先程11月3日の外国間艦艇一般公開等の概要も発表されていまして、今回の観艦式は海上自衛隊70周年という記念すべき観艦式である一方、COVID-19感染対策から早々に一般見学者を乗せないとの決定があり、実質的にフリートウィークがこの観艦式の主役となった形でしょう。

 フリートウィーク、今週末と来週の11月3日祝日、そして来週末と再来週という長大な期間が予定されていまして、来週にはオーストラリアカナダ、インド、ニュージーランド、パキスタン、シンガポール、タイ、ブルネイ、インドネシア、マレーシア艦艇の一般公開が吉倉地区と船越地区で予定、横須賀基地がほぼ世界の艦船、という凄い事になります。

 横須賀吉倉地区での今週末10月29日と10月30日の艦艇一般公開は、護衛艦いずも、護衛艦ひゅうが、護衛艦あさひ、以上3隻が予定されています。一般公開は0900時から1600時までで1530時受付終了の予定となっています。吉倉地区はJR横須賀駅から見える護衛艦岸壁で、逸見岸壁と吉倉桟橋から構成、ヘリコプター搭載護衛艦2隻の同時公開は凄い。

 木更津新港今週末10月29日と10月30日の艦艇一般公開は、護衛艦もがみ、護衛艦くまの、護衛艦あたご、3隻が一般公開されます。一般公開は0900時から1600時までで1530時受付終了の予定という部分は横須賀での一般公開と同じです。木更津新港はJR木更津駅から徒歩25分で430台分の無料駐車場も確保されています、最新型護衛艦の貴重な公開だ。

 横浜新港では11月3日に一般公開が予定されています、この11月3日は文化の日の祝日で入間基地では例年航空祭が行われる年度です、予定では艦名不開示の潜水艦と護衛艦しらぬい一般公開が行われます。一般公開は0900時から1600時までで1530時受付終了、祭日でも木曜日は行けないと考えられる方は、同じ内容で5日土曜日にも公開予定です。

 横浜港における文化の日の一般公開は横浜港大さん橋で護衛艦いずも、山下埠頭では輸送艦くにさき、護衛艦あたご一般公開が行われまして、あたご、ひゅうが、くにさき、こう並びますと夏に行われました舞鶴展示訓練を思い出しますね。同じ11月3日、船橋東埠頭では護衛艦せんだい一般公開が行われます。公開時間は0900時から1600時までで同じ。

 海上自衛隊だけではありません、11月3日は入間基地航空祭の日、今年は事前応募制で公開されます。この抽選は実質全員が入れた三沢基地航空祭やと事前応募制ながら当日手続きが行われました浜松基地エアフェスタはままつの様なものではなく、実際にそうおうの競争倍率があったようでして、なにしろ最大32万名が来た、国内最大の航空祭といえる。

 入間基地航空祭はいよいよ運用の最終段階が見えてきましたC-1輸送機と、C-1輸送機の後継として整備が進められる国産C-2輸送機という過渡期の航空祭といえるのかもしれません。ただ、競争倍率がありましたので、当選されなかった方は予行を含め外柵沿いで撮影するほかありません。もしかすると基地内よりも周辺の方が混雑する事もあるのかな、と。

 C-1輸送機は川崎重工が国産開発したジェット輸送機で、輸送能力よりも輸送速度により24時間当たりの輸送能力を稼ぐという、新幹線の様な高速輸送の視点から開発された輸送機です。C-2輸送機も同じ川崎重工の製造、形状は良く似ているのですが、大きさは大きく異なり、C-2のほうがはるかに巨大です。見れるうちに見ておきたい二機種の対比という。

 小月航空基地祭スウェルフェスタ2022が10月30日日曜日に行われるとのこと。海上自衛隊小月教育航空群が展開している山口県の海上自衛隊航空基地です。ここでしか見る事が出来ないT-5練習機が配備されています。T-5練習機はP-1哨戒機やP-3C哨戒機など並列操縦席操縦士を養成すべく並列式操縦席を採用した練習機、世界で唯一の航空基地祭です。

 松本駐屯地創設72周年記念行事、陸上自衛隊の駐屯地祭が長野県松本市にて10月29日土曜日に行われます。第12旅団隷下の第13普通科連隊が駐屯しています、この連隊は山岳レンジャー訓練等も行う日本アルプスの峰々を望む駐屯地で、旅団普通科連隊と云う事で部隊規模は師団普通科連隊よりも小型の編成ですが、寒くなった季節に山岳連隊が映える。

 桂駐屯地創設68周年記念行事が10月30日日曜日に行われます、京都市内唯一の駐屯地で阪急京都本線の高架部分から見えるこの駐屯地には中部方面後方支援隊が駐屯しています、訓練展示では輸送部隊の戦闘や野外整備展示、74式戦車の機動展示が有る駐屯地は多いが74式戦車のエンジン機動展示が行われる等、ちょっと面白い展示で知られます駐屯地です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・11月3日:入間基地航空祭2022
・10月29日10月30日11月3日:自衛隊国際観艦式フリートウィーク
・10月29日:松本駐屯地創設72周年記念行事
・10月30日:桂駐屯地創設68周年記念行事
・10月30日:小月航空基地祭スウェルフェスタ2022

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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黒海上空でイギリス偵察機近くでロシア軍機がミサイル発射,しかしロシア側は調査委員会設置-紛争拡大を警戒

2022-10-28 07:00:44 | 国際・政治
■臨時情報-黒海上英露事案
 NATOを強くけん制しているプーチン大統領は戦略核ミサイル部隊演習を指揮し第三次世界大戦をも辞さない覚悟を誇示しましたが。

 ロシア軍が公海上においてイギリスの偵察機に対しミサイルを発射する事案が、9月29日に起きていた。これは20日にイギリスのウォレス国防大臣が記者会見において発表したものです、一見遂に一線を越えたのか、と危惧する様な出来事ですが、しかし、これが事故というロシア側の対応が、実はロシア軍は慎重に一線を意識しているように見えるのです。

 イギリス空軍を含めNATO加盟国は開戦前から公海上及び同盟国国土上空の警戒監視を行っています、これはロシアがウクライナ侵攻前に、この兵力集中を陽動としてバルト三国やポーランド及びバルト海沿岸地域へ侵攻する懸念があり、ウクライナ侵攻開始後についても、ロシア側が戦争を第三国へ拡大する懸念から警戒監視任務を実施し続けてきました。

 事案は黒海上空の国際空域を警戒監視にあたっているイギリス軍の偵察機に対し発生しました、イギリス国防省によれば偵察機は非武装とのことで、またミサイルも照準し射撃したものとは考えられない飛翔経路を採ったと分析され、即座の反撃は行わず、イギリス国防省はイギリス外務省を通じて正規の外交ルートを通じて厳しく抗議したとされています。

 ロシアのショイグ国防相は10月10日よりロシア軍機によるイギリス偵察機へのミサイル発射事案に関する調査を発表、ロシア国防省は、このミサイル発射は技術的トラブルにより点火回路に通電しミサイルが暴発したものであり、技術的誤作動だとの結論をイギリス政府へ通知したとのこと、また更にロシアの行動は公海上で発生した事を認めたとのこと。

 ウォレス国防大臣によれば、イギリス空軍の偵察機による警戒監視任務は再開され、更に同様の事案を回避する為に現在は偵察機を護衛するべく戦闘機が空中戦闘哨戒を実施しているとのことです。ただ、今回の事案はロシア側が公海上で発生した事、事故調査委員会を設置した事、謝罪は無いが警戒監視への非難も無かったとの点は注目に値するでしょう。

 第三次世界大戦も辞さない体制で大陸間弾道弾など核ミサイル部隊の演習を実施し、NATOを非難しウクライナ侵攻はNATOに原因と責任転嫁が有る中、実際に全面核戦争が起こるのではないか、この危惧がある訳ですが、偶発的衝突からの戦闘拡大をロシア側が回避しようとしているからこそ、事実を認め調査結果を通知したといえるのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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