■戦車最後の一年
守山駐屯地での観閲行進の撮影位置に陣取っていましたら今年は観閲行進が行われないと急に慌てて撮影位置を陣地変換したのちのところ。
74式戦車の行動展示、公道展示というと日大みたいな響きなのですがそう説明するべきか、動的展示です。この74式戦車、長らく陸上自衛隊の主力戦車として君臨し、実に873両も量産されましたが、いよいよ来年三月、あと三カ月ほどで完全に退役するという。
第10戦車大隊も改編により第10偵察戦闘大隊へ改編され、同時に第10偵察隊も廃止改編されるのですが、併せて戦車と云えば滋賀県今津駐屯地、という標語の様に親しまれた湖北から第10戦車大隊は改編と共に愛知県の春日井駐屯地へと移駐してしまうとのこと。
10式戦車の1個中隊でも配備されれば多少は74式戦車も後継者に道を譲って円満退役、と花束でも振ってその全廃を祝えるのですが、戦車大隊を置き換えるのは一個中隊の16式機動戦闘車のみ、という。装甲も薄ければ不整地踏破能力も低く、大丈夫なのか考える。
16式機動戦闘車、この戦車駆逐車の潮流を生んだイタリアのチェンタウロ戦車駆逐車はそのまま、フレシア装甲戦闘車へ改良され、現在は120mm砲を搭載したチェンタウロ2の量産が開始されているため、16式機動戦闘車も120mm砲型への発展を祈るのみ、なのか。
第10高射特科大隊、こちらは師団に残る部隊です。見栄えのある展示という事で12.7mm重機関銃を空包射撃していました。無人機による都市攻撃を念頭に自衛隊が警備隊区という地域配備を考えるならば、高射機関砲など、実のところもう少し増強せねばならない。
87式偵察警戒車を先頭に訓練展示が開始されました。唐突かもしれませんが、此処に移動する為にちょっと時間がかかりました、訓練展示は此処から撮影しよう、と目星をつけている場所に少々急ぎ足で移動しまして、ちょっと角度的にいいかなという立地から撮影だ。
仮設敵が盛んに銃撃を行う。地域配備師団への改編、ということで第10師団は戦車大隊廃止と特科連隊移管という準備を重ねてきましたが、一年前に政府が急に機動師団と地域配備師団に分ける改編を中断し、装備が殆どない地域配備師団を機動運用すると覆した。
無人航空機。アナフィー無人機が飛来しました、自衛隊はこの装備にかなり重点を置いているというのですが、勿論無用とは言わないのですが、市販で数万円の装備は有事の際には緊急調達ができる、けれどもヘリコプターなんかは簡単に調達できぬことはお忘れなく。
レンジャーが搭乗したUH-1多用途ヘリコプターが飛来しました、もともとこの多用途ヘリコプターというのは陸上自衛隊に150機ほどあって、全国の方面隊に20機の飛行隊があり、一部の師団にも配備されていたものが1990年代の改編で全ての師団へ配備される事に。
UH-X問題、しかし、防衛省が当時の富士重工と防衛装備品調達中断問題で空転し関係が悪化したところで川崎重工が新多用途ヘリコプター開発の方向で計画を進めたところ、官製談合の疑いが掛けられ計画が空中分解、ヘリコプター不足が響きどの部隊も定数割れへ。
現場は頑張っている事は認めるのだけれども、結局役所としての部分が調達失敗を、官は間違いを犯さず、と建前ばかりをkにする為に、下手をすれば周辺事態という厳しい環境にあって、防衛力がどんどん瓦解しているのがここ20年間ほどの連続した状況という。
大軍拡に反対、という赤い政党等の主張を街頭のポスターで散見する事が有るのですが、なによりも大軍拡以前に建て直さなければ、結局のところは赤い政党と同じ名前の政党が大陸で行ったように、結局投げるものがなくなれば何を投げるか、という事になるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
守山駐屯地での観閲行進の撮影位置に陣取っていましたら今年は観閲行進が行われないと急に慌てて撮影位置を陣地変換したのちのところ。
74式戦車の行動展示、公道展示というと日大みたいな響きなのですがそう説明するべきか、動的展示です。この74式戦車、長らく陸上自衛隊の主力戦車として君臨し、実に873両も量産されましたが、いよいよ来年三月、あと三カ月ほどで完全に退役するという。
第10戦車大隊も改編により第10偵察戦闘大隊へ改編され、同時に第10偵察隊も廃止改編されるのですが、併せて戦車と云えば滋賀県今津駐屯地、という標語の様に親しまれた湖北から第10戦車大隊は改編と共に愛知県の春日井駐屯地へと移駐してしまうとのこと。
10式戦車の1個中隊でも配備されれば多少は74式戦車も後継者に道を譲って円満退役、と花束でも振ってその全廃を祝えるのですが、戦車大隊を置き換えるのは一個中隊の16式機動戦闘車のみ、という。装甲も薄ければ不整地踏破能力も低く、大丈夫なのか考える。
16式機動戦闘車、この戦車駆逐車の潮流を生んだイタリアのチェンタウロ戦車駆逐車はそのまま、フレシア装甲戦闘車へ改良され、現在は120mm砲を搭載したチェンタウロ2の量産が開始されているため、16式機動戦闘車も120mm砲型への発展を祈るのみ、なのか。
第10高射特科大隊、こちらは師団に残る部隊です。見栄えのある展示という事で12.7mm重機関銃を空包射撃していました。無人機による都市攻撃を念頭に自衛隊が警備隊区という地域配備を考えるならば、高射機関砲など、実のところもう少し増強せねばならない。
87式偵察警戒車を先頭に訓練展示が開始されました。唐突かもしれませんが、此処に移動する為にちょっと時間がかかりました、訓練展示は此処から撮影しよう、と目星をつけている場所に少々急ぎ足で移動しまして、ちょっと角度的にいいかなという立地から撮影だ。
仮設敵が盛んに銃撃を行う。地域配備師団への改編、ということで第10師団は戦車大隊廃止と特科連隊移管という準備を重ねてきましたが、一年前に政府が急に機動師団と地域配備師団に分ける改編を中断し、装備が殆どない地域配備師団を機動運用すると覆した。
無人航空機。アナフィー無人機が飛来しました、自衛隊はこの装備にかなり重点を置いているというのですが、勿論無用とは言わないのですが、市販で数万円の装備は有事の際には緊急調達ができる、けれどもヘリコプターなんかは簡単に調達できぬことはお忘れなく。
レンジャーが搭乗したUH-1多用途ヘリコプターが飛来しました、もともとこの多用途ヘリコプターというのは陸上自衛隊に150機ほどあって、全国の方面隊に20機の飛行隊があり、一部の師団にも配備されていたものが1990年代の改編で全ての師団へ配備される事に。
UH-X問題、しかし、防衛省が当時の富士重工と防衛装備品調達中断問題で空転し関係が悪化したところで川崎重工が新多用途ヘリコプター開発の方向で計画を進めたところ、官製談合の疑いが掛けられ計画が空中分解、ヘリコプター不足が響きどの部隊も定数割れへ。
現場は頑張っている事は認めるのだけれども、結局役所としての部分が調達失敗を、官は間違いを犯さず、と建前ばかりをkにする為に、下手をすれば周辺事態という厳しい環境にあって、防衛力がどんどん瓦解しているのがここ20年間ほどの連続した状況という。
大軍拡に反対、という赤い政党等の主張を街頭のポスターで散見する事が有るのですが、なによりも大軍拡以前に建て直さなければ、結局のところは赤い政党と同じ名前の政党が大陸で行ったように、結局投げるものがなくなれば何を投げるか、という事になるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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