北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】岐阜基地航空祭2024総合予行.快晴一転の曇天と雨雲迫る鉛色の各務原上空(2024-11-14)

2024-11-17 20:23:02 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■異機種大編隊
 順光も逆光もこの天候だと関係が無いという事を痛感しつつただただ雨が降り始めないかだけが心配という中で。しかし一歩間違えれば本番がこうなっていたのだ。

 岐阜基地航空祭名物の異機種大編隊が頭上を、というには若干離れていますか、大空を往く。ちょっと前まではF-4ファントムもこの大編隊に加わっていましたが規模が小さくなった、とおもう。それでも昨今自衛隊行事全般から大編隊の規模縮小が相次ぐ。

 F-15戦闘機とF-2戦闘機、F-35戦闘機もいずれはここに加わることを期待したいのですが、何しろF-35は秘密保持の資格保有者以外は近づけず、先日護衛艦かが艦上でF-35B発着試験を行った際は航空自衛官一部は機体に近寄れても海上自衛官は禁止とか。

 GCAP次期戦闘機、開発がどうなるのかが非常に不安で、これを逃せば欧州もまともな次世代戦闘機開発計画は、というよりも第五世代戦闘機も独自開発している事例は欧州単独ではないため困ることになるのですが、GCAPはここに加わるのかなあ。

 輸送機同士の編隊飛行、C-1FTBとC-2輸送機が編隊を組んでこちらに戻ってきました、一応滑走路に沿って基地の周りを旋回するので、本番でも機体の下面だけを見上げる、という状況にはならないのかなあ、とこの飛行を眺めつつ考えるのですけれど。

 航空祭本番でどのような軌道を撮るのかが予行で見極めるのだけれども、航空祭は全国で幾つもあって、予行をしっかり撮影できる航空祭というのは限られている、北大路機関ではほぼほぼ予行を撮影できるのは岐阜基地航空祭だけ、というかんじ。

 総合予行、ということになるのか、通常航空祭というのは総合予行を土曜日に、地元住民を招待して特別開放日というものを兼ねて総合予行を行うのですが、岐阜基地航空祭の場合は土曜日は基地にない機種の予行と、あとは外来機の着陸があるのみ。

 70周年の異機種大編隊、今度は18mm広角に固定して撮影、背景の峰々も構図に含めて、そしてもちろん今にも降り出しそうな雲と共に。降り出しそうを振り出しそうとばかり変換するこのPCだが、振り出しそう、というのはどんな日本語なのだろう。

 異機種大編隊、東海自然遊歩道という基地の機体側にある、かなり標高が高い遊歩道の展望台から撮影するとこの大編隊の背景に名古屋駅の高層ビル群を収められるという、興味ある構図なのですが、登山に一時間以上かかると聞いてちょっと断念する。

 三井山、朝一番に三井山に登ってそこから撮影するという方も多いそうだけれども、かなり考えた末、三井山は快適に撮影する収容力は15名程度、目一杯つめて35名、それ以上すると殺伐とした撮影環境、カメラレンズが振り回せない状況になるのだ。

 C-1FTB着陸へ。三井山から撮影するという選択肢、考えてみたけれども混雑しそうだし無理だなあ、と。近くの佛眼山という三町に寺院のある山は基地から東方が高い木々に囲まれているので撮影環境としては厳しく、結果、木曽川堤防に上ることに。

 C-2輸送機着陸へ。事前訓練と予行に総合予行、と一通り撮影したのだけれども、曇天だと機動飛行も慎重になっているようで、安全第一なのは当然だけれど、ここまで自衛隊が航空祭を準備しているのに、いよいよ風も湿っぽく、天候がこれでは、本番の天気予報はこの時点でこれよりきびしかった。

 滑走路へと大きく旋回して高度を下ろしてゆくC-2輸送機を眺めつつ、遂に小雨降り始める。予行と事前訓練の青空を思い出し、これが、空の青さを知る人よ、というなにかアニメーション映画のタイトルのような感じで青空で撮影できた写真を思い返すのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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