北大路機関

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まや型イージス艦を量産しイージスアショア代替にすべきだ,建設費は最新イージス艦四隻分

2020-06-16 20:01:02 | 防衛・安全保障
■衝撃の秋田山口建設中止
 河野防衛大臣からの突然と云えた衝撃のイージスアショア秋田山口建設中止発言から一晩が経ちました。

 イージスアショア建設突然の中止、昨日の突然の発表には驚きました。NHK報道によれば、自民党は本日合同会議を開いたとのことで、その席上で安全保障調査会長を務める小野寺元防衛大臣は、ブースターはコントロールできるとの説明を防衛省より受けていた事を発言し、驚きを隠せない様子であったようです。しかし、ミサイル防衛、現実問題大丈夫か。

 まや型ミサイル護衛艦、4隻を増強しミサイル防衛に充てるべきではないか。イージスアショアは日本本土への北朝鮮核攻撃を阻止する手段としてイージス艦のイージスミサイル防衛システムが挙げられるのですが、イージス艦には艦隊防空という主任務があり、乗組員の疲労もある為に延々洋上に置く事は出来ず、そのための交替や整備容易な陸上型でした。

 イージスアショアの建設費用。しかし、イージス艦よりも優位とされたイージスアショアは当初、THAAD高高度終末迎撃ミサイルと比較した際に一基当たり650億円という見積が示されていましたが、実際には2基で6000億円を超える費用を要する事が2018年7月23日付報道により示されています。一説には6600億円に達するという見積もある程です。

 はぐろ。まや型護衛艦2番艦として建造が進むイージス艦はぐろ建造費は1730億円です、6000億円以上というイージスアショア建設費は、まや型4隻を建造した場合で6920億円、実際には設計図等まや型2隻の建造に必要な費用を量産効果で差し引く事が出来ますのでもう少し低く抑えられるのですが、明らかに複数イージス艦を建造した方が合理的といえる。

 ミサイル防衛専従部隊として新造イージス艦4隻を第9護衛隊を自衛艦隊直轄として舞鶴基地に配置、現在の護衛隊群護衛隊は8個編成で、シーレーン防衛やプレゼンスオペレーションといった任務がある中からイージス艦をミサイル防衛へ差し引いている事が艦隊に負担を掛けているのです、それならば専従のイージス艦だけの護衛隊を新編すればよい。

 イージス艦で高雄型重巡洋艦の高雄と妙高型重巡洋艦の那智、巡洋戦艦として設計された金剛型戦艦の榛名と比叡、この名前が空席ですので、揃えられる、勿論こんな妙な考えから提案しているものではありません。イージスアショアは建設費用が上記の通り不確定要素が多く、更に建設費が拡大する懸念もある、しかし、まや型ならば建造実績がある、と。

 LMSSR。イージスアショアは海上自衛隊で採用実績のあるSPY-1系統の延長線であるSPY-6ではなく、ロッキードマーティン社製LMSSRを、日本製アンテナ素子を多用しており国内への景気刺激作用等があるとして採用していますが、LMSSRそのものの開発費用に不透明な部分があり、ここが価格高騰を呼ぶ可能性も否定できません。完成していない。

 BADGEシステム。完成していないシステムを安価であり国内へ波及効果がるとして導入しようとし大失敗した事例には1962年の航空自衛隊防空管制システムの事例があります。この際にはヒューズ社の開発中の新システムとアメリカ空軍の戦域用システム延長線上にあったGE社製等が提案されましたが、開発関与する事で費用を抑えられる案を選定します。

 ヒューズ社が提案したTAWCSシステム、アメリカ海軍の艦隊防空システムを陸上防空方に転用する改良型を東芝と三菱電機と共に開発を進めましたが、共同開発の情報共有への齟齬から思うように開発が進まず、結局130億円という見積、これは当時最新のF-104戦闘機30機分に相当、この費用は最終的に253億円に達しGEの完成品より遥かに高額となっています。

 LMSSRが第二のBADGEシステムとなる恐れはないのだろうか、そもそもイージスアショアの導入は海上自衛隊が長年構築し信頼性を高めたイージスミサイル防衛システムの運用にあるのだから、ここに敢えて技術的冒険を行う必要は無く、そもそも当初見積もりは既存イージス艦の建造費からイージスシステム以外を差し引いたもの、LMSSRは想定外だ。

 89式装甲戦闘車を1060両取得できる。イージスアショアは陸上配備型であり、その運用は陸上自衛隊が実施する事となっています、その予算も陸上自衛隊割当でしょうが当初見積もりよりも高騰した金額は実に5300億円に達し、これは89式装甲戦闘車に単純換算するならば1060両分に相当します、96式装輪装甲車ならば5580両という想像できない数である。

 普通科連隊は師団と旅団隷下の総数が38個ですので、イージスアショアの当初見積もりよりも高騰した金額だけでも、89式装甲戦闘車の調達に回したならば、各普通科連隊に28両、2個中隊を装甲戦闘車で充足できる事を示しまして、これならば戦車削減後の機動打撃も万全と云え、安易に“見積もりが甘かった”という表現で許されるものではありません。 

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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6 コメント

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Unknown (机上のハンドジェル)
2020-06-16 22:51:04
650億が6600億になったわけではないのでは?
650億はシステムのみの当初の見積もりで、6600億は維持費、ミサイル費、レーダー等を含めた金額ですよね。増加しているのは確かだと思いますが、左派マスコミじゃないのでしょうからもう少し正確にお願いします。
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Unknown (北京亭すぶた)
2020-06-16 23:37:45
艦隊防空関係なくエリアディフェンス専用で済むなら、30ノットなんか出なくてもいいし、貨物船の船倉にVLSとイージスシステム詰め込んで適当なマストにレーダーとかイルミネーターくっつけるのでも機能するのでしょうか?あとは発電容量の確保でしょうか。土地買収とか周辺住民への補償等考えたらむしろ安く上がりそうです。
返信する
Unknown (軍事オタク)
2020-06-18 12:03:36
イージス艦8隻追加しても台風直撃の時は代替が難しくなる可能性もある。
さらに、津波で港がやられたら終わり。
今現在でも大変困難な護衛艦乗員の確保や、建造費・補修管理維持費の莫大な負担が残る。
荒海で長期間の24時間365日警戒任務は大変きつい。
イージス艦は弾道ミサイル対処だけのために建造されたのではない、任務の一部に過ぎない。
やはり少人数で運用でき、日帰り自転車出勤さえも可能で、津波の心配もなく、塩害も無く、陸上基地だから、修理しながら運用も可能で、地震でも倒壊破損しない強固な建造物にした、
陸上固定基地であり、長距離射程のイージスアショアがベスト。
ブースターは海に落とせばいい。
それなら可能。
ばかな官僚?が狭い駐屯地や演習場内にブースターを落とします?等というから後で問題になる。

さらに核兵器を含む大きな敵地攻撃能力を保有して、有事に備えるべき。

予算が~とぐだぐだいうなら、アショアはやめて、
核兵器を含む大きな敵地攻撃能力保有だけすればいい。

だが、腰抜けな安倍政権ではだめだね。
勿論国賊左翼政党もだめ。
だから日本国民が変わって、
世論がよしやれ!
とならないと駄目だと思います。
憲法改正やスパイ防止法等の諸問題も解決させる力を国民が持つことですね。

世界の現実は厳しいです。

知らず知らずのうちに、
中国・朝鮮などから
我が国の内部に、スパイや工作活動が入り込み、
立憲民主党等の左翼政党や
マスコミ、
女性団体、
人権団体、
弁護士、
沖縄基地反対運動等に
資金や人的協力、側面支援が入って
日本を貶めようとしています。

NHKを含むテレビや朝日新聞等の新聞・週刊誌や
左翼の教授、真実を理解できない芸能人やコメンテーター等の話を鵜呑みにしては絶対にいけません。

お人よしの平和ボケの考えだけでは
これからの日本は生きていけないと思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2020-07-08 22:59:10
既存イージス艦につまれたSPY-1D(V)はもう製造停止になっているはずです 
まや型は最終のSPY-1D(V)搭載艦つまり同じ船を作るのは出来ないはず、追加でイージス艦を作るならアショアと同じSSR搭載艦か米国のアーレイバークフライト3艦と同様SPY-6搭載艦を作るしかない
だがおそらくSPY-6は売ってくれないのでSSR搭載艦にするしかないがSSRは消費電力と重量が大きく跳ね上がる可能性があり既存イージス艦よりも大型高コストになるだろう 「イージスアショアのほうが安く済んだ」ってオチはあると思う
返信する
イージス艦 (Project Code JJ)
2020-07-30 08:12:22
イージス艦の量産は良いが、
まや型と同等では費用や人員確保の負荷が高すぎる。
北大路機関はもっと予算と人員の現実を見るべきだ!
豪海軍のホバート級にBMD機能を付加する形でライセンス国内生産するか、
性能が近い国産の小型イージス艦を量産する方が現実的である。
まや型の乗員は300名だが、
ホバート級と同程度なら約180名に圧縮できる。
1隻単位のVLSは半減するが回転率を底上げして
広範囲の配置ができるようになる。
まや型の量産とは言うが人員はどうするのか?
北大路機関はその点まで考慮しているのか?
吾輩はできている。
汎用護衛艦とミサイル護衛艦を統廃合し、
アーレイ・バーク級のように基本設計をベースにTWS、
BMD機能等の各種オプション装備を自由に付け足す形で
艦隊防空仕様、対地攻撃仕様、対弾道仕様を
構築することでコストパフォーマンスを最大化するのが作善である。
約40種類ある汎用護衛艦とミサイル護衛艦をホバート級と同程度の
多目的護衛艦一種類に統廃合することにより、
従来の護衛艦要員をそのまま転用することができる。
すべての量産小型駆逐艦にBMD能力を与える必要はない。
ローンチオンリモートにより
一部駆逐艦をSM-3/SM-3のミサイルキャリアとして遠隔地から誘導するのも策である。
既にこの案を各方面に提示した次第である。
イージスアショアに固執して世論をミスリードした
専門家気取りのJ氏に軍事クラスターの居場所はない!
同じく、今日までイージスアショアを推奨した
専門家気取りは一人残らず
軍事クラスターから出ていくことも要求する!
返信する
Unknown ()
2020-08-31 20:20:00
イージス艦を運用できるほどの練度の高い隊員を十分確保することのほうが難しいで。
ただでさえ各艦の欠員が多いという状態で、新規建造となると運用者が足りなくなる。

自衛官の待遇改善と、給料を上げないと担い手がマジでいなくなるぞ。
返信する

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