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ウクライナ情勢-イランがFateh-360短距離弾道弾ロシア供与,ロシア軍ポクロフスク正面1個軍団を集中

2024-09-20 07:01:00 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 経済制裁をどれだけ行おうとも現状の通り。

 アメリカのブリンケン国務長官はイランが多数の弾道ミサイルをロシアへ供与したと認めました。ISWアメリカ戦争研究所が9月10日に発表したウクライナ戦況報告によれば、SRBM短距離弾道弾をロシアへ送ったことを、アメリカの情報機関も確実な情報を得たとしていて、これはイギリスのタイムズ紙などがウクライナ軍情報筋を報道しています。

 Fateh-360短距離弾道弾がロシアに供与されており、具体的には9月4日にカスピ海を経由してイランからロシアへ輸送されたもよう。この際に引き渡されたミサイルは200発以上とみられています。カスピ海は内海でロシアとイランが海上で国境を接しており、過去には天然ガス田を巡る係争がありましたが、現在は両国を結ぶ補給路となっています。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 ウクライナ軍,スミ州とクルスク州の二箇所で浸透している段階なのですが重装備を持たないロシア軍の機械化部隊が反撃を開始している。

 ロシア軍はクルスク戦線において反攻を開始した、イギリス国防省の9月15日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍のクルスク州占領地は800平方キロメートルから900平方キロメートルとなっていますが、ロシア軍は空挺部隊と海軍歩兵部隊を戦闘にウクライナ軍占領地の西方にある突出部へ置かれたウクライナ軍陣地を攻撃したもよう。

 クルスク戦線西方突出部のウクライナ軍陣地のいくつかはロシア軍に奪還され、複数の村落を奪還したもよう。ウクライナ東部戦線ではウフレダール近郊で前進、イギリス国防省はロシア軍の攻撃について、ハイテンポ、という表現を用いました。ただ、同時にもう一つの焦点、ポクロウシクへの攻撃にこの一週間前進がないとも表現しました。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 一個軍団というと方面隊が丸ごと小さな町を攻撃している感じ。

 ロシア軍はポクロフスク正面に1個軍団を集中させている、ISWアメリカ戦争研究所9月10日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナの軍事評論家マショヴィッツ氏の発言としてポクロフスクに人員と装備で1個軍団規模の部隊を集中させているとしました、現在その圧力はポクロフスク正面と南東地域に同時に浸透をここ見ているという。

 ポクロフスク攻略は、しかしマショヴィッツ氏によればロシア軍は難渋しているとして、攻撃は24時間あたり16回から25回にわたり実施しているものの、大規模な攻撃では無く分隊規模から小隊規模という小規模な攻撃の回数が増えている都市的しています。ロシア軍はこの日、クレミンナ北西やクラスノホリフカ近郊で前進したとのことでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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