北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

南海レスキュー2024,V-22オスプレイ参加と92式浮橋の大阪府柏原市大和川架橋

2025-01-16 07:00:37 | 防災・災害派遣
■南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024訓練もいよいよ後半となってまいりました。

 南海レスキュー、調べてみますと本当に中部方面隊管内各地で行われている訓練でして、発着事故の関係で参加が危ぶまれたV-22オスプレイも参加しているようです。想定では、西日本地域の空港は大半が使用不能、小牧も滑走路点検が発災9時間では完了しないという厳しい状況となっていた。

 V-22は、導入当時こそ、取得費用が大きい過ぎたために、これならばCH-47輸送ヘリコプターを川崎重工へもっと発注したほうがよかったのではないかと考えたものですが、飛行場の大半が使えない状況で初動、となりますとV-22の巡航速度の高さは救いと言うべき存在となるのですね。

 柏原市、本日は大和川、ここに渡河用の架橋を行う訓練が実施されます。丁度今頃から既に作業が開始されていまして、92式浮橋により架橋を行うという。東京で行われるビックレスキューでは多摩川へ架橋を行う様子などが公開されていますが、基本的に今回行われるのはこれとおなじもの。

 92式浮橋は90式戦車を始め重装備を渡河させるための装備で、ボートのような橋桁を繋いで、そのままだと流されるので動力ボートにより上流に向けて押し続けて安定させる手法が用いられています。自衛隊はこのほか、重パネル橋や07式機動支援橋など複数の任務に応じた様々な架橋装置を保有している。

 二時間程度で架橋を完了でき、また時間はかかりますが重パネル橋は東日本大震災で実際に架橋され、復旧車両など重い土木建機の通行も十分可能でした。橋梁は地震に対してある程度有効ですが、東日本大震災では津波により沿岸部の橋梁が流失する事例が複数発生しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【京都幕間旅情】平野神社-初... | トップ | 阪神大震災発災三〇年,兵庫県... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

防災・災害派遣」カテゴリの最新記事