■臨時情報-ミサイル防衛
ミサイルは弾頭は危険ですが同時に、液体燃料型であればヒドラジンが発癌性の高い危険物ですし固体燃料型であれば残滓は燃焼危険のある危険物です。
ミサイル脅威、今後真剣に検討しなければならないのは、もし実際に本土へ落下し被害がでた場合の対処法です。もちろん反撃だ、という意気軒昂な意見が出てくるかも知れませんが、それよりも人的被害がでた場合の救助などについてです。これは即座に消防を派遣し救助や消火作業をおこなうことができるのか、という視点から先ず重要となります。
通常弾頭で爆発した場合、これはもちろん戦術弾道弾であれば直径20m程度のクレーターが生じる程度、直撃した建物以外は鉄筋コンクリートであれば前回は免れる可能性があります。しかし、クラスター弾頭や化学弾頭、核弾頭など弾頭には様々なものが想定されます。すると消防や救急車を即座に出動させてよいのか安全なのか、と疑問符が生じます。
着弾で負傷者がでた場合には、そんなことを後回しにしたくなるのでしょうが、NBC防護部隊による安全確認と不発弾処理を行わずに救助活動を行えるのか、行うとしたならばどの程度の時間を要するのか、という問題が生じます。他方、自衛隊のNBC防護部隊は、今回ミサイル警報が発令された北海道では、札幌、旭川、帯広、千歳などに置かれている。
道知事より自衛隊へ出動要請が出された場合に、即座に出動したとして落下地域がこれらNBC防護部隊の駐屯地付近であれば比較的短時間で安全確認は行えるでしょうが、また不発弾などの危険性の確認を含め安全確認を行う場合、武器科部隊の不発弾処理隊を派遣することになりますので、救助作業開始まで現状で十時間程度は掛かるのかも知れません。
福島第一原発事故、忘れてはならないのは安全確認が出来ない場合、2011年の福島第一原発事故における警戒地域での国民保護、病院入院患者輸送などに消防が支援に対応できなかったように安全確認をできなければ消防や救急が任務に当たることが出来ない可能性もあります。核汚染や特殊武器防護機材は消防警察に余裕がない。平時からの準備が必要だ。
ミサイルが落下したが、大きな爆発が発生しなかった場合、これが実験弾頭で爆発しないものなのか、不発で危険なものなのか、核汚染物質を搭載しているものが不発であるのか、専門機材と訓練された部隊を即応待機させなければ、外見だけでは判断できません。このあたりをどう対応するか、事態の前だからこそ警察消防と自衛隊で詰めておく必要があるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ミサイルは弾頭は危険ですが同時に、液体燃料型であればヒドラジンが発癌性の高い危険物ですし固体燃料型であれば残滓は燃焼危険のある危険物です。
ミサイル脅威、今後真剣に検討しなければならないのは、もし実際に本土へ落下し被害がでた場合の対処法です。もちろん反撃だ、という意気軒昂な意見が出てくるかも知れませんが、それよりも人的被害がでた場合の救助などについてです。これは即座に消防を派遣し救助や消火作業をおこなうことができるのか、という視点から先ず重要となります。
通常弾頭で爆発した場合、これはもちろん戦術弾道弾であれば直径20m程度のクレーターが生じる程度、直撃した建物以外は鉄筋コンクリートであれば前回は免れる可能性があります。しかし、クラスター弾頭や化学弾頭、核弾頭など弾頭には様々なものが想定されます。すると消防や救急車を即座に出動させてよいのか安全なのか、と疑問符が生じます。
着弾で負傷者がでた場合には、そんなことを後回しにしたくなるのでしょうが、NBC防護部隊による安全確認と不発弾処理を行わずに救助活動を行えるのか、行うとしたならばどの程度の時間を要するのか、という問題が生じます。他方、自衛隊のNBC防護部隊は、今回ミサイル警報が発令された北海道では、札幌、旭川、帯広、千歳などに置かれている。
道知事より自衛隊へ出動要請が出された場合に、即座に出動したとして落下地域がこれらNBC防護部隊の駐屯地付近であれば比較的短時間で安全確認は行えるでしょうが、また不発弾などの危険性の確認を含め安全確認を行う場合、武器科部隊の不発弾処理隊を派遣することになりますので、救助作業開始まで現状で十時間程度は掛かるのかも知れません。
福島第一原発事故、忘れてはならないのは安全確認が出来ない場合、2011年の福島第一原発事故における警戒地域での国民保護、病院入院患者輸送などに消防が支援に対応できなかったように安全確認をできなければ消防や救急が任務に当たることが出来ない可能性もあります。核汚染や特殊武器防護機材は消防警察に余裕がない。平時からの準備が必要だ。
ミサイルが落下したが、大きな爆発が発生しなかった場合、これが実験弾頭で爆発しないものなのか、不発で危険なものなのか、核汚染物質を搭載しているものが不発であるのか、専門機材と訓練された部隊を即応待機させなければ、外見だけでは判断できません。このあたりをどう対応するか、事態の前だからこそ警察消防と自衛隊で詰めておく必要があるでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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