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【G3X撮影速報】入間基地航空祭二〇二四(1)航空祭開幕飾るEC-1電子戦訓練支援機(2024-11-03)

2024-12-15 20:22:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■航空祭開幕
 今回からあの十一月の熱気というべき日本最大の来場者数を誇った入間基地航空祭の様子をおつたえしましょう。

 入間基地航空祭、今年数多ある航空祭のなかで、遠征する、となりますと費用的なものと、何より時間というものが厳しくなりますのでどうしても数が限定されていまいましてここで入間に行こうと思い立ったのはC-1輸送機のの関係から。

 C-1輸送機、1970年以来日本の航空防衛の一端を担い続けてきました輸送機が、いよいよ第一線部隊から退くとともに、今年は岐阜基地の飛行開発実験団が装備するC-1FTB試験機が入間基地航空祭に地上展示機として参加すると聞いたゆえ。

 EC-1電子戦訓練支援機の飛行展示開始、この入間基地航空祭、最初の飛行展示は日本に有いつで世界でも日本でしか運用していないEC-1電子戦訓練支援機が飛行展示をおこなうという目玉の一つですので、この展示をしっかり撮影せねば。

 能登半島地震、もともと入間基地航空祭は2024年1月に予定されていました、例年11月3日の文化の日に行われるのですが2023年は航空観閲式が行われ、自衛隊記念日との関係で例年通り実施できなかったという事情があり延期されていまして。

 C-1輸送機最後の年、これにふさわしい飛行展示にEC-1も予定されていたものの、元日、忘れもしない緊急地震速報がなりまして、実際に能登半島から遠いわたしのところにも揺れが来ましたのはご承知の通り、そして災害派遣が開始され。

 航空祭中止は、入間基地司令の談話とともに発表されまして、入間基地司令は中部方面警戒管制団司令が担っていて、そして能登半島の被災地には隷下部隊である輪島分屯基地があり、災害派遣を全力で支援しているさなかである、とつづき。

 基地司令は、航空祭中止は残念であるけれども、被災地に隷下部隊の仲間達、部下達が死力を尽くして災害派遣を行っている最中に、ここ入間基地でお祭りは出来ないと言うことを、どうか理解してほしい、という内容の航空祭中止のお知らせ。

 EC-1の飛行展示は、ただ大きく遅れたものではありますが年度が替わり同じ2024年内にこうして見上げることが出来た、北陸地方が親近感あるとう方としましては、航空祭が出来る程度のには落ち着いたのだ、となにか感慨深いものを受けたのですが。

 異形の航空機、といわれるのがこのEC-1,有事の際に自衛隊レーダーサイトへの電子妨害攻撃などが加えられる電子戦環境を人工的に再現して高い緊張度の訓練環境を与えるのがこのEC-1の任務で、1機だけ製造された貴重な航空機なのです。

 狭山市役所とEC-1、さてこの撮影位置、考えれば前回の航空祭撮影、驚くなかれ前に入間航空祭に来たのは2011年のことだ、東日本大震災直後だ、あのときもこのあたりで撮影していた場所だなあ、とちょっとだけ懐かしく振り返るのですけれど。

 着陸した航空機が誘導路を進む様子を、こうして目の前に撮影できるというのがおもしろいところで、もちろん離陸した航空機を最前列で撮影したいとは思うのだけれども、一歩引いた撮影場所で、しかし騒がず煩くなく落ち着いて、撮影できて。

 EC-1電子戦訓練支援機、考えてみると飛行している様子や着陸するべく滑走路にアプローチする様子、あとは航空祭で撮影したことはあるのですが、こんなかんじで良い撮影環境で誘導路を進む様子は、初めてみたのかもしれません、幸いでした。  

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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