北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.12.07-2024.12.08)

2024-12-06 20:19:50 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 十二月八日が今年もやってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか今週末の行事紹介です。

 百里基地航空祭2024が12月8日に開催されます。第7航空団が展開し、間もなく編成が変わるかもしれないこのご時世、そして百里はいまやファントムからF-2の基地となった。なにしろ12月8日といえば皆さんもご存じの通りの日ですので、そこに海洋迷彩を施したF-2戦闘機の機動飛行、迫力をいつもより多く感じる事が出来るかもしれません。

 百里航空祭プログラムは、先ず0730時にF-2戦闘機による天候偵察がおこなわれ、この天候偵察が会場に戻ってきたところが、事実上の航空祭のはじまり。ここから航過飛行が行われる0800時より航空祭のプログラムが正式に発動します。この航過飛行は、UH-60J救難ヘリコプター、U-125A救難機、T-4練習機、F-2戦闘機という基地の全機種が参加する。

 F-15戦闘機による機動飛行が続いて0905時より0930時まで行われまして、同じ中部航空方面隊の戦闘機部隊と云えば小松基地、するとやはり、特別塗装機を期待してしまいます。続いて0940時より救難飛行展示、1010時よりF-2戦闘機機動飛行、1120時よりブルーインパルスと進み、1315時よりF-2戦闘機によるAGG,という飛行展示が予定されています。

 AGG,対決飛行というような展示が行われますがこれは、昨年は茨城vs茨木という謎の対決となっていましたが、今年はどうなるのでしょう。なお、交通規制とともに一般駐車場はありません、最寄の石岡駅からシャトルバスが運行されていまして、かなり並ぶのですが、土浦市よりも水戸市からの方が始発電車は早い時刻に石岡駅に到着します。

 那覇基地航空祭美ら海エアフェスタ2024、こちらも12月8日開催です。南西航空方面隊司令部が置かれる、まさに我が国防衛の最前線となった那覇基地、ここは、すごい。オープニングフライトは0830時からF-15戦闘機が実施し、そののちに0930時からF-15戦闘機とT-4練習機による編隊飛行、という若干朝寝坊さんには嬉しい飛行展示プログラムが。

 合同飛行というプログラムがこのあと組まれていまして、那覇基地は陸海空自衛隊の協同基地であるため、1000時の合同飛行がCH-47J輸送ヘリコプターとUH-60J救難ヘリコプターにUH-60JA多用途ヘリコプター、1100時の合同飛行がP-3C哨戒機、F-15戦闘機、T-4練習機、U-125救難機、という編隊となっています。だがすごいのはこれから。

 F-15戦闘機機動飛行が長い昼休みを挟んだ1315時から実施され、こちらは第204飛行隊60周年記念塗装を施しています。1325時よりデモスクランブル、本番が実際に来る可能性もありますが、E-2C早期警戒機とF-15戦闘機がデモスクランブルを行う。1430時には第三回合同飛行として、F-15戦闘機とE-2C早期警戒機と、C-2輸送機が編隊を組みます。

 艦艇広報は、二つ予定されていて。護衛艦あきづき門司港西海岸埠頭1号岸壁にて12月8日、時間は1000時から1430時までで受付終了は1400時、若干みじかいのでご注意ください。掃海艇なおしま赤穂港一般公開、そう十二月と云えば忠臣蔵ということで兵庫県の赤穂港は千鳥岸壁で艦艇広報です。時間は0900時から1500時、受付終了は1430時です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・12月8日:百里基地航空祭2024
・12月8日:掃海艇なおしま赤穂港一般公開
・12月8日:護衛艦あきづき門司港西海岸埠頭1号岸壁
・12月8日:那覇基地航空祭美ら海エアフェスタ2024

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-ヴェリカノヴォシルカ東方に迫るロシア軍脅威とウフレダール失陥の影響

2024-12-06 07:00:32 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 東部戦線がかなり危険な事になっていましてなにか日本から送る事が出来ればとおもう程に。

 ドネツク州においてロシア軍がヴェリカノヴォシルカ東方へ急速に進出している、イギリス国防省ウクライナ戦況報告12月1日付版によれば、ロシア軍が戦線全体の要衝に進んでいる状況を示しました。ヴェリカノヴォシルカは2022年のロシアウクライナ戦争開戦以来最前線に位置しており、ウクライナの防衛線の要衝として機能してきた拠点です。

 ヴェリカノヴォシルカについて、2022年にロシア軍が圧迫を強化していましたが、ウクライナは2023年に実施された反攻作戦の一環として、ヴェリカノヴォシルカ南側の地域の奪還に成功しています。このヴェリカノヴォシルカを巡る状況は10月初旬のウフレダール陥落が大きく影響しています。ウフレダール陥落はロシア軍の侵攻を大きく強めた。

 ウフレダールは都市部を結ぶ防衛線の要衝であった。ヴェリカノヴォシルカとウフレダールは30㎞を隔てていますが、交通要衝であり、この失陥によりドネツク州西部の広い地域へロシア軍進出が顕著化していて、一連の情勢の結果、ロシア軍はウクライナ防衛線の背後から攻撃を仕掛け、ドネツクに繋がる主要兵站路に脅威を及ぼしている状況です。

 全般状況について、ISWアメリカ戦争研究所11月30日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍はハリコフ市の北に位置するフリボケ南東で陣地回復に成功、しかしロシア軍はポクロフスクの南にあたるフリホリフカ北東で前進に成功したほか、フリホリフカの南西にあるユリフカを占領しさらに南西に前進しているとのこと。

 更にクラホフの北西とヴフレダールの北西でわずかに前進との分析しています。加えてチャシフヤール近郊防衛を受け持つウクライナ旅団の指揮官の発言によれば、ロシア軍が町のウクライナ軍を迂回し、チャシフヤールを北と南から側面攻撃しようとしている兆候があると報告しました。ただ、チャシフヤールの戦況には流動的な要素もあるもよう。

 ロシア軍は現時点でチャシフヤール東部のドンバス運河西岸に恒久陣地を構築するには至っていないとのことですが、数名単位の小集団で防衛線に浸透している状況があるとのこと。またウクライナ国家警備隊旅団長の話としてロシア軍はザポリツィア州における大規模攻勢の準備を継続中で、この地域に兵力と装備を集積していると分析しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする