北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

十二月八日:真珠湾攻撃ハワイ海戦記念日-ニッポンはあの戦争を過去のものと克服できているのか

2024-12-08 20:00:03 | 北大路機関特別企画
■本日は十二月八日
 本日は十二月八日、ハワイ海戦記念日で真珠湾攻撃の日です。あの1941年12月8日の歴史だ。

 日本海軍空母機動部隊はハワイのアメリカ海軍真珠湾軍港を奇襲、所在する戦艦の大半を撃沈もしくは大破に追い込みました。その僅か前にはマレー半島への上陸を開始、それは同時にシンガポールと当時アメリカ極東軍の拠点であったフィリピンへの攻撃も開始され、その瞬間、欧州において勃発していた大戦は地球全土を覆う第二次世界大戦となりました。

 真珠湾攻撃、ここで学ぶべき点は、日本の戦後平和における総決算が未だ為されていないのではないか、ということです。もちろんアメリカ海軍が第1戦艦戦隊などをサンディエゴ軍港から真珠湾軍港へ前進させたことは、西太平洋における対日抑止力強化という視座はありましたが、同時にこれは当時のルーズベルト大統領の意思によるものでした。

 サンディエゴとことなり、ハワイは太平洋の中央部にあることから奇襲を受ける懸念があったのですが、抑止力を強化した、逆に日本側からは恫喝であるとして対米強硬論が蒸し返す結果となっています。ただ、それならば真珠湾への前進がなければ、日米戦はおきなかったのか、ということまでは視座を広げられない方がいるようでして。

 日米交渉は、ある段階から既に空母による奇襲という措置が決定されており、事実上引き返せない中での、もちろん制度上は外務省など外交当事者には伏せられており、当時の日本の政軍関係を考えるならば不自然では無いといいうるのかもしれませんけれども相手からした場合は欺瞞であった、信用できない政治制度をとっていたとうつる。

 ここで学ぶべきは、外交によりすべてを解決できるという考え方そのものを日本で持ち続けることが逆に先の開戦に至る制度を理解していないというもので、もちろん日本以外すべての国は善であるという穿った見方、ロシアや北朝鮮やさきほどまでのシリアなどを含めて考えるような極端な見方をしないならば、合理的では無いということです。

 総決算がまだではないか、と危惧する前述の論的背景には、戦後の日本は、一応1925年の普通選挙制度施行以降に続いて女性参政権という、実は日本の女性参政権実現は世界的に見ると意外と早い、その変革は実現しています。しかしそれが、投票には行く、以上の政治参加をおこなわず、また政治というものを一種日常から切り離している点が。

 安全保障と防衛についても、結論や思考過程というよりも関心を持たなければならないものの、その社会生活においてこうしたものにさくことの出来る余裕、社会的な寛容度を低くしている実情があるのではないか。それが結果的に、考えないことが反対なのだ、という、なにか、先の大戦の原因、自由からの逃避と重なる部分があるよう思う。

 現実主義と理想主義の結節点というものをもう少し考えるべきではないか、こう考えるのは結局平和という総論の元で各論が異なるのが我が国の安全保障にかんする問題であり、これは憲法と政府、つまり統治行為論での自衛隊法との関係のような、一種矛盾を合理的なもののように理解しなければならない、憲法上の問題があるということです。

 歴史と向き合う、現実主義も理想主義も双方に万能では無い仕組みを有していると、率直に見ていて感じるのです。こうしたなかにおいて、思い切って考えを共有できないかもがいてみる、無理なような代替案を実現する方策を考えてみる、こうした必要性を、考えてしまうのが十二月八日であったりするのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-京都駅近鉄名店街,百年ハンバーグという京都の味

2024-12-08 18:29:28 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 定番で美味しいものというわだいを。

 料理技術、最近は調理家電の発展と一般販売される調味料の多様さから、いろいろ一昔、いまは令和ですので一昔というと平成を思い浮かべられそうで恐縮ですが、ここは昭和を。昭和を思い浮かべるとするとかなり調理できる幅は増えていると思うが、さて限界も。

 東洋亭、京都に幾つも支店網を展開する洋食の定番、定番というとウチだろうという反論がいろんなところから出てくるかもしれませんが、まあまあ、個人的に本店が北山と北大路から一駅のところにありますのと、ランチはじめ手頃さでは印象的なのです。

 百年洋食、ここ東洋亭京都駅店は近鉄名店街のほぼ終点近くに所在していまして、しかし名物の丸ごとトマトサラダからまずランチメニューの付け合せとなっています。そして、これもコツを掴めば簡単なのかもしれないが、やはり家庭では難しく店ならではのあじ。

 外食、ここにいたるりゆうはいろいろあるとおもうのですが、時間短縮なのか知らない味を頂くのか調理が難しいものに挑戦するのか定番のものをいつもの味という斧を求めてというところにあるのかは意見が、というよりも発想によってわかれるのかもしれません。

 ここの百年ハンバーグは、そういう意味では定番、つまり慣れ親しんだ、包まれたデミグラスソースの中のハンバーグがごはんにあうんだ、という感じで、もちろんワインやウィスキーにもよく合うのだけれども、定番を求めに来る場所、というものなのかなあ。

 定番、というものは、しかし大切にしなければならない。ここは大丈夫とは言えるのだけれども地方都市のチェーン展開しているお店などが、いろいろあって東京の御手に統廃合して系列化すると、独自色が無くなり、しかも値段の一部が本部に吸収されるようなる。

 安さ、というものに収斂するならば量産する他なく、するとどうしても味わいが画一的になってしまう。そこに新しい付加価値を乗せて価格帯に反映してくれても、選ばれるものを作り出す必要があるのだけれども、同時に地元を地元民が選ぶかもだいじとなります。

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【京都幕間旅情】京都市営地下鉄20系,十二月八日だからこそ考えてしまうシェルターとしての地下鉄

2024-12-08 07:00:04 | コラム
■本日は十二月八日
 京都市営地下鉄20系とともに。

 十二月八日、NHKなどではこの日に合せた報道やドキュメンタリーを構成してくれるわけですが、もうすこし今の時代、過去を忘れる事は必ずしも平和に直結しない、という事を考えるべきでは、と思うのですよね、そこで今回思い浮かべるのは地下鉄という。

 地下鉄がシェルターの役割に資するか、ということです。日本の場合、専守防衛、つまり攻撃は抑止のために使うよりも受けるためのもの、という概念なのですから、第一撃を受けた場合の退避場所、避難場所ではなく退避場所をもう少し真剣に考えるべき、と。

 シェルター、地下鉄整備はもちろん経営採算性というものを念頭に進められるわけではありますが、国民保護に採算性を考える事はできません、その具体例がシェルターです。すると、採算性を度外視した避難施設に転用し得る地下鉄の公共事業というものがどうか。

 報道を見れば分かる通り、冷戦時代に比較すれば、その日、が来た際に日本へ撃ち御まれる核兵器の数は減っています、しかし、日本を核攻撃する可能性のある国というのは増えているのですね、それは反核兵器運動と無関係に北朝鮮など核保有国がふえたため。

 自爆用無人機などは、ロシアが大量生産を開始すると共に軍事物資提供の見返りに北朝鮮が製造技術供与を受けている段階、ロシアが大量使用するシャヘド無人機は2000km前後飛行しますから、北朝鮮やロシア沿海州から日本の主要都市はほぼほぼ射程内となる。

 地下鉄をもっと整備すべき、もちろん公共シェルターやある程度の深さの地下街でもいいのですけれど、危険地域の外側まで安全に移動できる手段となりますと、地下鉄や地下道路となります。もう少し脅威を直視したインフラ整備を行う段階、とおもうのですね。

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