■仮想現実-富士総火演2021
旅をしない旅番組というものがあるようですので、富士総合火力演習をWeb実況の際に書き起こしました内容をそのまま過去の演習写真と共にお送りする規格の第二段です。
203mm自走榴弾砲は今年度も参加、もう先がない装備と揶揄される重砲ですが地下陣地の破砕などには必要な装備ですので、例えば洋上射撃プラットフォームのような海上から射撃できる装備などと連接させることで、今後も島嶼部防衛の難しい奪還任務など寄与へ。
87式自走高射機関砲も今年度参加、高射学校の装備は常連となりつつある。ただ、射撃は実施しませんでした。そして車体は87式とおなじ74式戦車は今年も参加しまして、いよいよ半世紀が見えてきた装備ですが、まだ残っていることになにか安心が、とは印象で。
しかし防衛出動に74式戦車を充てられることを考えるとなかなか酷い話でして、74式戦車は日本まで海を超えてくる戦車に対して十分な戦闘能力は有していません、暗視装置や火器管制装置の換装さえも、今行っても限界を超えているわけでして、例えば砲塔だけでも。
砲塔だけでも16式機動戦闘車と置き換えるとか、配慮は必要とおもう。よい戦車なのですがなんといっても古過ぎまして、これはPC98やWindows95で事務作業を行わせている事業所のような印象でして、せっかくの高い乗員の練度がもったいない、というところです。
MPF,後継装備にアメリカ歩兵旅団戦闘団用に開発のMPFではないですが、89式装甲戦闘車の後継となる装軌式共通車体へ16式機動戦闘車砲塔を積むなどの工夫は欲しい。昨今戦車離れの進むと思われるアメリカも、戦車を持たない歩兵旅団戦闘団にMPFを選定中だ。
90式戦車の射撃は、小隊集中が寸秒の差はありましたが、迫力でした。74式戦車と異なりまだまだ伸びしろの大きな戦車なのですよね。もちろん今のままでは参りませんが、装甲はモジュール化されていることは言い換えれば重量の設計冗長性を担保しているわけです。
90式戦車は第三世代戦車としての性能は維持しているのですし、エンジン系統の重点再生整備を粉うと共に将来戦闘へは、例えばラインメタルのアクティヴシールドやラファエルのトロフィーのようなアクティヴ防護システムを搭載することで、まだ当面は、と思う。
10式戦車は16式機動戦闘車の援護下で参加です、これはデータリンク能力が16式機動戦闘車にも十分なものが搭載されているとの展示ともいえるのですが、しかし、協同運用、考えとしては即応機動連隊の16式機動戦闘車が防御している地域に増援へというものか。
16式機動戦闘車の援護下で機動師団の10式戦車が展開する、という発想なのでしょうか、すると同様の能力が90式戦車のC4I能力でも可能なのか、ここの可否は同時に前述の90式戦車の将来運用能力にも直結しますので、将来陸上防衛計画の現実性が気になるところ。
自衛隊CM,さて前段演習は上記で完了しまして後段演習への休憩時間となりました、ここでCMが。自衛隊のソレ誤解ですCMですが、ここで気になりましたのは"国際貢献できます"、と紹介されていましたが、嘘ではないのですがしかし現時点で自衛隊のPKO任務は。
PKO,減りました。4名が南スーダンPKOの司令部に派遣されているのみ、方面総監でさえ5名いますので、いま自衛隊で国際貢献に参加するのは方面総監になるよりも狭き道といえる。CMでは多次元統合防衛力が紹介されていましたが、この点についてもいくつか。
多次元統合防衛力、これ平時におけるグレーゾーン事態への対処、サイバー戦やフェイクニュースなどの脅威を示すことを提示していたものの、言い換えれば防衛出動以外に実力を行使できる概況を示すとともに、しかし如何にして、とも考えさせられるところ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
旅をしない旅番組というものがあるようですので、富士総合火力演習をWeb実況の際に書き起こしました内容をそのまま過去の演習写真と共にお送りする規格の第二段です。
203mm自走榴弾砲は今年度も参加、もう先がない装備と揶揄される重砲ですが地下陣地の破砕などには必要な装備ですので、例えば洋上射撃プラットフォームのような海上から射撃できる装備などと連接させることで、今後も島嶼部防衛の難しい奪還任務など寄与へ。
87式自走高射機関砲も今年度参加、高射学校の装備は常連となりつつある。ただ、射撃は実施しませんでした。そして車体は87式とおなじ74式戦車は今年も参加しまして、いよいよ半世紀が見えてきた装備ですが、まだ残っていることになにか安心が、とは印象で。
しかし防衛出動に74式戦車を充てられることを考えるとなかなか酷い話でして、74式戦車は日本まで海を超えてくる戦車に対して十分な戦闘能力は有していません、暗視装置や火器管制装置の換装さえも、今行っても限界を超えているわけでして、例えば砲塔だけでも。
砲塔だけでも16式機動戦闘車と置き換えるとか、配慮は必要とおもう。よい戦車なのですがなんといっても古過ぎまして、これはPC98やWindows95で事務作業を行わせている事業所のような印象でして、せっかくの高い乗員の練度がもったいない、というところです。
MPF,後継装備にアメリカ歩兵旅団戦闘団用に開発のMPFではないですが、89式装甲戦闘車の後継となる装軌式共通車体へ16式機動戦闘車砲塔を積むなどの工夫は欲しい。昨今戦車離れの進むと思われるアメリカも、戦車を持たない歩兵旅団戦闘団にMPFを選定中だ。
90式戦車の射撃は、小隊集中が寸秒の差はありましたが、迫力でした。74式戦車と異なりまだまだ伸びしろの大きな戦車なのですよね。もちろん今のままでは参りませんが、装甲はモジュール化されていることは言い換えれば重量の設計冗長性を担保しているわけです。
90式戦車は第三世代戦車としての性能は維持しているのですし、エンジン系統の重点再生整備を粉うと共に将来戦闘へは、例えばラインメタルのアクティヴシールドやラファエルのトロフィーのようなアクティヴ防護システムを搭載することで、まだ当面は、と思う。
10式戦車は16式機動戦闘車の援護下で参加です、これはデータリンク能力が16式機動戦闘車にも十分なものが搭載されているとの展示ともいえるのですが、しかし、協同運用、考えとしては即応機動連隊の16式機動戦闘車が防御している地域に増援へというものか。
16式機動戦闘車の援護下で機動師団の10式戦車が展開する、という発想なのでしょうか、すると同様の能力が90式戦車のC4I能力でも可能なのか、ここの可否は同時に前述の90式戦車の将来運用能力にも直結しますので、将来陸上防衛計画の現実性が気になるところ。
自衛隊CM,さて前段演習は上記で完了しまして後段演習への休憩時間となりました、ここでCMが。自衛隊のソレ誤解ですCMですが、ここで気になりましたのは"国際貢献できます"、と紹介されていましたが、嘘ではないのですがしかし現時点で自衛隊のPKO任務は。
PKO,減りました。4名が南スーダンPKOの司令部に派遣されているのみ、方面総監でさえ5名いますので、いま自衛隊で国際貢献に参加するのは方面総監になるよりも狭き道といえる。CMでは多次元統合防衛力が紹介されていましたが、この点についてもいくつか。
多次元統合防衛力、これ平時におけるグレーゾーン事態への対処、サイバー戦やフェイクニュースなどの脅威を示すことを提示していたものの、言い換えれば防衛出動以外に実力を行使できる概況を示すとともに、しかし如何にして、とも考えさせられるところ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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