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【京都幕間旅情】京阪特急8000系エレガントサルーンはコロナ時代先読む特別車を備える

2021-05-30 18:11:04 | コラム
■8000系特急と1000系準急
 8000系特急のプレミアムカーはコロナ時代の社会的距離を求められる最中では結果的に先読みだったのだよなあ、結果論だけれども、と思う。

 京阪8000系特急電車、テレビカーの愛称と共に1989年に登場しました。3000系特急電車として先代のテレビカーに続いて導入されたもので、1997年よりダブルデッカー車を編成に組み込む事でテレビを電車で視られるスゴさがテレビ普及したのちも新鮮さを維持した。

 テレビカー。2011年よりテレビは撤去されていますが、地上波をそのまま視聴でき、クロスシートに各々スピーカーが置かれていて、基本はNHKですが車掌さんにお願いするとチャンネルを”回して”くれました。故に乗るとナイトスクープやってたりプリキュアだったり。

 エレガントサルーン。これが現在の愛称なのですが、どうしてもわたしなどは8000系を視るとテレビカーと呼んでしまいます、この車輛、テレビ撤去後の車両はプレミアムカーを備えていまして、京阪に特別料金を支払て利用する特別車両が2017年より運行されます。

 プレミアムカー、2+1の広々としたリクライニングシート標準装備でANA出向のアテンダントが乗車しWifi接続可能、料金は大阪市京都市からが500円、コロナ時代に相応しい余裕があり2021年1月31日からは3000系も導入、まさに時代の先を読んでしまった、と。

 準急の京阪1000系電車。京阪電鉄の車両で本線用の中での形式ではもっとも数字の若い1000番系統の車両、1970年代の車両です。実はこの1000系は三代目で、京阪には2200系など1960年代から導入された車輛も現役です、ただあの箱型の5000系は2021年に廃止された。

 京阪電鉄の面白さは古い車両をかなり大切に維持し、そして新型車両と無理のない範囲内で運用している点です。実は前述の5000系電車も、京阪はもう少し使う構想はあったようなのですが、駅ホームドア設置工事という社会的要請が在った為の形式消滅なのですね。

 京阪1000系についても、古い車両をだましだまし使うのではなく、元々600V用車両であった車輛を1500V昇圧に改修し、その後には1C4M制御から1C8M制御方式と界磁チョッパ制御へと改修するなど、性能面での第一線の運用能力を維持して、現役にあるようで。

 大阪に向かう電車として、速度ならば新快速、便利さならば阪急特急、京阪電車は時間がかかるからなあ、こう考えていた事もあるのですが、単に大阪に向かうのではなく、京都散歩という一歩引いた緩やかな散策と共に大阪へ巡るには、中々面白い沿線風景が広がる。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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