■防衛情報-ウクライナ戦争
オランダなどが提供の意向を示しアメリカもその供与を認可したF-16ですが実際の運用開始はまだまだ先となるもよう。F-16の話題を今回もF-2の写真とともに。
ウクライナ空軍は2023年内にF-16の運用開始見込みはない、ウクライナ空軍のユーリーイーナット報道官テレビ報道発言をロイター通信が8月17日0756時に配信しました。アメリカのバイデン大統領がウクライナ空軍要員へのF-16戦闘機訓練を5月に承認していますが、F-16戦闘機供与についての具体的な供与計画などは明示していません。
F-16戦闘機は低空目標を追尾するレーダーのルックダウン性能に優れており、ウクライナを狙うロシア軍自爆無人機などの対処能力が向上しているとされています。ただ、F-16AとF-16VまでF-16には製造開始から長いこともあり様々な改良型が開発され、更にE-3早期警戒管制機などとの連接により性能が発揮されるものでもあり、一概にはいえない。
アメリカが今年から退役を開始するE-3B早期警戒管制機が仮にウクライナへF-16戦闘機とともに供与されるならば、自爆用無人機への対処能力はもちろん、ロシア空軍戦闘機部隊への極めてつよい抑止力とはなり得るものですが、E-3管制要員の訓練期間はF-16以上に複雑で、またE-3そのものもウクライナ側からは供与要請もだされていません。
■ルーブル防衛戦
通貨暴落からの防衛はとんでもない利上げを強いられるようです。
ロシア中央銀行はルーブル暴落を受け政策金利を12%に引き上げる緊急決定を発表しました。これは15日の緊急会合に伴う決定で8月15日1701時にロイター通信が報じたものです。現在すでに高い金利となっている政策金利を更に3.5%あげるというもので、これにより12%、つまり五年間預金した場合は倍額になることをしめしています。
政策金利は乱高下を続けており、2022年2月下旬には経済制裁に伴うルーブル暴落を回避するために政策金利は20%と5年間で倍増する政策金利としていましたが、インフレ圧力緩和を受け今度は一気に7.5%まで政策金利を下げています。ロシア中央銀行はこの高金利により途上国を中心にロシアへの投資などを期待しているようですが問題も。
ロシア中央銀行は外貨買い入れを中止するとしており、ロシア国内での両替を大きく制限しているとともに、また金利以外の為替介入を行う金準備や外貨資産は限られています。こうした高金利はルーブル下落への処方箋とも考えられていますが、この政策金利12%という決定を受けてなお1ドル98.17ルーブルという水準になっているもよう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
オランダなどが提供の意向を示しアメリカもその供与を認可したF-16ですが実際の運用開始はまだまだ先となるもよう。F-16の話題を今回もF-2の写真とともに。
ウクライナ空軍は2023年内にF-16の運用開始見込みはない、ウクライナ空軍のユーリーイーナット報道官テレビ報道発言をロイター通信が8月17日0756時に配信しました。アメリカのバイデン大統領がウクライナ空軍要員へのF-16戦闘機訓練を5月に承認していますが、F-16戦闘機供与についての具体的な供与計画などは明示していません。
F-16戦闘機は低空目標を追尾するレーダーのルックダウン性能に優れており、ウクライナを狙うロシア軍自爆無人機などの対処能力が向上しているとされています。ただ、F-16AとF-16VまでF-16には製造開始から長いこともあり様々な改良型が開発され、更にE-3早期警戒管制機などとの連接により性能が発揮されるものでもあり、一概にはいえない。
アメリカが今年から退役を開始するE-3B早期警戒管制機が仮にウクライナへF-16戦闘機とともに供与されるならば、自爆用無人機への対処能力はもちろん、ロシア空軍戦闘機部隊への極めてつよい抑止力とはなり得るものですが、E-3管制要員の訓練期間はF-16以上に複雑で、またE-3そのものもウクライナ側からは供与要請もだされていません。
■ルーブル防衛戦
通貨暴落からの防衛はとんでもない利上げを強いられるようです。
ロシア中央銀行はルーブル暴落を受け政策金利を12%に引き上げる緊急決定を発表しました。これは15日の緊急会合に伴う決定で8月15日1701時にロイター通信が報じたものです。現在すでに高い金利となっている政策金利を更に3.5%あげるというもので、これにより12%、つまり五年間預金した場合は倍額になることをしめしています。
政策金利は乱高下を続けており、2022年2月下旬には経済制裁に伴うルーブル暴落を回避するために政策金利は20%と5年間で倍増する政策金利としていましたが、インフレ圧力緩和を受け今度は一気に7.5%まで政策金利を下げています。ロシア中央銀行はこの高金利により途上国を中心にロシアへの投資などを期待しているようですが問題も。
ロシア中央銀行は外貨買い入れを中止するとしており、ロシア国内での両替を大きく制限しているとともに、また金利以外の為替介入を行う金準備や外貨資産は限られています。こうした高金利はルーブル下落への処方箋とも考えられていますが、この政策金利12%という決定を受けてなお1ドル98.17ルーブルという水準になっているもよう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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