北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】中部方面混成団創設17周年記念行事【5】OH-1観測ヘリコプターが訓練展示の幕を開け(2024-04-27)

2024-09-22 20:00:43 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■訓練展示状況開始
 大津駐屯地の駐屯地祭会場に状況開始の喇叭が響く。喇叭じゃなくて号令だけだったような気もするけれどもイヤホラコレ第五回までに結構時間が経ってしまっているもので。

 OH-1観測ヘリコプターの飛来、陸上自衛隊ではOH-6観測ヘリコプターに続いてようと廃止の運命が待つOH-1観測ヘリコプターではありますが、空対空戦闘能力をゆうして敵対勢力の抵抗を排除して強行偵察を行える川崎重工の国産ヘリコプターです。

 上空から情報収集を行うOH-1、無人機でも対応できる、というのは政府の視点ですが、この機体には操縦士が操縦していて、操縦士は生存本能から周辺のあらゆる情報に関心を寄せる、これがヒトの五感に頼る情報収集につながる、と考えるのだけれども。

 UH-1J多用途ヘリコプターの飛来、富士重工がUH-1H多用途ヘリコプターにAH-1S対戦車ヘリコプターのエンジンなどを統合化し、性能向上とともにAH-1Sとの整備互換性を確保するべく開発した、見た目はUH-1だけれども国産のヘリコプターであったりします。

 レンジャーのUH-1Jからの降着、後継機としてUH-2が開発されていますが、UH-2の駆動系やエンジンなどを共通化しAH-1Z戦闘ヘリコプターにも負けないようなAH-2というものを開発して、ベル社経由で自衛隊以外の国際市場にも売り込めないか、と思うもの。

 情報収集へレンジャーの前進、結局のところ、人間、というものだとおもう。五感により敵の規模やデジタルデータの0と1では表現できない、気配というものを伝えるのは人間の役目だ。人間、ヒトが戦争する、そういうことを観測ヘリコプターについても。

 オートバイ斥候。人類に栄光あれ、とNieR:Automataのような言葉を重ねるわけではないのですけれども、こちらも五感を重視するからこそ重厚なセンサーを備えた偵察戦闘車両の技術が開発されてもやはりカワサキやホンダのオートバイで偵察を行うのだ。

 第3偵察戦闘大隊の87式偵察警戒車、第3偵察隊と第3戦車大隊が廃止され、その人員を以て編成されたのがこの第3偵察戦闘大隊です。偵察中隊と戦闘中隊を基幹としている。そのうち一部普通科連隊の第5中隊が廃止され戦車中隊が復活するのでは、とおもう。

 第47普通科連隊の軽装甲機動車前進、後継装備にイーグルⅣとハーケイ装甲車、ホーケイとかホークアイとかいわれているものですけれども、後継装備に置き換わるという装甲車ですが、これは小松製作所が開発した、軽量だが安くて使いやすい装甲車です。

 87式偵察警戒車の前進、軽装甲機動車とともにこの25mm機関砲を備えた装甲車も攻撃任務の一翼を担うべく前進します。1980年代の軽装甲の車両ですが、それまでは機銃を積んだジープしかなかったものですから、これでも制式化当時はけっこうな装備でした。

 92式地雷原処理車、偵察と情報収集の結果、仮設敵部隊は地雷を敷設していることが判明したため、第4施設団の戦闘工兵部隊を戦闘加入させ障害処理を行うという想定、昔は師団に75式装甲ドーザ装置とこの装備がありましたがいまは方面隊が直轄運用します。

 地雷原処理の準備、ロシアウクライナ戦争の2023年夏期反転攻勢の失敗により世界では重厚な地雷原を有効に啓開する技術を模索しています、この装備が制式化されて今年で32年、そろそろ自衛隊も新しい模範解答を装備として具現化しなければなりません。

 FH-70榴弾砲の空包射撃、障害処理を支援するべく中部方面特科連隊のFH-70が射撃をおこないます。煙覆や攪乱射撃、結局のところいまでも火砲は重要であり、ロシアウクライナ戦争を受け155mm砲弾は一発1万ドルを超えるまで価格が高騰しています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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