北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-占領地ウクライナ国民ロシア移送の蛮行とモスクワ市内旧ソ連外国人季節労働者の軍強制志願

2023-07-20 07:00:53 | 国際・政治
■臨時情報-ウクライナ情勢
 北海道が一歩間違えればこうなっていたと考えると寒気がします。戦争反対し降伏すれば平和になると日本で考える方もいますが占領者が強制的に郷土を棄てさせ軍に志願させ戦わせる事もあるのだ。

 ウクライナでのロシア占領地でのウクライナ国民ロシア領内移送が拡大しているとのこと。これは7月12日付ISWアメリカ戦争研究所の分析によるもので、ロシア軍占領地では多数の病院がロシア軍に占拠され、占領地の受民は医療を受けられない状況が常態化しています。この為占領地では高度医療が必要な場合はロシアへ搬送している状況だ。

 ウクライナ国民でもロシア占領下ではロシアへの移動にはロシア当局が発効したパスポートとロシア市民としての住民登録が必要であり、高度医療を行うという名目とともにウクライナ国民のロシア化が進められている状況です。民間防衛を担うウクライナ抵抗センターはウクライナ国民の強制ロシア化であるとしてこの状況を強く非難しています。
■ロシア軍志願兵数ノルマ
 モスクワ市民はやはり特権階級でありモスクワ市民以外の人命はロシアでは軽んじられるという現状を見ますと、やはり日本は防衛に力を入れなければ現状の日本の制度の方がまだましなのです。

 モスクワ市当局はモスクワ市内の建設企業へ建設業労働者へのロシア軍志願兵数ノルマを課している、イギリス国防省11日付戦況報告にて明らかにしました。そのうえで志願兵ノルマを達成できなかった企業に対してはモスクワ市内公共工事入札への参加禁止や公共工事契約の撤回を示唆し、強制的に志願兵を出させている状況となっています。

 モスクワの建設労働者はロシア国内でも比較的裕福なモスクワ市民は少なく、ロシア国内の貧困地域やCIS構成国で旧ソ連の中央アジア諸国からの外国人労働者となっており、この施策は、モスクワ市民のロシアウクライナ戦争への協力が低いと指摘される現状を、モスクワ市内の志願兵というかたちで相殺しようとする市当局の思惑なのでしょう。
■戦車修理工場誘致
 ポーランドは独自の戦車産業を確立させ防衛力を強化させようとしているのは危機感からなのでしょう。

 ポーランドが要望するレオパルド2A5及びA6の修理工場建設が交渉中断となりました。ポーランド国内に新工場を建設し包括して整備を行うことをポーランドは要望していましたが、ドイツ側の主張としてポーランドによる整備費用はドイツで行う場合の十倍近い金額を要するため、部隊維持費などの面から戦車稼働率が低下するとしています。

 ドイツ側がポーランドの提示価格の大きさに驚き、ドイツで行う程度まで費用を引き下げられない事から交渉を打ち切った構図ですが、ドイツのラインメタル社はドイツのほか、リトアニアに修理工場を建設しており、今後はドイツに加えリトアニアでの修理や定期整備を行うという。ポーランド側は反発しており、今後の摩擦が懸念されます。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【京都幕間旅情】貴船神社,白... | トップ | 防衛増税の前にすべき施策【... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事