■懐かしい護衛艦はるな
ヘリコプター搭載護衛艦はるな、今その艦容の写真を観返しましても一時代を築いた歴史とともに趣き深いですね。
はるな。海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦で、これ以前にも無人ヘリコプターの搭載や護衛艦意外に南極観測支援に充てる砕氷艦に艦載機を搭載した事例、飛行甲板だけは練習艦かとり、などにもありましたが、対潜ヘリコプター搭載は護衛艦はるな、が初めて。
はるな、みょうこう、停泊の様子。はるな満載排水量は6800tに対して、みょうこう満載排水量は9500tで、満載排水量の差が如実に感じさせる情景です、が1973年竣工の護衛艦はるな、基準排水量4700tは当時最大の護衛艦が3050tでしたので突き抜けた巨艦です。
はるな、みょうこう、停泊の様子。みょうこう基準排水量は7200t、これも基準排水量19500tの護衛艦が出てきました今日では普通に大きめの規模ですが、建造当時は巨大でした。なお、はるな建造当時の最大の護衛艦はミサイル護衛艦あまつかぜ、3050tというもの。
はるな、みょうこう、停泊の様子。みょうこう竣工は1996年です、みょうこう、ミサイル護衛艦こんごう型三番艦で一番艦こんごう竣工は1993年、はるな竣工20年後に護衛艦はここまで大きくなりましたが、その16年後の2009年に護衛艦ひゅうが竣工、13500tです。
すずなみ、順光の位置にて。たかなみ型護衛艦5番艦、第二世代汎用護衛艦むらさめ型の拡大改良型で、汎用護衛艦というものはワークホースとしてそれほど大きな護衛艦が当てられなかったのですが、基準排水量4600t、満載排水量6300t、はるな型並という。
すずなみ、全体の艦容。喫水線を中心に構図を決めてみました。当時は第三護衛隊群第3護衛隊の所属で、第3護衛隊は護衛艦すずなみ、護衛艦あまぎり、の2隻から編成、第三護衛隊群は直轄艦はるな、第3護衛隊、第7護衛隊、第63護衛隊、三個護衛隊基幹でした。
はるな、一歩近づき。HSS-2を筆頭にこの2008年の時点では艦載機はSH-60Jとなっていましたが、海上自衛隊は独自の運用研究から外洋対潜哨戒でのヘリコプターの有用性に着目、一時は対潜空母建造や中古空母貸与を模索しつつ、ヘリコプター搭載護衛艦に画定へ。
はるな、目一杯に。8隻6機体制として、3機を搭載可能とするヘリコプター搭載護衛艦を護衛隊群に2隻配備する運用を構想、続いて1980年代から汎用護衛艦にヘリコプター1機を搭載する8隻8機体制へと護衛艦隊の能力近代化を進める一歩目となったのが、はるな。
みょうこう、手前に護衛艦はるな艦砲。はるな建造後、当時の冷戦時代にあってソ連太平洋艦隊の脅威が潜水艦から巡洋艦部隊とミサイル爆撃機に移行し始めますと、日本のシーレーン防衛に対潜に加え防空の要素が求められるようになり、イージス艦が導入されます。
みょうこう、手前に艦砲。はるな建造の延長線上に洋上防空を担えるハリアー攻撃機を搭載した全通飛行甲板型艦の建造も検討されましたが、洋上防空ではハリアーとサイドワインダーミサイルよりもイージス艦、海上自衛隊が漸く意見をまとめ、早い時期から構想へ。
はるな艦砲と艦橋みょうこう。イージス艦は昭和68年頃の導入を見込み、当時最新鋭技術故にアメリカ議会が輸出に難色を示すも、アメリカ海軍との間でターターD防空システム以来の海上自衛隊艦隊防空への熱意を伝えていたことが結果的にイージス艦実現へ繋がる。
はるな艦砲と艦橋みょうこう。護衛艦は、はるな、みょうこう、この22年で大型化したのですけれども、更に20年をへた2015年には満載排水量27000tの護衛艦いずも、が竣工し、この流れでゆきますと2040年代にはどんな護衛艦が、となかなか想像力が働きますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ヘリコプター搭載護衛艦はるな、今その艦容の写真を観返しましても一時代を築いた歴史とともに趣き深いですね。
はるな。海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦で、これ以前にも無人ヘリコプターの搭載や護衛艦意外に南極観測支援に充てる砕氷艦に艦載機を搭載した事例、飛行甲板だけは練習艦かとり、などにもありましたが、対潜ヘリコプター搭載は護衛艦はるな、が初めて。
はるな、みょうこう、停泊の様子。はるな満載排水量は6800tに対して、みょうこう満載排水量は9500tで、満載排水量の差が如実に感じさせる情景です、が1973年竣工の護衛艦はるな、基準排水量4700tは当時最大の護衛艦が3050tでしたので突き抜けた巨艦です。
はるな、みょうこう、停泊の様子。みょうこう基準排水量は7200t、これも基準排水量19500tの護衛艦が出てきました今日では普通に大きめの規模ですが、建造当時は巨大でした。なお、はるな建造当時の最大の護衛艦はミサイル護衛艦あまつかぜ、3050tというもの。
はるな、みょうこう、停泊の様子。みょうこう竣工は1996年です、みょうこう、ミサイル護衛艦こんごう型三番艦で一番艦こんごう竣工は1993年、はるな竣工20年後に護衛艦はここまで大きくなりましたが、その16年後の2009年に護衛艦ひゅうが竣工、13500tです。
すずなみ、順光の位置にて。たかなみ型護衛艦5番艦、第二世代汎用護衛艦むらさめ型の拡大改良型で、汎用護衛艦というものはワークホースとしてそれほど大きな護衛艦が当てられなかったのですが、基準排水量4600t、満載排水量6300t、はるな型並という。
すずなみ、全体の艦容。喫水線を中心に構図を決めてみました。当時は第三護衛隊群第3護衛隊の所属で、第3護衛隊は護衛艦すずなみ、護衛艦あまぎり、の2隻から編成、第三護衛隊群は直轄艦はるな、第3護衛隊、第7護衛隊、第63護衛隊、三個護衛隊基幹でした。
はるな、一歩近づき。HSS-2を筆頭にこの2008年の時点では艦載機はSH-60Jとなっていましたが、海上自衛隊は独自の運用研究から外洋対潜哨戒でのヘリコプターの有用性に着目、一時は対潜空母建造や中古空母貸与を模索しつつ、ヘリコプター搭載護衛艦に画定へ。
はるな、目一杯に。8隻6機体制として、3機を搭載可能とするヘリコプター搭載護衛艦を護衛隊群に2隻配備する運用を構想、続いて1980年代から汎用護衛艦にヘリコプター1機を搭載する8隻8機体制へと護衛艦隊の能力近代化を進める一歩目となったのが、はるな。
みょうこう、手前に護衛艦はるな艦砲。はるな建造後、当時の冷戦時代にあってソ連太平洋艦隊の脅威が潜水艦から巡洋艦部隊とミサイル爆撃機に移行し始めますと、日本のシーレーン防衛に対潜に加え防空の要素が求められるようになり、イージス艦が導入されます。
みょうこう、手前に艦砲。はるな建造の延長線上に洋上防空を担えるハリアー攻撃機を搭載した全通飛行甲板型艦の建造も検討されましたが、洋上防空ではハリアーとサイドワインダーミサイルよりもイージス艦、海上自衛隊が漸く意見をまとめ、早い時期から構想へ。
はるな艦砲と艦橋みょうこう。イージス艦は昭和68年頃の導入を見込み、当時最新鋭技術故にアメリカ議会が輸出に難色を示すも、アメリカ海軍との間でターターD防空システム以来の海上自衛隊艦隊防空への熱意を伝えていたことが結果的にイージス艦実現へ繋がる。
はるな艦砲と艦橋みょうこう。護衛艦は、はるな、みょうこう、この22年で大型化したのですけれども、更に20年をへた2015年には満載排水量27000tの護衛艦いずも、が竣工し、この流れでゆきますと2040年代にはどんな護衛艦が、となかなか想像力が働きますね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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