■防衛情報-ウクライナ戦争
自衛隊の戦闘ヘリコプター廃止論ももう少し現在の無人航空機の能力限界を見極めてからにしてはどうか。
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ロシア軍のKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターの能力について、イギリス国防省27日付ウクライナ戦況報告は興味深い報告を公表しました。単座戦闘ヘリコプターであるKa-50ホーカムの複座型であるKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターは2022年2月の開戦以降、既に40機が戦闘により撃墜され全損となっている模様です。しかし。
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Ka-52アリゲーター戦闘ヘリコプターはウクライナ軍にも多大な損亡を強いており、特に新しく装備されているLMURインテグレート対戦車ミサイルがウクライナ軍野戦防空システムに猛威を振るっているもよう。具体的にはこのLMURインテグレートは射程は15㎞あり、野戦防空システムのかなりの数をアウトレンジすることが可能です。
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LMURインテグレート対戦車ミサイルは、ウクライナ軍の防空砲兵部隊前線付近の展開を確認し次第即座に防空制圧任務へ派遣されており、特に有力な空軍戦力を持たないウクライナ軍には戦闘ヘリコプターによる防空制圧作戦に有効な対抗手段を確保できずにいて、ロシア軍は損耗以上の戦域による郵政を確保している可能性があると分析している。
■スヴァトヴェでの戦闘
ロシア軍は補給が容易な東部戦線での攻撃を強化している。
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ロシア軍はスヴァトヴェ近郊での再攻勢を主張し、その実際の攻撃が確認できない事から幾つかの憶測を生んでいます。スヴァトヴェはルガンスク州の都市で2022年10月3日からロシア軍が大規模な攻撃を加えています、もともと親ロシア派軍事組織が2022年3月に中心部を抑えていましたが、10月2日にウクライナ軍が奪還作戦を開始する。
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スヴァトヴェでの戦闘はウクライナ軍第25独立空挺旅団のリマン奪還作戦と並行して開始され、双方が防衛線でにらみ合う状況となっています。この地域においてロシア軍は7月26日に再攻撃作戦の成功を主張しました。しかし、衛星画像や赤外線放出画像などから、そもそもこの地域において戦闘がおこわれた痕跡さえ確認されていません。
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再攻勢、一つの可能性はロシア軍がウクライナ軍南部戦線のドニエプル川渡河作戦などの成功を前に、ウクライナ軍へ兵力分散を強いるための欺瞞工作である可能性がひとつ。そしてもう一つは、ロシア国防省が顕著な戦果を獲得することができないための士気鼓舞のための偽装発表の可能性、そしてもう一つは戦果確認ができていない可能性です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
自衛隊の戦闘ヘリコプター廃止論ももう少し現在の無人航空機の能力限界を見極めてからにしてはどうか。
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ロシア軍のKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターの能力について、イギリス国防省27日付ウクライナ戦況報告は興味深い報告を公表しました。単座戦闘ヘリコプターであるKa-50ホーカムの複座型であるKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターは2022年2月の開戦以降、既に40機が戦闘により撃墜され全損となっている模様です。しかし。
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Ka-52アリゲーター戦闘ヘリコプターはウクライナ軍にも多大な損亡を強いており、特に新しく装備されているLMURインテグレート対戦車ミサイルがウクライナ軍野戦防空システムに猛威を振るっているもよう。具体的にはこのLMURインテグレートは射程は15㎞あり、野戦防空システムのかなりの数をアウトレンジすることが可能です。
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LMURインテグレート対戦車ミサイルは、ウクライナ軍の防空砲兵部隊前線付近の展開を確認し次第即座に防空制圧任務へ派遣されており、特に有力な空軍戦力を持たないウクライナ軍には戦闘ヘリコプターによる防空制圧作戦に有効な対抗手段を確保できずにいて、ロシア軍は損耗以上の戦域による郵政を確保している可能性があると分析している。
■スヴァトヴェでの戦闘
ロシア軍は補給が容易な東部戦線での攻撃を強化している。
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ロシア軍はスヴァトヴェ近郊での再攻勢を主張し、その実際の攻撃が確認できない事から幾つかの憶測を生んでいます。スヴァトヴェはルガンスク州の都市で2022年10月3日からロシア軍が大規模な攻撃を加えています、もともと親ロシア派軍事組織が2022年3月に中心部を抑えていましたが、10月2日にウクライナ軍が奪還作戦を開始する。
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スヴァトヴェでの戦闘はウクライナ軍第25独立空挺旅団のリマン奪還作戦と並行して開始され、双方が防衛線でにらみ合う状況となっています。この地域においてロシア軍は7月26日に再攻撃作戦の成功を主張しました。しかし、衛星画像や赤外線放出画像などから、そもそもこの地域において戦闘がおこわれた痕跡さえ確認されていません。
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再攻勢、一つの可能性はロシア軍がウクライナ軍南部戦線のドニエプル川渡河作戦などの成功を前に、ウクライナ軍へ兵力分散を強いるための欺瞞工作である可能性がひとつ。そしてもう一つは、ロシア国防省が顕著な戦果を獲得することができないための士気鼓舞のための偽装発表の可能性、そしてもう一つは戦果確認ができていない可能性です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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