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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛を解読する技術:愛の方程式!(ゆるしと受容をのんびり考える 7/10)

2010-12-06 | 第四章「愛とゆるし」
 ツイターであるカトリックの神父さんの本が紹介されていたので、先日アマゾンで購入して、読んだ。谷口幸紀著「バンカー、そして神父」(亜紀書房)である。ウォールストリートからバチカンへ!というタイトルどおり、とても刺激的であった。クリスマスの準備。周りを飾ることも重要かもしれないが、こころの準備も大切であり、その意味で良いクリスマスを迎えるのためにも良い本だった。ご紹介に感謝である。

 この中で、こころの病になった妹さんやお父様、そして著者の係わりが書かれていたが、我が身にも娘の経験もあり、涙なしでは読めなかった。日本の精神医療の異常性と問題、それに対する処方箋をこれほど鮮やかに医療関係者以外が描いた本があるとは知らなかった。

 さて、この本の235ページに次の一節がある。少し長いが引用させていただく。

「私は現代の精神医療における薬の役割を、決して軽視するものではない。しかし、薬はあくまで物質である。物質が直接働きかけることができるのは、同じ物質でできている人間の肉体に対してであろう。人間が魂と肉体の密接不可分な融合体である限りにおいて、肉体の変化を受ければ、その魂にも影響が出るのは当然である。しかし、その影響は、あくまでも間接的、副次的なものに留まる。魂に直接作用する薬があればそれに越したことはない。しかし、それは、物質的な薬であるはずがない。・・・」

 この中に、人間とは何かという洞察があるが、人が肉体だけでなく別の次元の魂を含む融合体としていることは、本当に大切なポイントだと思う。そして、その魂に対する圧倒的な信頼感。これが、今の世の中で本当に大切なのだ。

 生き甲斐の心理学では、U先生が現実の人(A)を次のように分解して考えている。

 A=B(X+Y)(U先生は愛の方程式と命名したが、本当に良い名前だと思う)

 Aは生きている人間そのもの
 Bは死んで身体から離脱する魂・生命体。(私は愛そのものと考える)
 Xはその人の成育史からくる心
 Yは遺伝的、生物学的な身体・肉体

 こころの病に罹った人(ストレスを感じる人と置き換えてもよいかもしれない)に毎日のように接触したりすると、時に人間不信になりがちであるが、そんな時にこの式を思い出すと良いと思う。

 ゆるしと受容を考えると、どうしてもこの愛の方程式のことが頭に浮かぶ。そして、現実の生活で活かすうえでも大切な技術だと思う。これから、もう少し愛の方程式を考えてみよう。

ゆるしと受容をのんびり考える 7/10

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