2007年の夏、六本木ヒルズで「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」に行った印象は強烈であった。
ハンディを背負う方々が、このような素晴らしい仕事をしている。
その時の図録は大切にし、時どき生き甲斐の心理学の勉強会でも使う。図録ではあるが、感情が湧きおこりやすいのも一つかもしれない。その図録のはじめのほうに次の言葉がある。
「私ほど、この仕事に不適当なものはありません・・・・・
けれど、なんとか私がやりとおしてこれたのは愛です。
こどもたちと私の愛は真実であり、いかなるものも恐れない時、
神の力をえていることに気がつきます。
ペスタロッチー」 (ねむの木のこどもたちとまり子 宮城まり子編 ねむの木学園)
イイ仕事をするとは何だろうか・・・そんなことを再度考え始めたきっかけである。
実は、大学生のころは、創造工学に興味を持ち、天才は何故、素晴らしい仕事ができたのか等疑問を持ち、故 市川亀久弥先生の等価変換理論を勉強したりした。その延長で、専攻を管理工学科に急遽決めたこともある。管理工学を学び、企業でも品質管理やマーケティングといった勉強をしながら、イイ仕事をするとは何か、創造的な仕事をするのは何かと考えたものである。
仕事のプロセスを研究し、工学的なアプローチも確かに役立つと思ったが、何か一番重要なポイントが抜けているようにも感じた。
私は、天才でも秀才でもないが、60年近い自分の歴史の中で、それなりに良い仕事をしていた時期も数回あったように思う。一方、その反対に良い仕事のチャンスを逃したことも沢山ある。何でそうなるのか、そんなことを今度は生き甲斐の心理学を中心に考えてみたい。
先に引用した、ペスタロッチ―の言葉は、工学的ではないものの、大切な世界に通用するヒントを与えてくれている。
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