今回の大震災は、福島原発の問題を引き起こし、多くの日本人に様々な不安を湧き起こしている。勿論、わたしもその中の一人であり、孫は大丈夫かなど、一時はうろうろとストレスの階段を登って行った。
これは私だけの現象ではなく、海外から来ていた留学生や職業人までいろいろ影響を与えているようだ。一時避難で西日本に移動した人、一時帰国した人、引っ越しや仕事を考えた人・・・
チェルノブイリの被害が700Kmまで及ぶ大規模なものだっただけに、現在の汚染範囲は今のところ違うとは言え、原発問題を心配になるのは当然である。今はただ、放射能の拡散はそれほどではないようであり、いち早く事態が何とか収束することを祈るばかりである。
さて、わたしも不安を掻き立てられてきたが、最近はだんだん落ち着きを取り戻してきた。
そして、昨日は、近くの多摩動物公園に立ち寄った。小雨の中、人の少ない園内を見学したが、いつも以上に、動物に元気づけられた。
いつものように、さっと首を回すシロフクロウ(太極拳のスワイショウをいつも何故か思い出す)、ビックリするほど元気に動き回るコアラ(動き回る姿を見たのは今回初めてであった)。アムールトラの親子も元気そうであった。オオカミも、サイも、ツルも、・・・・
原発問題など、全く眼中にない動物達!その動きは無駄なく優雅・・・・・
たまたま、午後は都心で≪生き甲斐の心理学≫の勉強会があり、同志の皆さまと楽しく勉強した。その中で、この動物達のお話をさせていただいた。今ここで生きている動物。我々人間も、何か動物達に学ぶところがあるのでは・・・
U先生や勉強仲間のみなさんとの会話の中、自分一人では到達できない(ロジャースの6条件が満ちているためか)、悟りのようなものを感じてしまった(心理学の良質の勉強会は、それ自体が悟りの場のような働きをする)。
考えてみれば、生命40億年の歴史の中には、隕石が衝突し300メートルの津波が襲い殆どの生命が絶滅した時期もある。そうした困難の後、誕生した人類も何回も氷河期を乗り越えて今に至るが、それは地球の他の生命も同じである。植物も動物も・・・
そんな、大きな流れの中では、今回の原発問題はどんなものなのだろうか?ただ、結果は判らないが、とにかく、人も動物も、無駄なく優雅に行動すればいいのだろう。何も深刻ぶる必要は無いのかもしれない。
あなたとわたし 10/10
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