イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

大掃除で現在進行形の自分になる!(自分は何か?6/10)

2011-12-26 | 第七章「光と復活体」

 昨日のクリスマス。年賀状をあたふたと作成し、大掃除をした。クリスマスとは思えないような一日であった(笑)。この2か月、パソコンとバックアップのディスクの故障があったり、風邪をこじらしたりで、机の上はかつて断捨離したころとは大違いで乱雑気味。

 そして、自分の中の錯乱感は、机の上の整理整頓状況に比例するようで、このところ高まってきているようだ。しかし、この錯乱感は統御感を産むための母体と考え直し。自分を大切にしつつ、掃除をはじめたのだ。

 今回は、この1年ー2年本格的に手をつけられなかった、書棚の整理から。蔵書が入るゆったりとした書棚など夢また夢で、机の周りの書棚群、納戸の書棚、居間の書棚と点在する書棚を整理する。当然ながら、不要な書類や本を捨てなければ収まらない。

 どの本を処分するかは、結構苦しい選択だ。30-40年前に読んだ本が必要になったりすることも最近多い。5-10年一度も触らなかった本は不要というような単純な世界とはちょっと違う。今回は、捨てることより、現在進行形で好奇心をもっている本を使いやすくするために整理整頓と決めた。やはり本を捨てるのは辛い(結局その数は限定的になるのかなぁ)。

 そして、日陰で普段背表紙も見えなかった本の中から、今後読みたい本を探し前面に配置した。高校時代から興味のある、日本古代史関連。心理学関連。宗教関連・・・

 高校時代に一度は読みたいと思った永遠の積読書・資本論も表にだした(世界経済がどうも行きずまりそうなので、何となく読みたくなっている)。高校時代・大学時代の成育史で不消化な三島由紀夫、カフカなども前面に出した。自分の過去のある時代を、再度大切にしてみることは、大きな喜びだと最近気づき始めていることもある。

 いつのまにか、埃がつもるように、自分の周りが錯乱しエントロピーが増大していく。その中で、自分を大切にしつつ大掃除をし整理整頓をするのは意外に有意義。机の上で、人生計画書を書きなおすより意味があるかも。

 私は何か?6/10

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写真は11月末の紅葉の見ごろの時期の

奈良の万葉植物園!


一人暮らしの動物に想う!(私は何か?5/10)

2011-12-25 | 第七章「光と復活体」

 一人暮らしのヒグマ・ミチは来春31歳を迎えるとのことである。そんな話を昨日クリスマスイブの多摩動物公園のキーパズトークでお聴きした。一時は3頭のヒグマが飼われていたが、今は一頭になり、一人暮らしをのんびりしているそうである(冬眠しないで)。

 しかし、ずっと寝ているようであったヒグマがキーパさんの説明が始まると、しっかりと眼を覚まし、こちらをじっと観てるようすから、キーパさんとの強い絆を感じたのは私だけではなかったと思う。このヒグマの愛の原型は、今となっては産みの親ではなく育ての親のキーパさんかもしれない。

 多摩動物公園の中で、昨日出会った一人暮らしはヒグマだけでなく、アジアゾウのアヌーラ(オス)もそうだった。スリランカから寄贈され、オスの日本最高齢で58歳。一時は同居のメスにいじめられ、ストレスを溜めていたといわれるが、今はゆったりと余生を送っているようだ。

 独居老人は、人間の社会だけでなく動物の世界にもあるのだなと、昨日はしみじみと思った(キーパーズトークに感動したりして・・・)。しかし、動物も不思議なほど支えられて、ゆったりと生きている。ロージャースの人格形成理論(これは、人間全般だけでなく、かなり様々な生命体にも適用できるとひそかに考えているが・・)の一番目の命題を復唱してみよう。

 個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する。

 ヒグマもゾウも人間も・・・そして、愛に支えられていれば、一人でも全然問題がない。

 尚、クリスマスイブの動物公園の写真を楽しんでくださいね!

https://picasaweb.google.com/103035741888025747143/20111225?authuser=0&authkey=Gv1sRgCMfp8P231peJxQE&feat=directlink

私は何か? 5/10

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クリスマスに大人のメッセージを受けとる!(私は何か?4/10)

2011-12-24 | 第七章「光と復活体」

 3月11日の東日本大震災。その後、9カ月たつ。被災者の方も、さまざまなようだ。宮城県の山元町の、やまもと民話の会の方の文集「小さな町を呑みこんだ 巨大津波」を、有難くも入手でき読んでいる。

 実際の大震災と大津波を被災された方のメッセージをたんたんと朝から読んでいる。

 動画情報とか、3.11関係の情報には沢山触れたが、今回の文集に書かれているのは、読者に向けた(語り継ぐ相手というのだろうか)、ストレートな生々しい言葉なのだ。

 生々しい、被災体験をたんたんと語る中に、不思議に何かを感じる。誰に向かって語っているのだろうかと考えてしまう。生き甲斐の心理学では、人は身体と心(成育史等、心理学の対象)と魂から成り立つと考える。そんなことを思い出すと、この言葉は魂からきているのかなと思ったりする。

 さて、今日はクリスマス・イブである。子供(大人もかもしれないが)はプレゼントをもらって大喜び。でも、本来のクリスマスはどうだったのだろうか。

 こうして、被災者の方々の大人のメッセージを受けるのは、意外とクリスマスらしいかもしれない。

 私は何か? 4/10

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古代の謀略時代を生き抜く知恵!(私は何か? 3/10)

2011-12-23 | 第七章「光と復活体」

 写真は、11月の終わりごろに、奈良・三輪山の麓から撮った二上山である。丁度、三田誠広氏の「炎の女帝 持統天皇」を読み終えて、先日行った奈良の写真をいくつか眺めた時、イメージを膨らましつつ加工してアップした。

 持統天皇の歌は、次の万葉集の句がとても有名である。誰でも、一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?

 「春すぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山」 ①

 私も高校生の時に、百人一首を暗記したときに覚えたのだと思う。しかし、この歌の解釈は様々で、吉野裕子氏の解釈など驚愕の解釈もある。ただ、一般に、この歌は明るく長閑に解釈されるようだ。でも、この句を書いたと思われる晩年の持統天皇が、それまでどのような経験をしたかは余り知られていないと思う。

 日本の古代の時代は、血族の間で謀略がはびこり、特に日本の原型ができて来た時代は凄かったようだ(天智天皇も謀殺されたという説も・・・)、持統天皇が関与したと思われる戦い、謀略(見殺しや追いつめも入るだろう)も思いつくだけで、大友皇子、大津皇子、大伯皇女、十市皇女、山辺皇女、・・・

 その中で、有名な句は、持統天皇の息子、草壁皇子のライバルであった大津皇子が亡くなるときに、姉の大伯皇女(この皇女も、ライバルの皇子との結婚を避けるために斎宮にされるという説もある)が読んだ次の歌である。

 「現身(うつそみ)の人にある吾や明日よりは二上山を弟世(いろせ)とわが見む」 ②

 ただ、よく考えてみれば、大伯皇女と持統天皇も立場は本当に紙一重。勝者になっても敗者になっても本当に大変だったと思う。生き残っても罪悪感・怨霊に悩まされる日々であったのだろう。持統天皇の吉野への行幸が異常に多いのもそういう背景がありそうだ。

 しかし、何故①のような明るい歌?悟ったようでもある。

 エリクソンの人格形成論に、13-22歳のことのテーマとして、忠誠心、アイデンティティ、自己混乱感がある(この年齢の時に顕著かもしれないが、その後の時代などでも影響がある)。理論的に考えると、自己混乱感を避けるためには、忠誠心がポイントになる。三田誠広氏の小説を読みながら、国家のためとか、それを超える神仏への忠誠心などがきっとそれにあたるのだろうと思った。

 女帝は、自分に宿る神を強く信じていたのだろうか。

 さて、不思議なことに、①と②の万葉集の歌は違う立場ながら、何か似ているような気がする。アイデンティティの統合を考える時、やはり、自分を超えるSomething Greatの視点が大切ということなのだろうか。

 私は何か? 3/10

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今頃、読書の秋なのだろうか?(私は何か? 2/10)

2011-12-22 | 第七章「光と復活体」

 今年は、大震災のせいもあるか、時間の流れが変だ。自分的には、年末というより秋という感じなのである(まだ、年賀状も書く気になれないし)。そして、最近俄然読書欲が増してきた。昨日も夜更けに仕事で帰ってから、「炎の女帝 持統天皇」、「語りつぐ・証言 小さな町を呑みこんだ 巨大津波 (やまもと民話の会)」を明け方近くまで読んだ。

 持統天皇は、その成育史をいろいろ研究しつつあるのだが、今更ながら、幼少のころに、身近な祖父が実父(天智天皇)に謀殺され、それを知った実母が狂乱の中で弟を産み落とし亡くなる。弟もどうも障がいをもっていたようで、若くして亡くなる。さらに、政略結婚や白村江の戦いなどを10代で経験するなど物凄いのだ。

 これほどまでに悲惨をなめた人はいるのだろうか。ただ、本人の解釈ひとつで、世の中は変わるものだ。そのあたりを考えるのが(人格形成論なども含め)楽しい。何故、持統天皇は大成したのか?

 大震災と巨大津波を経験された方の手記も強烈であった。ただ、眼を覆うような話は、本人の解釈も多様で、こころが熱くなるものもある。たんたんとした状況の記述の中に、不思議な平和があることも。

 「私は何か?」、「私の使命は何か?」

 読書は、自分でも意識しないかもしれないが、そのような問いかけが基底にあるとき価値があるものになる。

 私は何か? 2/10