田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

芸人とは 肝っ玉も芸の内かも

2010年08月28日 | 日記
8月28日(土) 濃霧   曇り   晴れ  午後の遅い時間 雷 雨こそ降らなかったが

昼からはいつもの場所『立科町老人福祉センター』でイベントが開かれる。
このところ、毎日のように何らかの催しものが続いているが、今日は少し様子が違う。
それは《第23回 地域福祉推進町民大会》というもので、俺が普段関わっている団体の親分的組織の大切な催し物となっている。
建物入り口に掲げられているのは“福祉の町づくりボラントピア”「小さな力 心つないで 福祉の輪」とある。


準備は全く事務局にお任せ大船に乗ったつもりで開場前一時間に集合すればよいと云われていた。
定刻に集まり朝(昼)礼ならぬ、全員が持ち場について多くの町民をお出迎えすることになった。
受付を担当する数名、炎天下の駐車場案内係、司会者は段取りを再確認、客席案内の俺はと言うと ・ ・ ・
客が来るまでは作業はないので、廊下に張り出されている日赤の活動報告パネルなどを見る。
日赤と赤い羽が別物だと云うことを知ったのはつい最近のことだった。
赤い羽根の募金活動は幼少のころからカブスカウト、ボーイスカウトで経験してきたので大凡のことは知っていた。
しかし、近年はインターネットでどの町の何という団体に××円などと公表されている。
ちなみに当町への補助金は以下のようになっている。
http://hanett.akaihane.or.jp/hanett/pub/homeTown.do?data.jisCd=20324
また、「赤い羽募金の助成で現在行われている活動(平成20、21年度募金)」と云うのまでが表示されている。


大会ということで式典的要素の濃いプログラムは開会の辞、大会長挨拶、来賓祝辞、感謝状贈呈と進んだ。

次には何処のイベントでも講演と称するエキジビション的な著名な方のお話などが繰り広げられる。
今日も同じように講演が目的で人が集まると言うように仕組まれたもので、講師はお笑い芸人メイミ氏とされていた。
肩書きはNPO法人笑顔工場理事長とされている。


メイミ氏登壇なるも、お笑い芸人とは雰囲気がことなりトツトツとした口調、話のテンポ、リズムが悪い。
介護福祉士をされてると云うが芸人として充分に介護に費やす時間が持てると云うことらしい。
一発芸の隠し芸ならぬ手品も町の長が偶然にもステージに引っ張り上げられたために客席の町民からはヤンヤの喝采があった。
その喝采を我が身に得たものと勘違いする芸も身を助けているのかもしれない。


連続して一発芸を出すわけにもいかず、講演と云う意識を取り戻したのか?
一晩読んで覚えた介護の心得などを宣もうにも、会場はスヤスヤと静まりかえる。
一瞬だけでなくたびたび手品でもないのに“白い鳥が何羽も会場内を飛び交う”のを見た。
そのような雰囲気の中忙しそうに、手話通訳の方が数分おきに交代で力強く活動をしていたのが唯一福祉大会らしかった。


最後は会場全員で大会スローガンを読み上げて幕を下ろした。
それにしても、メイミ氏堂々とした態度は、芸人の肝っ玉は良いものをもっていそうだ。
笑ってはいけない話のようだが、演題が「笑いのある暮らし」とあり、苦笑も笑いのうちだと説いた。
今日の一番の主役は、講話の間に睡魔を追い払う儀式的な一発芸にも盛大な拍手を送り、笑いの種のない講話にお付き合いいただいた参加者。
多くの町民の心の温かさと度量の深さには感服し、福祉の心得が身についたものと知った次第でした。

印刷物の不手際、進行のギクシャク等々裏を返せばいろいろあるが、多くの反省を含めて、片付け後の緊急集会は意味があった。
次回へ向け、関わる者としと高笑いができるイベントとしたいものだ。
コメント
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