田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

稔りの秋に感謝を込めて 二礼二拍手 秋季例大祭

2012年09月27日 | 日記

9月26日(木)  晴れ   爽やかな気候  午後には寒いくらいになった

なんともローカリーな弁当をお見せするようだが、ローカロリーでないことは承知のうえでの話。中のものは山・里・川・海と高いところから流れる水に例えられ、昼飯の仕出し弁当にしてはバランスが悪いが多様な食材が組み込まれているそうだ。今日の昼飯は地域の鎮守の杜の秋祭りに伴う直会ということで、五穀豊穣に感謝をして参会者で昼飯を共にした。

早朝から神社境内、社殿内部の清掃に励みその後は、集会所で神官を迎えて紙垂(しで)を作り榊に設えた。榊は神社総代が自ら山のご神木から切り取り、神官の前に差し出す。紙垂の作り方は紙に折り目を付けてカッターで切るのだが、これがうまくいかない。左右逆に反転させれば向きが変わってしまし天地も整わない。時間を掛けながら神官の手元を覗き込みながら作ると云うか、試すと云う方が正しいようだ。紙垂や祭りに使う諸道具を携えて神社へ徒歩で向かう。一の鳥居、二の鳥居と順番に紙垂をしめ縄に挟み込みながら参道を進み境内に入った。あとは神官の所作にならい社殿の中へ入った。

社殿の奥の祭壇に灯明が灯ると辺りの空気が急に静まりかえった。神官の祝詞の声に耳を傾けると五穀豊穣、交通安全と言う言葉が耳に止まる。後の方には家内安全と思えるような語尾だけが聞こえたが、秋季例祭は全てに感謝を捧げるお祭りだと聞いた。

春の祭りには水の神様九頭竜権現十二社祭も兼ねていたので参列者は今日の三倍はいたように思う。秋の大祭は4名の総代と2名の参与と少し寂しいような気がするが、全員が玉串を捧げ二礼に二拍手一礼を済ませると、神官が龍笛を吹き鳴らす。この音は不思議なもので越天楽の旋律に合わせて音が高まると同時に社殿内部に掛けられている縁起が書かれた板がカタカタと鳴り出す。板が鳴りやむと次は、社殿奥の灯明が渦を巻くように炎が乱れた。そして、笛の音が低くうねる音に合わせて祭壇手前のしめ縄が外に向かう風に舞うと、あとは何もなかったように静まりかえった。春祭りに初めての体験したときは、俺の心の乱れが風に変わったと解釈していたが、今回も同じようなことが起こった。笛の響が境内の木々に吸い込まれると神官が参列者の方に向きを変え、滞りなく宇山諏訪神社秋期例祭が執り行われましたと話し、続けて、秋の祭りに係わる話をした。千早ぶる 神代もきかず ・ ・ ・ 水括るとは と在原業平の歌にたとえて話をし、御神酒を酌み交わして神事を閉じた。

日曜日の激しい雨の中、集会所で開かれた秋祭りの宴と今日の神事がが終わって見ると心の爽やかさに反比例するよに、肩こりが酷くなったように思える。

俺の信心はマダマダのようだ

コメント
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