11月7日(水) 濃霧 晴 穏やかな 一日
濃い霧で夜が明け、夕べの予報より気温は下がることがなかった。午前中は昨夜の会議のメモをまとめたりしたが、議事録を作るには気が乗らない。農村環境保全事業の企画を立てなくてはならないことが先に立ち、気が急くが、専門部会の委員が決まったのは夕べのこと、机上の空論とならないことを願うばかりだ。一日中資料を読み返し、昨年までの5年間の事業報告を読んでいたが、気がつくと辺りはすうかり陽が落ちていた。東の窓から観る浅間山も夕闇に溶け込むところ、裾埜に点在する町の灯りが音もなく瞬くのに見とれた。
集落を取り巻く落葉松の木々はだいぶ色濃くなってきた。立冬と云うことをラジオを言っていたが、冬の濃い灰色一色に変わるにはまだ間がありそうだ。冬の前、黄金色の落葉松の葉が雨のように降ると聞いたが、毎年のように気に掛けているが出会うことがない。早朝の陽が昇る前か、それとも吹く風が降らせるのだろうか? 西に傾いた陽射し、山裾集落は既に山陰に閉ざされているが、浅間の麓は秋色に染め上げあられている。僅かな時間、瞬間的な陽の光だが立冬の風景にしては温かすぎる色合いだろう。