島崎智子さんの「歌の花束」というコンサートに行った。この方は二期会に所属する方らしくて、二期会の肩入れであろうか会場は満員であった。
声量のある美声の持ち主でほれぼれとする歌声であった。前半は日本の歌で後半はオペラの歌のようでイタリア語であった。イタリア語の初歩は40年以上の昔少しやったのだが、聞き取れたのは「ある晴れた日に」のl'aspetto, l'aspettoという一語だけであった。これは歌劇蝶々夫人の中の歌で、蝶々夫人が主人の帰りを待っているというところだろうと想像する。本当にそういう歌詞なのかどうかはわからないが、多分そうであろう。ピアノの伴奏もよかった。
島崎さんの顔つきが歌い進むにつれてよくなっていく。これはご自分が十分に歌ったという満足感からなのであろう。
このところ芸術づいているようだが、特に芸術づいているわけではない。