『学力喪失』という岩波新書があるという。今井むつみさんという方が書かれた本である。まだ今の段階では見ていない。
いま、ただ塾の中学数学の先生を毎週の土曜日の午後の数時間を務めているのだが、そこにやってくる生徒さんが数学に向き合ってくれない。
どこかに原因があるのだが、それがどこかはわからない。そういうことでここ半年以上悩んできたのだが、それを解くヒントがこの本に隠れているのかもしれない。
今井むつみさんは認知科学者なので、あまり私たちが気がつかなかったことを述べているのではないかといういう期待がある。
この著者の他の書物も読んでみる必要があるだろうと考えている。
本を読む前に予想をするのはまちがっているのだが、概念を理解できないということが普遍的にあるということらしい。言語で概念を理解するのかどうかはわからないが、概念の理解は言語だけではすまないので、言語を越えているのではなかろうか。