物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ほったいもをいじるな

2024-12-11 15:11:58 | 本と雑誌
妻が「ほったいもをいじるな」(掘った芋をいじるな(いじるなは「触るな」の方言))と朝食のときにつぶやいていたので、咎めたら、What time is it now ?を日本人がいうときの俗な言い方だという。

これには参った。何時ですかと聞くときに、イレ ケルウール(Il est quelle heure ?)とかケル―ル エティル(Quelle heure est-il ?)とかフランス語ではいう。

私がフランス語を学んだ60年以上前にはIl est quelle heure ?というような表現は学んだことがなかった。私は音からフランス語に入ったので、いまでもたぶんこのような簡単なフランス語でも正しくは文字で書けない。綴りをきちんと覚えていないのだ。

文字で書くフランス語ではフランスの小学生以前の段階である。それでも60年以上もフランス語を学んでいると言えば、よっぽど怠け者であろう。

フランス語ではたとえばeの上にアクサン・グラ―ヴがつくとかアクサン・テギュがつくかする語もたくさんあるが、このアクサンも綴りの中に入るので、本当はきちんと覚えておかなくてはならない。それがあいまいなのである。

フランス語の一つの特徴はリエゾンだとかエリジオンだとかアンシェヌマンだとかいう連音がある。ことばとしてはべつの言葉だが意味の密接なところを続けて発音するという現象がある。

だんだん、このリエゾンの類は少なくなって来ているそうだが、たぶんなくなることはなかろう。ケスクッセというと一語のようだが、Qu'est-ce que c'est ?(これは何ですか)と数語から成り立った文章である。