物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

野口英世

2008-06-11 12:42:21 | 受験・学校

最近アフリカ賞とかが設定されて、また野口英世の記念切手が発行された。これはアフリカの存在が世界で大きくなってきたことの反映だが、私のような者には懐かしい思い出もある。というのは私の卒業した今治市のH中学校ではその当時の校長渡辺勝が野口英世に傾倒した人でいつも校長訓話で彼の話を聞かされていたからである。

今もあるかどうかは知らないが、正門を入って右側のところの脇に野口英世の銅像があった。もちろん、野口のいい面ばかりではなく、陰の面についても時々話があったと思うが、それでも全体的な話の調子は「彼の努力をする姿勢を見習おう」というところにあったのは確かである。

そういう話を聞いて育ったにもかかわらず、とても立派な人物にはなれなかったが、知らず知らずに大きく影響を受けているかもしれない。しかし、教育などというものはその影響を云々できるのは百年のオーダーの話であるし、個人の資質とかもあるので、どれくらい影響を受けたかの評価はとても難しい。

ところがこのごろは授業評価とかで大学でもセメスターの始めの1/3での出席率と中ごろの1/3の出席率および終わりごろの1/3の出席率を比べて、それが悪くならなければいい講義というか場合によっては給料に反映するかもしれないなどといわれると鼻白んでしまう。

もっともそういうことが本質ではないと誰でもいまの先生は思っているが、50年くらい先の大学の先生にはそれが当然のこととなっているかもしれない。世の中の趨勢は予想ができない。