「ミウラおり」とは宇宙空間で広げることができる「おり方」である。二男が高校生だったかのころに宇宙航空研究所にいた三浦功一(?)さんが考案したものである。それが新聞に出ていたのを見てそれを二男が新聞ですぐに折っていたことがある。
息子自慢で申し訳がないが、私にはそういう記事を辛抱強く読んでそれを理解して、それを実際に折って見るというような才能はない。ところが二男はそういうことを苦もなくできるというところがあった。
この折り方は多分宇宙にロケットを打ち上げるときにはかさばらず、かつ宇宙空間では太陽光線だったかを十分取り入れることができ、かつ開くのにエネルギーが最小ですむという折り方を三浦さんが考えたという。それで新聞種になったのである。
もちろん、それを考え出した三浦さんが一番偉いのであって。それを新聞記事から再現した息子はそれほど偉いわけではない。だが、一般の人にはそれすらも面倒なのだ。それが一般のその他大勢の実情なのだ。それを考えると私の息子自慢はもちろん親馬鹿ちゃんりんではあるが、理由がないわけではない。
その、新聞で折った三浦おりの実物はしばらく保存していたのだが、どこかへ見当たらなくなった。そのうちにひょっとでてくるかもしれないが、たくさんの書類とかごみの中に埋もれてしまった。でもこれは物理のいい例なのでそのときの新聞の切抜きが残っていれば、一緒に大切に保管をしておきたい。