中谷巌さんが新自由主義経済から反省したという本を書いたという本の書評か広告を読んだ気がする。気がするというのは読んだとすれば日曜のことだが、すぐに忘れてしまうからである。どうも私はぼけ老人の仲間入りをしそうだ。
成長産業であった車の会社もアメリカの金融危機以来車が売れなくなっている。製造業がなくなるわけはないし、それらの産業が絶対必要なのは当然だが、そういう大量生産大量消費の時代から構造改革されねばならない。これからの時代は環境エコ、老人医療、介護、教育等のいわゆる成長産業でないものが主になる必要がある。
これらはどうしても必要なものであるが、ものすごい成長は望めない。しかし、人間の生活に必要なものである。
私の息子の一人はマクロ経済学をやっている。マクロ経済学が何を研究するのか知らないが、金利とかなんとかだけをやっていてもいまの苦境は抜けられないのではないか。どうも産業等の構造改革や経済等の考え方を変えなくてはならないときである。
今日の新聞で野口悠紀夫さんが述べているように金利を安くしたつけが結局日本に帰ってきたということらしい。現状としては仕方がないとしても早晩その点は是正がされなければならないだろう。そうだとすれば、息子の主張のインフレターゲット政策が現状ではいいとしてもいつまでも正しいという保証はない。経済政策は難しい。