物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

「四元数の発見」の掲載

2009-09-18 12:53:26 | 数学

「四元数の発見」のエッセイが「研究と実践」(愛数協)にようやく掲載された。これは愛数協の101号(2009.9)である。

昨日編集発行人のS先生から101号が送られてきた。この原稿の脱稿は2008年2月だから、1年7ヶ月経っての発行となった。遅くなったが、それでも発行されたことはうれしい。

堀源一郎先生の「ハミルトンと四元数」(海鳴社)にも同じ題の章があるが、少しだけ書き方が違っている。堀先生の文は私の参照したハミルトンの論文よりも前のものの翻訳であって、複雑な式が出ている。もちろん本質は変わらないので、見かけが複雑なだけである。

私の参照したハミルトンの論文はこのブログにときどきコメントを下さる、イギリス在住のJohさんが四元数に関して引用していた論文である。堀先生は四元数の発見の当日にハミルトンが書きとめたノートをもとにしている。また堀先生の本の中にはJohさん撮影のブルーム橋の写真も出ている。

意図したわけではないが、Johさんを介して四元数と堀さんと私の因縁ができたというわけである。

数学者のNさんも今回の私のエッセイではじめて四元数に触れられて、喜んでおられる。さらに昨日このNさんから「三角関数の微積分と弧度法」という労作を送ってもらった。

ただ、このエッセイは図が一つも入っていないので、読みづらい。図を何とかして入れたいのだが、どうしたらいいだろうか。この原稿は発行を予定している「数学・物理通信」の創刊号に掲載予定である。

(2013.11.6付記) 私のブログのあちこちで述べているように「数学・物理通信」で検索をすると名古屋大学の谷村先生のサイトにリンクされている。すべてのバックナンバーがそこにあるので、必要な方は一度検索をしてほしい。

なお、「四元数の発見」のエッセイは小さな改訂をして、「数学・物理通信」に再掲をした。一般の方々はそこで「四元数の発見」のエッセイを読むことができる。

これも毎回繰り返して述べていることだが、谷村先生のご尽力に感謝をする。