ベータ崩壊とは原子核から電子が飛び出してくる現象である。
だから、原子核の内部に電子が存在するのだろうと誰でも考える。昔の物理学者もそう考えた。だが、他の事実からどうも原子核の中に電子が存在するとおかしいということがわかってきた。
でも、現に原子核から電子は放出されるではないか。
こういう謎に直面して少しは自然の神秘を考えてほしいと思って、大学の授業でそのことを10分ぐらい考えてもらうというようなことをしていた。
その解をうまく考えてくれた学生は一人もいなかったが、その解決法はともかくとして自然の神秘の一端をどれくらい感じてもらえただろうか。
このことは以前にこのブログで取り上げたので、それを読んで覚えておられる記憶のよい方も居られるかもしれないが、物理学を学んでいない、大多数の方はその解が知りたいであろう。
答えをいうと原子核の構成要素の一つである、中性子が電子を放出して陽子に変わるときに原子核から電子が放出されるのである。
今日のメーンのテーマはしかしこのベータ崩壊のことではない。私はいつもこのブログのテーマを頭の中にもっていることは少ない。
パソコンの前に座ってそれから、いわば何もないところから、毎回のブログを書くのである。もっとも今日のテーマはもちろん即興ではないが、大抵の場合には即興である。
これはまるで原子核がベータ崩壊を起こすようではないか。
(2014.2.4付記) 即興ということでいうとJazzは基本的に即興で演奏するということをその後に知った。もっともお決まりの部分もあるとかとも聞いたが、詳しいことは知らない。
Jazzは即興演奏(improvisation)が基本だとはいうが、それでもまったく演奏者になにもなければ演奏することはできないだろう。だから、いつでもいくつかのストックが演奏者にあるのではなかろうか。
もっともそれが演奏者に意識されているかどうかはわからないのだが。
これは音楽には全く疎い者が勝手に想像しているのだから、本当はまったく話がちがっているかもしれない。そんな事情を知っている人がいればいつか話を聞きたいものである。