いつも何かを考えている。それが何かは自分でもそのときどきで変わるのでそのほとんどを覚えていない。覚えていたら、大体ほぼ毎日のこのブログのテーマに困ることなど決してないだろう。意識して考えているというわけではないので、そのときどきに何を考えているかは自分でもコントロールできてはいない。
だが、いつも何かを考えているいることだけは事実である。そのうちのいくらかはこのブログの記事になるが、大部分はそういう公になるということはない。それは無意識の状態ではないが、人の頭脳の中の無意識の領域はもっと広くかつ深いのだろう。
しかし、ともかく意識の領域も深く広いのだが、それの全部がほとんど埋もれていくのである。これは私が思索的な人間だということではなくてすべての人がそういう風なのだろうと思っている。ただ、私の場合にはブログを書くという習慣をこの数年もっているので、その自分の考えたことのごく一部がブログに現れるということにすぎない。
先日あるマンガ家をNHKが密着取材したのが、「プロフェッショナルの条件」で放映されていたが、マンガは結局作者の自分の考えというか気持ちというか内面というかそういうものにもとづいているのだという。これは小説を書く作家にも同じようにいえると思うので、そういう自分をさらけ出すという作業をやっている人がいるのだ。
私などはそういう自分の中を深めていくことのできない方だが、それでもブログにその一部は反映されているかもしれない。だが、もちろんそれは私の一部ではあるが、多分ほんの一部にしか過ぎない。人間の深さは底が知れない。
そう考えてみると、人間というものは不思議なものである。