昨日からの大ニュースはイチローのこの業績である。およそ100年ぶりに記録更新だという。このニュースによって昔の偉業を打建てた人に光があたるのもまたいい。その昔の記録が塗り替えられるという時代に私たちが同時代人として生きているというのもなんらかの巡り合わせだろう。
大リーグ通算2000本安打のときにちょっとしたニュースになったのだが、さすがに今度の業績はやはりアメリカ人でも驚嘆しているらしい。
その偉業を達成して見るとまた次の目標が見えてきた。それは10年にわたって200本安打を打っている人がいるという事実である。そういうことがわかれば、最低11年の200本安打をイチローに期待したくなるのは人情というものであろう。
同じマリナーズの城島がいうにはイチローの打撃の技術よりも、それはもちろんすばらしいものだが、けがをしないように常に細心の気をつけているというような野球へのイチローの献身がすばらしいという。
他のプレヤーもイチローから学ぶことが多いだろう。合理的な体調管理と細心の注意、また最悪のことを予想してその予想がいい方にはずれたときに元気づけられるというのはなんと常人の考えるところから外れているのだろう。
彼は単なる野球のプレヤーではない。