物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

信頼できるか

2009-09-11 10:57:45 | 日記・エッセイ・コラム

人とのつきあいで大事なことは「その人が信頼できるか」ということであろう。若いときに進歩的な主張をしていた人が歳を取ってまったく反対のことをいうのを見たりすると、その人の人格とはなんだったろうかと思う。

そういう人に限って自分の矛盾には気がついていないらしい。いや、もともと権力的であったのだろうが、権力をもたない若いときには反権力的な風をしていたりする。

「自分がやろう」と言い出したことをいつまにか引っ込めてしまって、他人にさせ、自分は逃げてしまって責任をとろうとしない人もいる。その人の能力のなさの問題なのか単なる意欲の問題なのかは知らないが、こういう痛い目になんどかあってきた。そういうことが何度か起こるとその人がどんなにいいことを言葉の上で言っても「またか」と思うだけである。

別に一般的な意味での人間不信に落ち入っているのではないが、こういうことを若いときには経験をしたものである。

私自身は徒党を組んだことはないし、組もうと思ったこともない。一人でいることに苦痛を感じない性質である。それが人とのつきあいを苦手にしてきたということもあるが、そういう欠点はあっても人としての独立を保ててきたことには感謝しなければならない。

どうもどこかで「できのいい人をスカウトしてきて、その人をおだてて働かせる」というタイプの人もいる。これがある場合に組織的であるとその組織は大丈夫なのかなと他人事ながら思ってしまう。そしてそういう組織は残念ながら本当に人々に信頼はされていない。