「佐藤幹夫の数学」という本が出ている。すぐに読めるかどうかはともかくも買っておきたい本の一つである。また、江沢洋先生の「解析力学」(培風館)が出ている。太田浩一さんの「電磁気学 I, II』(シュプリンガー)も出ている。
妻にいつも文句を言われるのだが、どうせ買っても読まないのでしょうって。確かに買って何十年も一度も開けたことがない本もないではないが、多分本棚にあるうちに必要になって引っ張り出して読むということは結構あるものだ。
ただ、理系の本でも結構出版されるので基本的には小説の類いは買わないことにしている。だから、人間として偏っていることは間違いがない。
高校に入ったときに大冊の「大菩薩峠」という小説を図書館から借り出して読もうとした覚えがあるが, お陰で数学がわからなくなって困った。
それに懲りて凡人の自分には小説は有害と決めて意識的に読まなくした。これは本当はそういうものを読むと自分がそちらの方へと流れて理系の学問をやらなくなるからであった。
また、ホグベンの「百万人の数学」のようなものでも通読はしていない。これは高校のときにN君が読んでわからないところを先生に聞きに行っているのを何度か見たが、当時の私には無縁だった。最近になって対数のところとか自然対数の底eとかに関連したところを拾い読みしただけである。