JRに数時間乗って徳島での高校の同窓会に出席したので、そのときに岩波新書の「イスラム哲学の原像」をもって行き、少しだけ読んだ。イスラム教は一神教だが、神秘主義的なところがあるという。
仏教にも密教にはこの神秘主義があり、イスラム教の神秘主義とはある種の平行性がある。ただ、仏教は煩悩の根源を探るといったところに目的があるが、イスラム教では意識の構造化といったところに目的があるとか。
意識といっても最後には無意識をも構造化するのだからオウム真理教の世界観とも類似性が幾分あるかもしれない。でも目的はまったく違うし、だからオウム真理教が正しいということにはならない。
序文が読みにくくて、長男の以前に買ったこの本を前にも読もうとしたのだがまったく読めなかった。岩波文化講座か何かの講演速記に手を入れて前半ができているのだが、それのまた半分くらいしか読んでいない。
これを読んだら神秘主義のいくらかは解明されるので、関心のある方々は読んだらいいかもしれない。そのときは序文は読まない方がいい。この序文の段階で以前にはすでに脱落したと思う。本文の方は序文ほど難しくはないようだ。