宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【2/18】総務省接待回答に野党不満も審議復帰して、与党質疑だけして散会、与党「結果的に武田総務大臣に質問できてうれしい」

2021年02月18日 14時33分07秒 | 第204通常国会令和3年2021年
[写真]総務省、おととし2019年11月、宮崎信行撮影。

 総務省接待問題の、菅正剛氏、木田社長、秋本局長の文春音声データをめぐる理事会が3時間ほどかかりましたが、午前11時50分前後に審議復帰し、与党質疑のみ行い、午後2時頃にきょうの国会は終わりました。

 長妻昭さんが指摘した年金の中国マイナンバー問題の続報はきょうはありません。

【衆議院総務委員会 令和3年2021年2月18日(木)】

 武田良太総務大臣が、予算委で質問する野党議員全員から質問通告を受けたため、午前に与党1時間、同委散会後の午後1時から野党4時間の変則的な日程となっていました。

 しかし、予算委3時間遅れで始まって、与党の30分質疑だけで散会。このため、公明党の桝屋敬悟さんが「きょうは開会できないかと思ったが、遅れながらも開会し、しかも、大臣がいるとは二重の喜び」と話して、大臣に質問しました。

 議題は、「地方税法改正案」(204閣法9号)と「地方交付税法改正案」(204閣法10号。提案理由説明の朗読を含めて合計2日目。

 武田大臣は「固定資産税はもともと評価替えの年で、それはやり、負担調整を設ける」などと答弁。与党の質疑は自治体の減収とその補填に対するトーンが例年より濃かったです。

 次回の総務委は予備日とされる、あす金曜日(2/19)に開く段取りとなりました。

 今年は重要広範事案ではなく、総理入り質疑はないと思われます。但し、定例日とされる火曜日、木曜日のうち来週の火曜日は祝日で開けません。このため予算と一体の衆院通過に向けて「定例日1日半遅れペース」くらいになった感覚ではないでしょうか。

【衆議院予算委員会 同日】

 理事会が3時間遅れました。

 「令和3年度予算案」は11日目で、そのうち一般的質疑4日目となりました。

 総務委との関係でおととい頃になってから与党が7時間でなく3時間コースに短縮したようです。

 衆議院福島3区は、その中でも出身地が近い玄葉光一郎さんと荒井広幸さんが骨肉の争いをする全国有数の激戦区でしたが、荒井さんが参院転出・新党結成に走ってからは、玄葉さんが野党の時期が多いながらも圧勝を続けてきました。前回は政界引退した荒井さんの元秘書で、玄葉さんより11歳近い、上杉謙太郎さんが立候補し、比例で当選しました。

 
[画像]玄葉光一郎さん(左)と上杉謙太郎さん(中央)衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 きょうはちょうど、上杉さんの質問を斜め後ろで玄葉さんが、何事も無いように聞く、構図となりました。

 上杉さんは「2月11日深夜の福島の地震では、福島第一原発に問題がないと発表された後、東電が丁寧に調べてくれたからだが、燃料プールに少量の水が漏れていることが分かった」としました。梶山経産大臣は「まずモニタリングで国民の関心が高い放射能漏れがないことを発表し、その後、調べてから県民に必要かつ十分な情報を出せるように不断の見直しをしたい」としました。

 上杉さんの通告で、梶山経産相、小此木防災相が委員室に足止めされた格好となりました。

 次回は、あす(2/19)金曜日午前9時から開くことになりました。

【参議院 同日】

 ありません。

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衆議院予算委員会遅れる、総務委員会「地方税法」にも影響へ、武田良太総務大臣へ「文春オンライン」音声確認を野党が要請

2021年02月18日 09時39分15秒 | 第204通常国会令和3年2021年
[画像]衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 「文春オンライン」の報道「菅首相長男“違法接待” 総務省局長「国会虚偽答弁」の証拠音声」の確認を求める野党に対して与党・政府総務省の返答が整わず、衆議院予算委員会の開会が遅れる事態。

 予算委員会はきょう2021年2月18日(木)は令和3年度予算案審議の11日目で、そのうち一般的質疑4日目。もともと3時間コースですので、与党としては遅れを取り返す余地があります。

 それよりも、きょうは木曜日定例の総務委員会で「地方税法改正案」などの審議があります。武田良太総務大臣は、予算委員会で立憲民主党の質疑者全員から「接待問題について」「森林環境税について」の答弁を要求されています。その間を縫って、午前10時から11時までと、午後1時から午後5時までという変則的な開会を予定していました。

 これが予算委の余波でずれ込みそうです。ことしの地方税法改正案は、固定資産税が上がる人の1年間据え置きなど小ぶりな改正ですが、車体課税で、環境性能割を変更する内容が含まれ、「グリーン」「2050年カーボンゼロ」を公約3本柱に上げる菅政権にとっては、じわじわと追い込まれかることにつながりかねません。

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