宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

参議院予算委員会、菅首相が1分前後立ち往生、「菅内閣の女性割合」答弁せず「学術会議の女性割合が1%から38%になり、偏り是正されている」との蓮舫さんの指摘に反論しようとしたか

2020年11月05日 09時50分44秒 | 第203回臨時国会(2020年10月下旬)菅首相初答弁
[写真]蓮舫さん、3年前の2017年9月、宮崎信行撮影。

 「菅内閣の女性の割合は何%か」この質問に、菅首相が1分近く立ち往生する姿が見られました。 

 きょう令和2年2020年11月5日(木)は、菅首相就任後初めての参議院予算委員会。質問のトップバッターの蓮舫さんは、理事を外れたので、早めに質問者席に。立憲民主党などの会派の森裕子筆頭理事が、山本順三・予算委員長や、青木一彦自民党筆頭理事と対峙し、杉田官房副長官の招致などをめぐり紛糾し、1分前後、委員会の開会が遅れました。

 蓮舫さんは、日本学術会議にしぼって質問。初めの40分間に、場内協議で4回以上、審議が止まりました。蓮舫さんは、首相決裁の文書の添付資料として推薦された105人と任命する削られた99人の名簿が付いていたと指摘。首相は決裁したが、見ていないと答弁しました。首相が、大学や出身などに偏りが見られることを問題視していた、と答弁していることに対して、蓮舫さんは「日本学術会議の女性比率は1%から38%に上がっている」と多様性を確保しているとし、「38%は政府の男女共同参画計画の30%目標を上回っている」と強調。そのうえで「あなたの内閣の女性割合は何割ですか」と質問しました。これに対して首相は「見ての通りです」と答えずに、一つ前の質問への反論をしようとしたため、森理事らが「青木さん、なんとかしてよ。衆議院とは違うんだよ」と詰め寄りました。委員長はストップしませんでしたが、首相は答弁席で「いや」などと言いながら1分前後について立ち往生しました。この後、委員長が加藤官房長官を指名。加藤さんが「総理を入れた21名のうち2名ですから、1割弱です」と答弁しました。

 審議は今も続いています。

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インターネット版官報

Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

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