ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【日銀新総裁】立憲の笠浩史議院運営委筆頭理事「候補者の所信聴取と質疑のライブ中継」を要求、野党は本会議反対でも政府案で決定が確実なため委員会で存在感発揮へ

2023年01月26日 16時30分07秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]笠浩史・衆議院議院運営委員会野党側理事、きょねん2022年11月、宮崎信行撮影。

 日本銀行の新総裁をめぐり、衆議院議院運営委員会で所信表明と質疑のインターネット生中継をするよう、立憲民主党の笠浩史・筆頭理事がきょう26日の理事会で要求したことが分かりました。

 衆参両院は、古谷公正取引委員会委員長と田中会計検査院検査官の「続投」を求めた政府が提出した国会同意人事案に関して、きょう所信表明とそれに対する質疑をしました。参議院側はネット中継したのに、衆議院は非公開だったことから、立憲は「今後の同意人事だが、ネット中継してもいいのではないか」と促しました。山口俊一委員長(自民党)と盛山正仁・与党筆頭理事(同)も前向きな方向で協議事項にすることにしました。

 公正取引委と検査官は通称は「認証官」とされ天皇の前にモーニングで出る必要がありますが、日銀総裁は違います。とはいえ、国内外に与える影響力はけた違い。

 また野党としては、政府が提出した総裁候補に、本会議で反対してもその人物が総裁に就任することは99%で確実です。よって議院運営委での質疑でアピールするしか算段はありません。

 各党はこの後、政調部会などを開き、党としての賛否を決定。本会議にのぞみます。国会同意人事案は衆参の先議はないほか、衆議院の優越規定が存在せず、衆参両院とも過半数の賛成が必要です。

 参議院では、西岡武夫議運委員長(民主党、のちに議長、故人)の時代からネット配信を開始。自民党側の抵抗で「録画おっかけ配信」となったこともありましたが、西岡さんの腕力で押し通しました。衆議院ではきょうも非公開で行われました。

以上です。
 

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