ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【1/15】維新「良識の府なら駐車場代ぐらい払え」参議院議運委で院の予算要求に立憲・維新などが反対、政府「63法案・11条約案提出」説明

2021年01月15日 17時48分00秒 | 第204通常国会令和3年2021年
[写真]参議院麹町議員宿舎前に立つ筆者、おととし2019年6月撮影。

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【衆議院議院運営委員会 令和3年2021年1月15日(金)】

 官房副長官が出席して、「第204回通常国会政府提出予定法律案等件名・要旨調」を配布しました。内閣官房内閣総務官室によると、全国会議員への配付は月曜日午前に与野党に示してからになるそうです。正直、私はきょう午後5時半で入手できていません。異例の遅さだと思いますので、内閣総務官室に同情するとともに、次回以降の情報入手の関係もありますので、とりあえず「63法案、11条約案提出」というNHKなど報道の紹介にとどめます。

【参議院議院運営委員会 同日】

 上述の通り、「63法案、11条約案提出」の説明を受けました。

 この後、インターネット中継も入り、委員会として「令和3年度当初予算への要求の承認」を審議しました。立憲民主党と維新などが「参議院の予算要求の承認」に反対。維新は「国立国会図書館の予算要求の承認」にも反対しました。

 異例のネット中継の背景には、改選定数3増で245名となり、議員会館の部屋を1億円ずつかけて増設する羽目になった前回の改正への与野党の不満がありそうです。定数3増で得したスピーキングマイノリティー議員がいったい合計で何%いるのでしょう。

 立憲の吉川沙織さんは「参議院事務局の適正は配置を求める」と促し、岡村肇事務総長は「今後も目配りする」と答弁しました。吉川さんは、国の定員管理は部局ごとになされるが、参議院事務局は総定数しか決まっていないと指摘。調査室などに定員を振り向けるべきだと強調しました。3期目の吉川さんがこういう風にたてついて大丈夫かと心配する向きもあるでしょうが、吉川さんは、若手有望職員には人気があることが垣間見られることがあります。

 維新の東徹さんは、参議院麹町議員宿舎の駐車場の改修費が予算計上されたことを問題視。東さんは、同宿舎には平面と機械式の駐車場のスペースが131台分あるが、事務局に調べてもらったら、そのうち28台しかとまっていないと指摘。さらに衆議院赤坂議員宿舎の駐車場は月3万2000円なのに、参議院麹町議員宿舎はタダだと指摘。事務総長は答弁で「庁舎の扱いなので、財政法上駐車場代を徴収できない」とやや変な認識を示しましたが、事務総長は衆議院がとっているなら、参議院は議運委員会の決定次第だとしました。東さんはクラウン8台の買い替え予算について、「なぜクラウンなのか、カムリでいいではないか」と迫りました。

 個人的には、参議院麹町議員宿舎に、家族も含めて、総数28台しか自家用車がとまっていないとは、ずいぶん日本も貧しい国になったものだと感じます。

 採決となり、補正予算は全会一致で承認されましたが、令和3年度当初予算に盛り込まれた要求について、立憲の吉川さんは「立法府に身を置く議会人として断腸の思いで反対」、維新の東さんは「良識の府なら、駐車場代ぐらい払え」とし、共産も反対しました。国会図書館については、維新が反対しました。

【衆議院予算委員会理事懇談会 同日】
【参議院予算委員会理事懇談会 同日】
【閣議 同日】

 予備費から、自治体への追加交付金が閣議で決定され、理事懇で内容の説明がありました。

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インターネット版官報

Ⓒ2021年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
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