
[写真]厚生労働省、2015年10月、筆者・宮崎信行撮影。
第24回参院選で、厚生省(厚生労働省)所管団体の組織内議員で、自民党公認で全国比例で当選した参議院議員が6名で、過去最多だったことが、筆者・宮崎信行の精査で明らかになりました。
自民党に限れば、過去に3回(17、19、22)、「自民党公認で5名当選」しています。
6年前の第22回参院選でも合計6名当選していますが、うち1名は民主党公認でした。
自民党以外も含めると、第17回参院選から、6(うち1名は新進党公認)→3→5→4→3→6(うち1名は民主党公認)→4(うち1名はみんなの党公認)→6となりました。
第18回参院選があった、平成10年と、ことしの予算を比べてみます。厚生省関連は一般会計で比べても意味はないかもしれませんが、平成10年度当初の一般会計は厚生省が14・9兆円、労働省が0・5兆円で合計15・4兆円。一般会計総額は77・6兆円ですから、19%。今年度は当初で厚労省が30・3兆円、全体が96・7兆円ですので、31%となっています。
この20年間で、厚生省の予算は2倍になっています。その中での人数はさほど増えていませんが、いずれにせよ、自民党公認に限れば今回6名で史上最多となりました。
この間、取りこぼしがないのは、遺族会、看護協会のみ。薬剤師会は一回落選。医師会はご存知の通り、第22回参院選の3分裂事件があり、今回6年ぶりに裏表2名を確保しました。歯科医師会は非改選の1名のみとなりました。理学療法士会が裏表2名で、1名が自民党、1名が日本を元気にする会・無所属会となりました。ぜひ、理学療法士会のお偉いさんは、初めて2名確保したのですから、1人は野党に置いておいた方が良い、と考えてください。臨床検査技師会は引退した元職の議席を確保しました。
全国老人福祉施設協議会は、第20回、第22回で当選(同一人物=故人)しましたが、今回は立候補しませんでした。
厚生省所管団体の組織内議員が自民党公認のみで当選したのは12年ぶりで、ソ連議会の職能代表制のような息苦しさを業界団体が感じるかもしれません。
なお、軍恩連盟は総務省にカウントし、ここから外しました。
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